イギリスファッションといえばメンズスーツ!伝統的なイギリススーツの特徴とは?合わせる小物やアクセサリーも紹介!
イギリスファッションといえば、皆さんは何を思い浮かべますか?
「英国紳士的な装い」すなわち「メンズスーツ」を想起される方が多いのではないでしょうか。
現代日本でも、ビジネスマンを中心に着用されているメンズスーツ。
イギリス発祥のメンズスーツがこのように定着していった理由は何だったのでしょうか?
その歴史や、イギリスのメンズスーツの特徴を紐解いていきましょう。
この記事では、「イギリススーツの歴史、特徴」「日本でも定着したイギリスで着られる3つのスーツ」「イギリスファッションで使われる小物やアクセサリー」について解説します。
この記事を読んで、ぜひ英国紳士の風格あるファッションを取り入れてみてくださいね。
イギリスファッションの歴史
さっそく、イギリスファッション・メンズスーツの歴史について触れていきましょう。
現代のメンズスーツに繋がるとされるイギリスファッションの歴史には3つのポイントがあります。
それぞれ紹介していきます。
現代のスーツの原型「ラウンジスーツ」とは
ラウンジスーツとは「ジャケット、ベスト、パンツ」の3つが同じ記事で作られたスーツのことです。
19世紀後半にイギリスで誕生し、現代でいう「スリーピーススーツ」のベースとなっています。
ラウンジスーツは、すべての基本となる「正装」です。
当初は、ジャケットではなく「フロックコート」と呼ばれる丈の長い上着を採用。
ですが、いつの間にか「ラウンジ」でゆるく着られるように、着丈や袖、裾が短くなっていきました。
それを繰り返し、現代のジャケットやスラックスに非常に近いデザインになったのです。
これが、スーツの原型とされる「ラウンジスーツ」の成り立ちでした。
イギリススーツの聖地「サヴィル・ロウ」とは
サヴィル・ロウとは、スーツの仕立て屋が並んだロンドンのストリートです。
イギリス国内で有名な仕立て屋ばかりが並んでおり、スーツの聖地として知られています。
大昔、イギリスのチャールズ皇太子もここサヴィル・ロウに通い、スリーピーススーツを世に知らしめたとの一説も。
それだけ多くの人をスーツで魅了した聖地が、ここイギリスにあるのです。
また、日本のスーツのことをなぜ「背広」と呼ぶのかご存じですか?
実は、背広はここ「サヴィル・ロウ」が語源と言われます。
言われてみれば似ていると感じませんか?
「サヴィル・ロウ」→「サビ・ロー」→「背広」のように訛って、背広が生まれたのです。
日本のスーツのルーツがイギリスにあることを感じさせますね。
イギリスファッションの特徴
イギリスファッションの王道ともいえるメンズスーツ。
もう一つのスーツの本場、イタリアの柔らかく軽やかなテイストのスーツとはまた違った特徴があります。
このメンズスーツの特徴を見ていきましょう。
肩パッドで張りのあるショルダーライン
イギリススーツの肩にはしっかりと肩パッドが入っており、角ばったような形状です。
肩パッド以外も全体的に角ばった作りになっているイギリススーツ。
誰が見ても「重厚で、かっちりしたデザイン」だと思うことは言うまでもありません。
この角ばったデザインは、イギリススーツにおける「伝統的でフォーマルな装い」の象徴となっています。
細めのウエストライン
イギリススーツは胸元の「Vゾーン」が浅めに取られており、ウエストのくびれの位置も高めです。
かなりウエストのラインを視覚的に細く見せるデザインになっています。
非常にかっちりとした印象を受けるため、まさに「フォーマル」な場にピッタリなのがイギリススーツですね。
気候を反映した頑丈な素材
イギリススーツの生地は全体的に固めで、かっちりしたものを使用しています。
なぜ固い生地を使用しているかというと、イギリスの気候は年中通して曇りがちで湿潤だからです。
湿気の多い環境では劣化しない生地を使う必要があります。
素材や織り方、加工方法にまでこだわり、イギリスの気候に適した頑丈なスーツを仕立て上げているのです。
これは日本の気候にもよく似ていて、日本でも頑丈なイギリス風に仕立てたスーツがビジネスシーンでは主流となっています。
多くはチェック柄
「イギリススーツといえばチェック柄」といわれるほど、イギリススーツでは基本となるのがチェック柄です。
古くから、イギリスでは女王陛下を守る近衛兵が「タータンチェック」の衣服をまとっていました。
イギリス王家では伝統とされるチェック柄は、イギリスの一般的なスーツスタイルにも取り入れられています。
日本でもチェック柄はスーツによく用いられますが、ビジネスでの着こなし難易度は少々高めです。
コーデしやすい細かい格子の「グレンチェック」などから着てみるのがおすすめです。
イギリスでよく着られている3つのスーツ
現代では日本でも主流となりつつある3種類のメンズスーツ。
これらはすべてイギリスが起源とされています。
それぞれのスーツの特徴や魅力、歴史を見ていきましょう。
シングルスーツ
シングルスーツは日本でも最も主流となっている、フロントボタンが1列に並んだスーツです。
既製品でも様々なスーツが出回っており、オーダーしなくてもバリエーションを楽しめる点がポイントでしょう。
もともとは19世紀、イギリスの貴族が執務服・平服として着用していたシングルスーツ。
屋内でまず着ることがなく、着替えの頻度が高かったためボタンの数を最少に抑えたとされています。
現代でもアクティブに動くビジネスの現場で採用されていることと、繋がりを感じさせますね。
ダブルスーツ
ダブルスーツは、前ボタンの配列が2列でボタンの数がシングルスーツより多いスーツです。
正面からスーツを見た時、重厚でフォーマルな雰囲気を感じさせます。
日本ではバブル期を中心に流行したため、若い方はあまりなじみがないかもしれません。
ですが現代でも格式が高いとされ、年配の方の着用を中心に着用されています。
ダブルスーツはもともとイギリス軍士官の外套や、乗馬時の衣装として着られていたもの。
19世紀にダブルスーツとして定着し、ビジネスの場でも用いられるようになりました。
スリーピーススーツ
スリーピーススーツは、ジャケット・ベスト・ジレの3点セットで構成される、最上級のスタイルとも名高いスーツです。
最大のポイントはベストが入ってくること。
ジャケットの中に着ても、ジャケットを脱いでベストだけになってもフォーマル感とオシャレ感を感じさせます。
単純に1枚衣服が増えるので防寒性が高い点もポイントです。
前半でも説明した、19世紀後半の「ラウンジスーツ」がスリーピーススーツの起源といわれています。
そのため、本来はこのスリーピーススーツが本来のスーツの姿であるともいえるでしょう。
また、一概にスリーピーススーツといっても、実はベストにもいくつか種類があります。
ベストの襟の有無
襟の折り返しがあるベスト、ないベストがあります。
襟があることで、より「英国紳士」のようなフォーマルな雰囲気に。
Vゾーンを立体的に見せられるため、首元から胸元にかけてのコーデが重要になります。
襟があるとファッション性も上がりますが、少し「スーツ上級者向け」のスタイルです。
最初は、襟のないベストから着こなすことをおすすめします。
ボタンのシングル・ダブル
ボタンの配列がシングルスーツと同じシングルベスト、ダブルスーツと同じダブルベストの2種類が存在します。
一般的にはシングルベストが普及しているので、ダブルベストを選ぶとより個性的なファッションに挑戦できます。
ダブルベストならボタンの開け方で、少し抜けのあるオシャレ感も演出できますよ。
「襟付きダブルベスト」までいくと、かなりクラシカルでより重厚感のあるスーツスタイルに。
貫禄あるビジネスマンが着ている印象が強いスタイルですので、若いビジネスマンは着用を避けた方がいいかもしれません。
イギリスファッションでよく使われる小物やアクセサリー
現代日本でも定着している、小物やアクセサリーを紹介します。
ぜひスーツスタイルに取り入れて、「英国紳士風」のスーツスタイルを実現してくださいね。
カフスボタン
カフスボタンは、シャツのボタンの代わりにボタンを留めるアイテムです。
カフスボタンを付けるためには、対応したシャツを揃える必要があるので注意しましょう。
もともとはフランスが起源だったとされていますが、結婚式などフォーマルな場では世界的に定着しています。
デザインはバッジ状のものから、チェーン状のものまでさまざま。
ビジネスシーンでの着用はデザイン・利用シーンを選ぶ難しいアイテムですが、取り入れることでよりファッショナブルにスーツを着こなせますよ。
ネクタイピン
ネクタイピンはネクタイをブラブラさせないためのアイテムです。
オシャレと実用性を兼ねた使い方ができますよ。
ネクタイピンを付けると、ネクタイの摩擦が軽減されて長持ちするのも嬉しいメリットです。
単純に挟むものから、針で留めるタイプのものなどさまざまな種類があります。
ビジネスにも取り入れられる落ち着いた雰囲気のものから、パーティーシーンで使える派手なデザインのものまで多数のラインナップもありますよ。
ちなみに、実はジャケットを着ていないときにネクタイピンをつけないのはマナー違反です。
単純にネクタイがブラブラしていると格好がつかないですし、どこでも使えるようなネクタイピンを1つは持っておくことをおすすめします。
ラペルピン
ラペルピンは、ジャケットの下襟(ラペル)の穴に付けるアイテムです。
男性が求婚で女性に花束を贈った際に、承諾の意味を込めて花束から抜いた花を男性の胸元に一本刺していたと言われています。
この経緯から、このラペルの穴は「フラワーホール」と呼ばれることもあります。
ラペルピンは、現代では主に結婚式などの式典で付けられるものですが、落ち着いたデザインのものならカジュアル目のビジネスシーンにも取り入れられる一品です。
種類はバッジ式のものや、生地に直接刺して使うピンタイプのものがあります。
装飾には花や動物、季節のモチーフなどさまざまなラインナップがありますよ。
デートシーンに、相手の好きなものをモチーフにしたラペルピンを付けて、より親しみやすさをアピールする使い方もおすすめです。
着用シーンや相手に合わせてコーディネートしてみてくださいね。
ポケットチーフ
ポケットチーフは胸ポケットにわざとはみ出すように挿す布のことです。
もともと、スーツの胸ポケットはチーフを挿すために作られたものと言われています。
これに則ったポケットチーフは、まさに「英国紳士のファッション」というわけですね。
フォーマルな場では白いポケットチーフが基本とされています。
ですが、そうでない場ではさまざまなコーディネートを楽しめますよ。
ポケットチーフの定番は、ネクタイと色を合わせて統一感を持たせる使い方です。
取り入れ方は多種多様ですので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
正統派イギリスファッションを楽しむならオーダーメイドスーツもあり!
正統派のイギリスファッションを取り入れた最高のスーツを着たいなら、オーダースーツが最もおすすめです。
オーダースーツであれば、イギリス本場の生地を取り入れながら、オプションでさらなるイギリス風のカスタマイズも可能。
見た目だけでなく、着心地まで考慮した理想のスーツを仕立てられますよ。
例えば、当社オーダースーツSADAでは、伝統的なイギリスの風合いを表現できる「JOHN FOSTER」の生地で54,800円(税込60,280円:2022年10月現在)からスーツをお仕立て可能。
その他、ボタンや裏地にまでこだわれるオプションを多数取り揃えています。
本格的かつ正統派なイギリススーツはオーダースーツで実現してみましょう!
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
オーダースーツSADAは、これまでに累計5,000,000点以上のスーツを仕立てているオーダースーツブランドです。
オーダースーツSADAでは初回19,800円(税込21,780円:2022年10月現在)の低価格からスーツをお仕立てできます。
今回、ご紹介したようなイギリス伝統のスーツスタイルを表現できる「JOHN FOSTER」の生地でのお仕立ては54,800円(税込60,280円:2022年10月現在)から可能です!
その他にも、季節や年によってイギリス製生地のラインナップを取り揃えています。
ぜひ一度、店舗にて経験豊富なスタイリストに相談してみてくださいね!
それでは、オーダースーツSADAへ来店予約をお待ちしております!