ビジネススーツの選び方や着用マナーとは?ポイントを押さえてビシッと格好良く着こなそう!
ビジネスシーンにおいて、第一印象を決めるスーツスタイルは非常に重要な役割を担います。初めて会う社外の人、商談の席、上司が同席する会議などビジネスではさまざまな場面で清潔感のある、きちんとした装いが求められます。
また、ビジネススーツの着こなし次第で仕事ができる印象を与えることも可能です。
逆もしかりであり、身だしなみが乱れていると、それだけであまり良い印象を持たれないということもあるでしょう。
今回は、ビジネススーツの選び方や着こなしのマナー、ビジネスシーン別のコーディネートなどについて詳しく解説していきます。
スーツの選び方だけでなく、合わせるワイシャツやネクタイ、ベルトや靴など小物類に関するアドバイスもあります。
ぜひ今一度自分のビジネススーツの着こなしを振り返って間違っているところはないか、また取り入れたいポイントなどを見つけてみてください。
そして、より洗練されたスーツスタイルで仕事に出かけてみましょう。
改めて考えるビジネスシーンにおけるスーツの重要性
ビジネスシーンにおける服装の基本であるスーツは、商談や営業、そして社内においても相手に不快感を与えず清潔感や誠実さを伝えるために、きちんとした着こなしをするのがマナーとなります。
そのため、派手すぎたり過度におしゃれを意識したりするのはビジネススーツには不要です。仕事では様々な職種や年代の人に会う機会があります。どんな相手にも不快感を与えることなく、むしろ第一印象を高印象にするうえで、自分に合ったビジネススーツ選びや正しい着こなしは重要なものだといえます。
失敗しないメンズスーツ選びのポイント
それでは、きちんと着こなすためにはどのようなポイントに注目すべきなのでしょうか?
1,サイズ感
スーツ選びで一番重要だと言っても過言ではないのがサイズ選びです。
スーツを選ぶ際に試着は必須ですし、細部までサイズ合わせをしなければ、シルエットが崩れて格好悪く見えてしまいます。具体的にポイントとなる部分を見ていきましょう。
①肩幅
ジャケットを着用して、肩を一つまみできるくらいの余裕があるくらいが目安です。それよりも大きいと、ジャケットに着られている感が出てしまい、小さすぎると窮屈な印象になってしまいます。
②身幅
ジャケットのボタンを1つ留めた状態で、こぶしが1つ入るくらいが目安です。きつい場合、ボタンを閉めると横じわが入ってしまい見栄えがかなり悪くなってしまうほか、ボタンにも負担がかかってしまいます。
③袖丈
手のくるぶしの骨にかかるくらいが目安となります。なお、ジャケットの袖からワイシャツは1~1.5センチ程度出るくらいがちょうどよいバランスです。あまりにもワイシャツが出過ぎていると、見栄えが不格好になってしまいます。
④着丈
ヒップが隠れるくらいが目安です。それよりも長いと野暮ったい印象になるほか、足が短く見えてしまいます。一方、短すぎるとカジュアルすぎたり子供っぽく見えてしまうため注意しましょう。
⑤ウエスト
パンツのウエストは、ベルトをした状態で指1本入る程度が目安です。それよりもきついと、座ったり食事をしたりすると苦しくなってしまいますし、余裕がありすぎると、ベルトを締めた際にしわが入ってしまい、ズボンのシルエットに影響が出てしまいます。
⑥ヒップまわり
ヒップまわりは大きすぎるとたるんで見えてしまう一方、小さすぎると食い込んで見えてかなり見栄えが悪くなります。パンツのサイズを合わせる際には、ついウエスト目が行きがちですがヒップまわりにもきちんと注意して選ぶ必要があります。
⑦太ももまわり
太ももまわりのサイズ感を見る際には、座った際の姿を確認しましょう。座ったときにシワが複数入っている場合は、きついという証拠です。生地をつまめるくらいの余裕があることが目安になります。
⑧パンツ丈
立ち姿で裾が靴の甲につき、ほんの少したわむくらいの長さが目安になります。長すぎると、野暮ったさが出てしまい、短すぎると、カジュアル感が増しビジネスシーンに不釣り合いになってしまう可能性があります。パンツの丈を確認する際には、実際にビジネスシューズを合わせて見るのが間違いありません。
メンズスーツの着こなしとビジネスマナー
続いては、メンズスーツを着用する際に気を付けるべきビジネスマナーをご紹介していきましょう。
1,アンボタンマナー
メンズビジネススーツにおいて、ジャケットの一番下のボタンは留めないというのがマナーです。一番下のボタンを留めてしまうと、ジャケットのシルエットが崩れてしまい、見栄えが悪くなるほか、窮屈で動きにくさを感じます。
2つボタンの場合は、一番上のボタンのみを留める、3つボタンの場合は上から2つ目まで留めるといった具合に、ボタン数に関わらず一番下を開けるのがマナーです。
3つボタンのすーつのうち、一番上のボタンが襟の裏に隠れたデザインのローリングダウンラペルの場合は、設計上一番上のボタンが留められないようになっています。
この場合には、一番上、一番下のボタンを留めず真ん中のみを留めることになります。
また、ベストがセットになったスリーピーススーツの場合は別です。スリーピーススーツの場合は、ジャケットのボタンはすべて開けて、ベストのボタンにアンボタンマナーが適用となります。したがって、ベストの一番下のボタンを開けるのが正解です。
アンボタンマナーはあくまでも男性にのみあてはまるものであり、女性の場合はジャケットのボタンはすべて留めるのがマナーとなるため、注意しておきましょう。
2,ポケットのフラップ
ジャケットのポケットについているフラップと呼ばれる蓋は室内にいるときにはポケットの中に入れるのがマナーとなります。一方、屋外にいるときには雨やほこりなどが入らないように外に出すのがマナーです。細かい部分となりますが、このようなマナーをしっかり守ることができるのが、格好良いビジネスマンへの第一歩となります。
3,ベルトと靴の色
ベルトと靴の色を合わせることで、コーディネート全体に統一感が生まれます。スーツスタイルにおける、ベルトと靴の色の基本はブラックとブラウンです。色味だけでなく素材も合わせることで、より統一感がアップします。
なお、ブラウンの場合色の明るさによって大きく印象が変わります。したがって、色味を合わせることを意識しましょう。
4,ワイシャツの袖
サイズ感をお伝えした際にもお話ししましたが、ワイシャツの袖はジャケットから1~1.5センチほど出ているくらいがちょうどよい長さです。したがって、暑い夏であってもジャケットの中に半袖ワイシャツを着用するのはNGです。
見栄えだけでなく、半袖シャツにジャケットを着用していると、汗や皮脂などがジャケットに直接ついてしまいジャケットが痛む原因となってしまいます。
5,ポケットにものを入れない
スーツの場合、基本的にはポケットにはものを入れないのがマナーです。財布やスマホをポケットに入れてしまうと、膨らんで見栄えが悪くなるほか、生地が伸びてしまいスーツに負荷がかかってしまいます。
6,靴下の色・丈
パンツの裾に隠れているように見える靴下ですが、階段を上ったり座ったりした際にしっかり診られています。細部であってもぬかりなく、正しい着こなしをしていきましょう。
ビジネススーツに合わせる靴下の色は、ブラック、ネイビー、グレーが定番色です。白はNGです。スーツと同系色を選ぶことで、靴下だけ浮いてしまうということがありません。
丈に関しては、くるぶしよりも長いものを選びます。パンツの裾が上がったときに、素肌が見えないように注意しましょう。
【ビジネスシーン別】 メンズスーツのコーディネート
続いては、ビジネスシーンごとにおすすめのスーツコーディネートをご紹介していきます。
1,商談
ネイビーストライプスーツ×ブルーシャツ×ブルーストライプネクタイ
商談のような重要な席では第一印象はいつも以上に重要なものとなります。
ブルー系で統一し、ストライプをスーツとネクタイに取り入れることで、シンプルな中にもスタイリッシュで洗練された印象になります。
着こなしに立体感を出すために、ワイシャツは淡い色味のものを選ぶと良いでしょう。
2,後輩を連れての外勤
グレースリーピーススーツ×白シャツ×ブラウンストライプネクタイ
ある程度年齢を重ねたスーツスタイルには、貫禄がある落ち着いた雰囲気がに合います。スリーピーススーツはこれだけで特別感があり、大人の魅力が引き立ちます。合わせるシャツやネクタイはシンプルで落ち着いた色味のものが良いでしょう。スリーピーススーツを最大限に引き立てるコーディネートが完成します。
3,社内ミーティング(オフィスカジュアル編)
ライトグレージャケット×ブラックパンツ×白シャツ×ボルドードットネクタイ
オフィスカジュアルがOKな職場であれば、スーツの上下の色を変えたスタイルがおすすめです。
ドットのネクタイはポップでかわいい印象になるため、色をボルドーでシックにすることでメリハリのあるコーディネートになります。
パンツの裾が靴の甲に当たらないノークッションの丈を選べばよりおしゃれ度がアップします。職場によってNGな場合もあるため、社内ルールに合わせたアイテムを選びましょう。
ビジネスマナーにおけるNGなスーツコーディネート
続いては、ビジネススーツのNGコーディネートをご紹介していきましょう。
1,柄のインパクトが強すぎるスーツ
ビジネススーツの選び方の基本はシンプルかつ落ちついたものということです。ビジネススーツの定番柄は、無地、ストライプ、チェックが挙げられますが、柄のインパクトが強すぎるものはビジネスシーンには適しません。柄を選ぶ際には、あくまでも控えめで落ち着いたものを選ぶようにしましょう。線が太く、色味が強いストライプや、チェックの色遣いが派手でカジュアルな印象が強いものなどは、パーティーシーン向けだといえます。
TPOに合わせたスーツ選びを心がけましょう。
2,柄物が多すぎる
柄物のスーツに柄のシャツ、ネクタイも柄ありとなると、コーディネートに統一感がなくごちゃごちゃしたうるさい印象になってしまいます。
スーツスタイルでは、あくまでも柄は2種類までにとどめてすべてを柄物にすることは避けましょう。
また、柄のインパクトが強いもの同士を合わせるのではなく、どちらかが強いのであればどちらかを控えめにするなど、バランスを考慮して選ぶのがおすすめです。
3,色遣いが派手
ビジネススタイルにおいて、特にネクタイは色のバリエーションが豊富で選ぶ楽しさがあります。
たとえば、赤と言っても落ち着いたボルドーと原色の赤では大きく印象が変わります。ピンクやパープルなどにおいても同様のことが言えます。ビジネスシーンでは派手な印象になる色遣いは避けるようにします。淡い色味や濃い落ち着いた色味など色味によって大きく印象は変わってきます。自分がどのような着こなしをしたいのかに合わせて選ぶようにしましょう。
ネクタイだけではなく、スーツやワイシャツに関しても同様の考え方で選ぶことをおすすめします。
転職をご検討中の方は「キャリアクラス転職」もご参考ください。
ウェビナーやセミナーなどで登壇される方は「Listing+ magazine」のこちらの記事もご参考ください。
以上、ビジネスシーンでメンズスーツを着用する場合のマナーや着こなしのポイント、またおすすめのコーディネートなどについてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
正しい着こなしや守るべきマナーをしっかりと押さえておくことで、今あるスーツをより上手に格好良く着ることができます。
また、今回話を聞いて新たにスーツを新調したいとお考えの方は、オーダースーツを仕立てるのはいかがでしょうか?
オーダースーツは細部までしっかりと採寸し、一人一人の体型に合わせて仕立てることができるほか、デザインや素材、裏地やボタンなど細部にまでこだわりぬくことができるのがメリットです。
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