スマートカジュアルの着こなしやアイテムを完全解説!マナーや注意点も解説
スマートカジュアルは、結婚式の二次会や高級レストランでの食事会などで指定されることが多いドレスコードです。明確な服装の定義がないため自由度が高い反面、具体的なイメージがないと間違ったコーディネートをして浮いてしまうかもしれません。スマートカジュアルは同窓会やパーティなどで指定されることが多いドレスコードであるため、自信を持ってコーディネートできるよう準備をしておきましょう。この記事では、スマートカジュアルの着こなしに必要なアイテム、マナーや注意点をくわしく紹介します。
スマートカジュアルとは?
スマートカジュアルは、結婚式やパーティーなどで、その場にふさわしい服装を規定するドレスコード(服装規定)のひとつ。
最も格式高いフォーマル(正礼装)から順に4つあるドレスコード(後述)のうち、スマートカジュアルは最もカジュアルな位置づけです。
まずはスマートカジュアルの基本、留意するべきマナーや注意点を紹介します。
スマートカジュアルの基本!ドレスコードのひとつ
スマートカジュアルは、4つあるドレスコードのなかで最もカジュアル寄りの服装です。
格式は低いものの、れっきとしたドレスコードであり、結婚式の二次会、ホテルのレストラン、会社の式典やパーティーなど堅苦しさはいらないが一定の品格が求められる場でよく指定されます。
平服や普段着を示す招待状が届いたときは、スマートカジュアルな服装で出向けば大きく外すことはないでしょう。
主流はジャケパンスタイルですが、上位のドレスコードのように明確な定義はありません。
自由度が高い反面センスが問われる一面もあるため、スマートカジュアルの基本をよく押さえたコーディネートが求められます。
またスマートカジュアルに似たドレスコード表現でスマートエレガンスやカジュアルエレガンスがありますが、それらは主にレストランで指定されるドレスコードです。
スマートカジュアルよりも少しフォーマルでドレッシーな服装を指すなど違いがあるため、混同しないよう注意しましょう。
マナー違反に注意
スマートカジュアルはドレスコードのなかでは最もカジュアルな服装ですが、あまりにカジュアルすぎるアイテムはマナー違反です。
次のようなアイテムはマナー違反となる場合があるため注意しましょう。
- Tシャツ
- トレーナー
- タンクトップ
- ダメージジーンズ
- ハーフパンツ
- ジャージ
- サンダル
- 汚れたスニーカー
ハーフパンツやサンダルのようなカジュアル感が強いアイテム、部屋着のイメージがあるスウェットやジャージなどはスマートカジュアルには適しません。
またボディラインが強調されるセクシーな服装もマナー違反です。
ただし、ダメージなしのきれいめなジーンズは許容されることが多いほか、ジャケットスタイルであればインナーに白やグレーなどの無地Tシャツを組み合わせることもできます。
迷ったときにはジャケパンスタイルなら間違いありませんが、さまざまなスタイルを楽しめるのもスマートカジュアルの魅力。
取り入れられるアイテムを駆使してコーディネートを楽しみましょう。
[4段階]男性のドレスコードの基本を解説
ドレスコードは、格式が高い順にフォーマル(正礼装)、セミフォーマル(準礼装)、インフォーマル(略礼装)、スマートカジュアルの4種類です。
それぞれのドレスコードについて、服装や指定される場面などを紹介します。
1.フォーマル(正礼装)
ドレスコードのなかで最も格式高いものがフォーマル(正礼装)です。
結婚式の新郎新婦、両親や仲人のほか、公的行事や式典の主催者が身につけます。
フォーマルの特徴は、時間帯によって着る服が変わるところ。
昼はモーニングコートを着用しますが、夜は燕尾服やタキシードを着用します。燕尾服はテールコートとも呼ばれ、ジャケットの裾が燕の尻尾のように伸びているのが特徴的です。ドレスコードでフォーマルを指定された場合は、時間帯に十分注意しましょう。
また燕尾服はホワイトタイ、タキシードはブラックタイとも呼ばれます。
ドレスコードにホワイトタイまたはブラックタイと指定があった場合は格式高い式典であることを意味し、燕尾服またはタキシードでの参加がマナーです。白いネクタイまたは黒いネクタイを着用する意味ではないため注意しましょう。
2.セミフォーマル(準礼装)
セミフォーマル(準礼装)はフォーマルの次に格式が高いドレスコードで、結婚式や披露宴に参列する親族やパーティーの主賓などが着る機会が多い服装です。
フォーマル同様に時間帯によって着る服が変わるため注意しましょう。セミフォーマルでは、昼はブラックスーツやディレクターズスーツ、夜はタキシードを着用します。
ディレクターズスーツは、黒無地のテーラードジャケットにグレーと黒のストライプのパンツ(コールパンツ)を合わせるのが主流です。
以前はカジュアルな結婚式で新郎がディレクターズスーツを着ることもありましたが、いまでは主に中高年が着る機会が増えています。部下の結婚式へ出席する機会が想定される場合は、ディレクターズスーツを1着持っておくと良いでしょう。
3.インフォーマル(略礼装)
インフォーマル(略礼装)は、セミフォーマルよりカジュアル寄りながら結婚式へ参列するゲストが着るようなドレッシーな服装を指します。
黒やチャコールグレーなど、フォーマルに近いダークスーツが一般的です。
ドレスコードが「平服」と指定されていた場合は、インフォーマルもしくはスマートカジュアルを着用します。友人や同僚などの結婚式へ参列する場合は、インフォーマルな装いならば間違いないでしょう。
ベストを取り入れたスリーピーススタイルもおすすめです。
4.スマートカジュアル
スマートカジュアルは、インフォーマルよりもさらにカジュアルダウンしたスタイルです。フォーマル、セミフォーマルなどと違って明確な定義はないため、主にジャケパンスタイルで構成されます。
結婚式の二次会、同窓会や会社のパーティーなどで指定されることが多いほか、ホテルのレストランでもよく指定されるドレスコードです。
「平服」ならインフォーマルもしくはスマートカジュアル、「普段着」ならスマートカジュアルを選ぶと良いでしょう。ビジネスカジュアルとも共通点が多く、カジュアルな職場やアットホームな結婚式でも指定されることがあります。
スマートカジュアルは4つのなかで最も格式が低いものの、れっきとしたドレスコードです。カジュアルとはいえドレスコードである以上、遊びに行くときの服装とは違う洗練された雰囲気が求められます。
きちんとしているのに堅苦しくない絶妙なバランスに仕上げることがスマートカジュアルのポイントです。
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スマートカジュアルはいつ着る?求められるシーンを解説
スマートカジュアルな服装が求められるのは、結婚式の二次会や会社のパーティーなど一定の品格を保ちつつカジュアルさも求められるシーン。
以下4つの代表的なシーンを例に、その場に適したスマートカジュアルを紹介します。
結婚式の二次会
友人や同僚の結婚式の二次会では、定番のきっちりとしたダークスーツよりも華やかで特別感を演出できるスマートカジュアルがぴったり。
ジャケット、シャツの色や柄で華やかな雰囲気に合ったスタイルに仕上げましょう。チーフなどの小物を上手に使うと華やかな雰囲気を演出するのに役立ちます。
パートナーと一緒に出席する場合は、どちらか一方が派手すぎたり堅すぎたりしないよう合わせることも大切です。
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高級レストラン
高級レストランでは、非日常を感じられる特別な空間を演出するなどの目的でドレスコードの指定があるのが一般的。
「Tシャツやサンダルでの来店はお断り」「ジャケット着用でご来店ください」といった趣旨の文言が公式サイトに掲載されているので事前にチェックしておきましょう。公式サイトで確認できない場合は、直接レストランに問い合わせると教えてもらえます。
ビジネスシーンで着るダークスーツでももちろん大丈夫ですが、より華やかな雰囲気に合うスマートカジュアルがおすすめです。またレストランのドレスコードでは、スマートエレガンスやカジュアルエレガンスが指定される場合もあります。
スマートエレガンスよりも少しフォーマルでドレッシーな服装を指しているため、結婚式の二次会で着るようなダークスーツや華やかなワンピースなどを着用すると良いでしょう。
同窓会
開催場所、参加者の人数や招待者の範囲などによっては、同窓会でドレスコードが指定されることもあります。
懐かしい友人との再会に服装は関係ないと思えるかもしれませんが、会場がホテルのレストランなど格式高い場所であればTシャツ、サンダルで参加するわけにはいきません。
とくにドレスコードに指定がない場合でも、久しぶりの再会を華やかな雰囲気で迎えられるようスマートカジュアルでの参加がおすすめです。
親しい間柄だからこそ、年齢や経験に応じた服装やマナーへの気配りを忘れないようにしましょう。
就職面接
就職面接にはリクルートスーツでの参加が一般的ですが、企業によっては普段着や私服を指定される場合もあります。
ただ普段着や私服といっても本当に普段着ている服を指しているわけではありません。ビジネスパーソンとして取引先を相手にする場合などを想定しているため、仮に普段着や私服を指定された場合でも一定のフォーマルさが求められます。
ビジネススーツやビジネスカジュアルならばもちろん、スマートカジュアルであれば問題ないでしょう。ダークカラーのジャケットに白無地のワイシャツ、スラックスなどを合わせるスタイルが無難です。
リモートで就職面接をおこなう場合も同様の服装で挑みます。何かの拍子に全身が映る可能性があるため、上半身しか映らないだろうと横着せずに全身コーディネートしましょう。不安な場合は事前に担当者へ確認しておきましょう。
スマートカジュアルの必須アイテムの選び方
スマートカジュアルには明確な定義がないため、具体的にどのようなアイテムを揃えれば良いのか悩む方もいるでしょう。ジャケットやパンツなど、幅広いシーンで使えるスマートカジュアルの必須アイテムを紹介します。
ジャケット
男性のスマートカジュアルは、ジャケパンスタイルが基本。
ウール(羊毛)、コットン(綿)、リネン(麻)などの素材のテーラードジャケットで落ち着いた雰囲気に仕上げましょう。あまりに薄く安っぽいシルエットではスマートに見えないため、抜け感のあるしっかりした素材がおすすめです。
色は黒、ネイビー、ダークグレーやチャコールグレーなどの濃いめの色がおすすめですが、素材や品質により見た目が大きく変わるため注意しましょう。
年齢や立場に合った素材や品質を選ぶのが理想的です。
柄は無地が無難ですが、シャドウストライプのような目立ちにくい柄なら問題ありません。結婚式の二次会などの華やかなシーンでは、ガンクラブチェックのようなチェック柄を取り入れるのもおしゃれです。
暑い時期はジャケットを着用していると暑苦しい印象を与えるため、ワイシャツやポロシャツなどクールビズスタイルで野暮ったいイメージにならないよう調節しましょう。
インナー
スマートカジュアルのインナーは、白、薄い青、ピンクやチェック柄など選択肢が豊富です。ビジネスシャツよりもおしゃれな雰囲気のドレスシャツを選ぶと、スマートカジュアルらしさを演出できます。
またスマートカジュアルはノーネクタイでも構いません。ノーネクタイの場合は、首元がきれいに決まるボタンダウンシャツ、ホリゾンタルカラーやポロシャツなどをセットアップするのがおすすめです。
ジャケット着用はTシャツ、カットソー、ニットなどのインナーも許容されます。
スマートカジュアルのインナーは、個性を強く訴求できるポイントです。派手になりすぎないよう色や柄の組み合わせに注意しつつ、ニットタイなどのきれいめカジュアルにピッタリのアイテムを取り入れるなどして、おしゃれに仕上げましょう。
パンツ
スマートカジュアルでは、セットアップのほかに上下の色や素材を変えるジャケパンスタイルも選択できるため、パンツの選択肢は豊富です。
ドレッシーな雰囲気強めならスラックス、カジュアルな雰囲気強めならチノパンや綿パンツなど組み合わせるアイテムを選びましょう。ダメージジーンズは不可ですが、きれいめのジーンズなら可です。
色味は黒、ネイビー、グレー、ベージュや白など使いやすいものを中心に、ジャケットとの組み合わせを見て決めるのがおすすめです。
靴
スマートカジュアルではいかにもなビジネスシューズではなく、テイストに合わせてローファーやデッキシューズなどの洒落っ気のある靴を合わせるのがおすすめです。
明るめのブラウン系の色味や、スエードのような洒落っ気のある素材、ショートブーツやレザースニーカーなどを合わせます。
上品な雰囲気を保ちたいときにはカジュアルな革靴、カジュアルダウンしたいときにはスニーカーなど、全体のテイストに合わせて選びましょう。足元の印象が重すぎたり軽すぎたりしないような色や素材を選ぶことがポイントです。
迷った場合は、ブラウン系のローファーやタッセルスリッポンなどがおすすめ。上品さを保ちつつ適度にカジュアルダウンでき、さまざまなシーンで重宝します。
コート
スマートカジュアルでは、ステンカラーコートがよく選ばれます。シンプルで洗練されたデザインは、ビジネスでもカジュアルでも着られる万能アイテムです。シンプルがゆえに素材で印象が変わるため、秋冬は温かい印象のウール素材、春はコットン素材で暑苦しくならないよう使い分けられると理想的。
黒、ネイビー、ベージュなどの定番色はフォーマルな雰囲気が強く感じられるため、あえて色を外したりチェック柄を取り入れたりしてカジュアルに組み合わせましょう。
すぐに脱ぐからと寒い時期でもコートを着ない方もいますが、季節に合わせたコーディネートができるかどうかも品格を表す大切なポイントです。
周りに気を使わせたり同行者が恥ずかしい思いをしたりしないよう、その場その場に最適な服装をしましょう。
その他アクセサリー(ネクタイやチーフ、カバン)
スマートカジュアルでは、ジャケットやパンツだけでなくネクタイやジャケットの襟につけるピンなどの小物も大切なポイント。一口にピンといっても次のような種類があり、こだわると奥が深いアイテムです。
ラペルピン:ジャケットの襟(ラペル)の穴(フラワーホール)に付けるアクセサリー。形状などによりいくつかのタイプに分けられます。
スティックタイプ:メインの飾りの下に長い針が伸びるデザインのラペルピン。フラワーホールに挿した針を生地表側に通して留めます。
ピンズ/ブローチタイプ:短い針で留めるデザインのラペルピン。フラワーホールに挿して留め具で留めます。
チェーンタイプ:スティックタイプやピンズタイプにチェーンがついたデザインのラペルピンです。
ブートニエール:ラペルに付ける花の形のアクセサリー。フラワーホールの由来になったともいわれます。女性のコサージュのように結婚式などのフォーマルなシーンを華やかに彩るほか、デートシーンで特別感を演出するのにも役立ちます。
タイピン:ネクタイの揺れを防止するために用いるピン。ジャケットのVゾーンからのぞくタイピンがアクセントになります。
ネクタイ
スマートカジュアルはノーネクタイでも構いませんが、結婚式の二次会など華やかな場面ではあえてネクタイを締め、人との違いを演出するのも良いでしょう。
ビジネスシーンで使用する光沢のあるネクタイではなく、ニットタイやリネン素材のチェックタイなどのアイテムに挑戦するのもおすすめです。
先端が三角形の一般的なネクタイではなく、先端が四角いスクエアタイプのネクタイを選ぶだけでも、カジュアルダウンしてスマートカジュアルらしくなります。
チーフ
胸ポケットに挿すポケットチーフは、素材や柄でフォーマルな場にもカジュアルな場にも使える便利なアイテム。胸元にワンポイント置くだけで、格段に華やかな装いになります。
普段から使いやすいコットン素材のチーフはこなれ感を演出でき、カジュアルなシーンにぴったりです。
誰でも使いやすくスタイリッシュな印象を与えるストライプ柄や、おしゃれで遊び心があるチェック柄などをシーンに合わせて使い分けましょう。シンプルなジャケットでも、チェック柄のチーフを挿すだけで一気におしゃれ度が増します。
カバン
スマートカジュアルに限らず、バッグの組み合わせは意外と難しいポイント。ジャケットやパンツなどの組み合わせが決まっていても、バッグひとつで全体のコーディネートが台無しになってしまうこともあるため注意しましょう。
黒やブラウンのビジネス用トートバッグ、ブリーフケースやビジネスリュックは、どのような組み合わせにも合わせやすく便利です。荷物が少ない場合はクラッチバッグも良いでしょう。
女性のスマートカジュアルでは、大きめのバッグを持つと野暮ったくなるため避けたほうが良いとされますが、男性の場合はあまり気にする必要はありません。
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スマートカジュアルのポイントや着こなしのコツ
カジュアルでありながらも一定の品位を保つ必要があるスマートカジュアルでは、単にアイテムを揃えて着るだけでは十分とはいえません。
各アイテムのサイズ感、色や柄の組み合わせなどによって印象はがらっと変わるため、ポイントや着こなしのコツを押さえて着こなすことが大切です。
ジャストサイズを着る
スマートカジュアルなアイテムを着こなすには、サイズ感がポイント。
ゆったりしたサイズよりも、体型にフィットしたジャストサイズが適しています。ジャケット、シャツ、パンツともにオーバーサイズだとだらしなく“着られている”印象になってしまうため注意しましょう。
アイテムをジャストサイズで揃えると、全体が洗練された雰囲気に仕上がります。オーバーサイズの服はリラックスできて楽ですが、スマートカジュアルでは野暮ったい印象になるため避けましょう。
同様にフィットしすぎる小さめの服も、体のラインが出すぎるため印象がよくありません。品がないように捉えられる可能性があるため、大きすぎも小さすぎもしないジャストサイズを選びましょう。
ジャストサイズの見極めるポイントは以下のとおり。
- ジャケットのボタンを締めた状態:ボタンの内側に拳ひとつ分入るくらいのスペースがある
- ジャケットの肩の位置:自分の肩と揃っている
- 袖:手をまっすぐ下ろしたときに袖から1~1.5cmほどシャツが見える
- ジャケットの丈:おしりが3分の1~4分の1程度隠れる
- パンツ:おしり、太もも、ふくらはぎにゆとりがあり、内股にもたつきがない。プリーツ(ヒダ)、ポケットがきれいに閉じている
ちょうど良いサイズ感かどうか確認するためにも、購入する際は試着をしましょう。自身でサイズ感を評価できない場合は、専門的な知識を持ったスタッフに評価してもらうと客観的な評価を得られます。
さらにワンランク上のスマートカジュアルを目指す場合はオーダーメイドがおすすめ。さまざまな色、柄、形から組み合わせを選べ、ジャストサイズのアイテムが手に入ります。
全体のトータルコーディネートを意識する
スマートカジュアルは、全体のバランスが大切です。一つひとつのアイテムがよくても、全体のバランスが整っていなければおしゃれで品位のあるコーディネートにはなりません。全体的に統一されたコーディネートになっているかどうかチェックしましょう。
トータルコーディネートが崩れやすいポイントは以下のとおり。
- シャツやパンツに派手な原色を選ぶ
- ジャケットの素材が薄くてペラペラしている
- 素材の季節感が合っていない
- ベルトのデザインが学生っぽい
- バックパックのアウトドア感が強い
コーディネート次第ではスマートカジュアルらしく仕上がるものもありますが、上級者向けのテクニックが必要です。
黒、紺、ダークグレーなど落ち着いた色を基本に、カジュアル感を強めたい場合はライトグレー、青、ブラウンなどのテーラードジャケットを取り入れるのがおすすめ。黒、紺、グレー、ベージュや白のパンツを合わせれば、おしゃれに自信がない方でも外さない組み合わせに仕上がります。
スマートカジュアルは細かな部分が目立ちやすいため、財布やバッグなどの小物にも気を配りましょう。
カジュアルすぎに注意
選べるアイテムの幅が広いスマートカジュアルは、意図せずカジュアルに寄りがちです。華やかさがありつつも、カジュアルすぎないコーディネートを意識しましょう。
たとえばジャケットにTシャツを合わせる場合は、高級感のある無地のTシャツを合わせるのがおすすめ。大きなロゴがプリントされているものや安っぽい素材のTシャツは、カジュアルさが勝ってしまいスマートカジュアルには適しません。
ハーフパンツやサンダルなどのマナー違反となるアイテムではなくても、場に適したアイテムかどうかよく考えましょう。
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オフィスカジュアル、ビジネスカジュアルとの違いに注意
オフィスカジュアルやビジネスカジュアルは、スマートカジュアルと混同されやすいファッションです。共通点はありますが、オフィスカジュアルやビジネスカジュアルは主にビジネスシーンの服装である点が違います。
その場に合わせて適切な服装で臨むことがマナーであるため、それぞれの違いも理解しておきましょう。
オフィスカジュアルとの違い
スマートカジュアルがパーティーシーンなどカジュアルな場にふさわしい服装なのに対して、オフィスカジュアルはビジネスシーンにふさわしい服装です。
ビジネスシーンではビジネススーツを着用する従来の考え方に対して、オフィスカジュアルでは堅苦しいビジネススーツではなく働きやすいシンプルな服装を取り入れます。カジュアルでありながらも清潔感やきっちり感があり、来客にも対応できる服装がオフィスカジュアルです。
襟付きシャツ、チノパンにジャケットやセーターなどを組み合わせるのを基本に、クールビズスタイルではポロシャツやジャケットにTシャツの組み合わせも用いられます。
シューズはきれいめのスニーカーで問題ありませんが、ジーンズ、短パン、サンダルなどカジュアルすぎるアイテムは基本的に許容されません。
色味は黒、紺、ベージュ、白などをベースに、ストライプやドットなどの主張が強くない柄の組み合わせが王道スタイルです。
【メンズ】オフィスカジュアルとは?アイテム選びや季節別コーディネートなど徹底紹介!
オフィスでの仕事に最適なオフィスカジュアル。オフィスカジュアルは状況に合った清潔感のある着こなしがポイントです。この記事では、オフィスカジュアルのメリットからアイテム選び、おすすめのコーディネートなどを紹介しています。おしゃれで快適なオフィスカジュアルコーディネートの参考にしてください。
ビジネスカジュアルとの違いは
主にオフィス内で快適に過ごすことを目的とするオフィスカジュアルに対して、ビジネスカジュアルは取引先など社外への訪問にも対応できるスタイルを指します。ジャケパンスタイルを基本に、オフィスカジュアルよりもきっちりとしたファッションがビジネスカジュアルです。
自社では認められている服装が、訪問先でも認められているとは限りません。襟付きのインナーにジャケット、スラックスを合わせ、どこへ行っても問題なく対応できる清潔感やきっちり感があるファッションに仕上げます。
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スマートカジュアルに関するQ&AとNGアイテムを解説
季節や年代ごとのポイントを紹介する前に、もう一度スマートカジュアルの大切なポイントをおさらいをしておきましょう。スマートカジュアルは大きな定義がなく自由度が高い反面、センスが問われます。
Q.ジャケットは着なくてもOK?
スマートカジュアルでは、必ずしもジャケットを着る必要はありません。寒い時期ならまだしも、暑い時期にジャケットを着るのは本人が辛いだけでなく、見た目にも暑苦しくミスマッチです。自由度の高いスマートカジュアルならではのメリットを生かし、環境に応じて最適な服装を選択しましょう。
ワイシャツやポロシャツなど襟付きのシャツを着ると、ジャケットなしでも清潔感があるきちんとした印象になります。白のトップスに紺のスラックスを合わせるコーディネートは、幅広いシーンで使えるため覚えておくと便利です。
またダークトーンのポロシャツに同じくダークトーンのパンツを組み合わせると、カジュアルさを残しつつ大人の印象を与える上品なコーディネートになります。
あえて暑い時期でもジャケットを着用する場合は、汗対策が必要です。ジャケットやインナーに汗じみがつかないような対策はもちろんのこと、脱いだときの臭いケアも欠かせません。
Q.ジーンズはOK?
スマートカジュアルではジーンズを取り入れることもできますが、許容されるのはきれいめなジーンズのみです。穴や色落ちが目立つダメージジーンズではなく、必ずきれいな見た目、シルエットのジーンズを選びましょう。
ジーンズを履く場合は全体の印象がカジュアルに寄るため、ジャケットを合わせてバランスを整えることが必要です。
ただドレスコードがあるシーンでは、積極的にジーンズを選ぶことはおすすめしません。スマートカジュアルではジーンズが認められていても、雰囲気が似ているカジュアルエレガンスでは認められていないなど違いがあるため注意が必要です。ドレスコードがある格式高い場所では、ジーンズ以外のアイテムを優先したほうが良いでしょう。
Q.トップスはタックイン必須?
スマートカジュアルでは、トップスをタックインするのが基本です。タックインとはシャツの裾をパンツに入れる着こなしで、シャツインとも呼びます。タックインすることでだらしなさがなくなり、スマートで誠実な印象を与えられるようにすることが目的です。
ただなかには、ビズポロのようにタックアウト前提にデザインされたトップスもあります。ビズポロは、ビジネス仕様のポロシャツです。ビズポロは裾が短く作られているためタックアウトが基本。
トップスに合わせてタックインかタックアウトかを適切に判断します。タックインには足が長く見える効果があるので、積極的に取り入れるのも良いでしょう。
Q.ネクタイは必要?
スマートカジュアルでは、ネクタイを締める必要はありません。ジャケットにTシャツを合わせる場合など、そもそもネクタイを締めようがないコーディネートも多く、ノーネクタイが基本です。
襟付きのトップスを着る場合は、首元がきれいに見えるボタンダウンシャツやホリゾンタルカラーなどがおすすめ。イタリアで人気のホリゾンタルカラーは、襟が水平に大きく広がったデザインが特徴です。カッタウェイシャツとも呼ばれ、太めのネクタイと相性が良いシャツながらノーネクタイでも様になります。
あえてネクタイを締める場合は、ビジネス用の光沢あるものではなく、ニットタイなどのカジュアルな印象が強いものがおすすめです。
Q.スニーカーはOK?
スマートカジュアルでは、スニーカーを履いても問題ありません。ただどのようなスニーカーでも良いわけではなく、シンプルなデザインのレザー製スニーカーなど全体のバランスがまとまるアイテムが大前提。
普段履いているスポーティなスニーカーではバランスが崩れてしまうことが多いため、スマートカジュアル用に用意したほうが賢明です。素材、色、デザインと普段使いしづらい上品なスニーカーが求められるため、基本的には革靴を優先したほうが賢明でしょう。
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季節別のスマートカジュアルポイント
季節に合わせたスマートカジュアルのポイントを簡単に紹介します。
春のスマートカジュアルコーデ
春のスマートカジュアルでは刻々と変わる気温の変化に合わせ、最適なアイテムを選ぶことが大切です。
肌寒さが残る春先はジャケットが手放せなくても、夏が近づくにつれてジャケットが鬱陶しく感じられるようになるでしょう。ジャケットは薄手のものと厚手のものをそれぞれ用意し、コートなしでも寒さを凌げるようチャコールニットがあると便利です。
ジャケットを脱いでもファッションが崩れないよう、インナーの質にも気を配りましょう。
夏のスマートカジュアルコーデ
夏のスマートカジュアルでは、暑さ対策がポイントです。暑い時期にあえてジャケットを着る必要はありませんが、ジャケットが必要な場面もゼロではありません。汗じみ、臭いへの対策を含め、さまざまな場面に適応できるよう準備しましょう。
トップスは吸水性や速乾性に富んだリネン素材、ポロシャツなどがおすすめ。涼しげで明るめなカラーや汗が目立ちにくい紺色のトップスに、爽やかな白のパンツや黒のレザーシューズを合わせると印象よくコーディネートできるでしょう。
カバンを持ち歩く場合は、夏ならではの用意として着替えを入れておくなど周囲への配慮も欠かせません。
秋のスマートカジュアルコーデ
秋のスマートカジュアルでは、冬に向かって変化する景観に合わせたコーディネートがポイントです。紺、ベージュ、カーキやブラウンなどのカラーを選ぶと、秋の雰囲気に合った落ち着いたコーディネートに仕上がるでしょう。
春同様に気温の変化が激しい時期ですが、昨今の気候状況から暑さ対策も欠かせません。寒さ対策のジャケットやセーターだけでなく、汗じみや臭い対策も行いましょう。
秋冬物の着物によく取り入れられる千鳥格子柄のジャケット、インナーに採用してもごわつきにくい薄手のニット、スエードのシューズなどのアイテムがおすすめです。
冬のスマートカジュアルコーデ
冬のスマートカジュアルでは、防寒対策をしつつおしゃれで野暮ったくないコーディネートに仕上げるのがポイントです。寒い時期に春夏用のジャケットを着ていると季節感がちぐはぐで違和感があるため、冬に合った素材を選ぶ必要があります。
クリスマスや忘年会などのイベントが多い時期のため、使い勝手の良いスマートカジュアルなアイテムをいくつか用意しておきたいところ。
ジャケットは厚手で高級感もあるアイテムがおすすめ。高級感があり秋冬向けに人気があるヘリンボーン柄や、スタイリッシュで防寒性能も高いタートルネックのインナーなどを用意しておくと良いでしょう。
冬は必然的に厚みや毛足が長いアイテムが多くなります。毛玉やホコリなどに注意を払い、上品でおしゃれな印象にコーディネートしましょう。
世代別のスマートカジュアルコーデの注意点
スマートカジュアルのコーディネートは、年代によって変わります。大まかにいうと年代が上がるほどに素材の質が上がっていきますが、単に質の良いアイテムを揃えれば良いわけではありません。
20代には20代の、50代には50代のスマートカジュアルコーデがあります。年代ごとにコーディネートの注意点を理解しておきましょう。
20代におすすめのスマートカジュアルコーデ
20代のスマートカジュアルコーデでは、社会人として新たなステージへ進んだことを示すような大人っぽいコーデがおすすめです。学生気分が抜け、社会人らしさをアピールできるよう、安っぽい素材ではなく少しこだわった素材を選ぶと一目置かれます。
大人っぽさを出すためにベージュ、ブラウン、カーキなどで色を統一するとフレッシュさが損なわれてしまうため注意が必要です。20代らしく若々しいフレッシュさや清潔感を生かしたスマートカジュアルコーデを目指しましょう。
若々しさの上に大人の品性を演出できるシングルの紺ブレザー、20代でも大人っぽい雰囲気があるイギリス伝統のウィンドウペンチェック柄のパンツなどがおすすめです。
30代におすすめのスマートカジュアルコーデ
30代のスマートカジュアルコーデでは、20代のフレッシュな雰囲気が落ち着き、大人らしさと少しの遊び心が見え隠れする雰囲気を目指しましょう。社会人経験を積み、お金の余裕も出てくる30代は、徐々にアイテムの質にもこだわりはじめたいところ。
増えてくる同窓会の席へは、堅苦しいビジネススーツではなく、ぜひともおしゃれなスマートカジュアルコーデで参加しましょう。
30代ともなると、派手な色や柄の組み合わせは年齢的に難しくなってきます。シンプルなチャコールグレーのジャケットに無地の白Tシャツを合わせるなど、スマートで大人っぽいコーディネートがおすすめです。
子ども連れで参加する場合でも動きやすいよう、ストレッチ性のあるパンツを取り入れるのも良いでしょう。
40代におすすめのスマートカジュアルコーデ
40代のスマートカジュアルコーデでは、落ち着きのある大人らしさを感じられるコーディネートがおすすめです。年齢なりの落ち着いた色使いで全体をシックにまとめると、幅広いシーンで浮くことなくコーディネートが決まります。
年齢とともに気になりはじめる体型の悩みは、ストレッチ素材のアイテムを上手に取り入れてカバーしましょう。取り入れるアイテムは全体的に落ち着いた色、デザインで高級感あるものを選びます。
体型カバーを優先してシルエットが広がると野暮ったく見えるため、体に合ったサイズ感のアイテムをレイヤードして立体感を出すなどして上手にカバーしましょう。
50代におすすめのスマートカジュアルコーデ
50代のスマートカジュアルコーデでは、豊富な人生経験から醸し出される渋さ、落ち着いた雰囲気や大人の色気を感じられるコーディネートがおすすめ。
体型が気になる場合もあえて体にフィットするアイテムを採用してシルエットを細く見せると若々しくスマートな印象を与えられます。会社での立場によっては頻繁に食事会やパーティへ参加する可能性もあるため、良質なオーダーメイドアイテムをいくつか用意しておくと良いでしょう。
積み重ねてきた人生経験のなかでさまざまなスマートカジュアルなアイテムを持っていても、トレンドを外していると古臭い印象を与えます。お気に入りの一着が時代遅れになっていないか注意しましょう。5年程度を目安に定番アイテムをリニューアルすることがおすすめです。
まとめ:迷ったらオーダースーツで相談も
スマートカジュアルは、結婚式の二次会や同窓会などで活躍するドレスコードです。高級レストランでの食事でもスマートカジュアルが指定されることが多いため、日常生活でも取り入れる機会が多々あります。
明確な定義がなく自由度が高いため個性的なコーディネートを楽しむこともできますが、慣れるまでは基本のジャケパンスタイルがおすすめ。
季節や年代に合わせて取り入れるアイテムの色、柄、素材や品質などを選びつつ、その場その場に合ったコーディネートを作り上げましょう。
スマートカジュアルでワンランク上のコーディネートを目指す場合は、自分にぴったり合ったオーダーメイドアイテムが活躍します。世界に一つしかない自分だけのアイテムで、スマートカジュアルをおしゃれに演出しましょう。