スーツに合うインナーとは?メンズにぴったりの冬コーデを紹介!
スーツを着用する機会が多い方にとって、秋冬シーズンの防寒対策は欠かすことができない大切な要素といえます。なかでもインナー選びは、秋冬シーズンを快適に過ごせるかどうか非常に重要なポイントといえるでしょう。
快適に過ごすためにどんなインナーを着用していますか?
「秋冬シーズンではどんなインナーを選んだらいいのかわからない」
「ビジネスシーンやフォーマルシーンではインナーは変えたほうがいいの?」
「インナーを活用したおすすめのコーディネートを知りたい」
など、インナーに関する悩みを持っている方も多いはずです。
そこでこの記事では
ビジネスシーンやオフィスカジュアルにおすすめのインナー
インナーを肌着として着用する際の注意点
インナーを活かしたおすすめのコーディネート
などを紹介していきます。
防寒対策をしっかりとしつつ、スーツをオシャレに着こなして周りと差を付けるコーディネートに挑戦してみましょう。
スーツのインナーにルールはある?
スーツを着用する際のインナーには
- 肌着
- ジャケットのすぐ下に着用する衣類
の2つがあります。
「肌着」という面で考えてみると、目立ちにくい「白い肌着」が定番となっていますが、時代の流れとともに品揃えが豊富になり、素材や色など、さまざまな選択肢から選ぶことができるようになりました。ただし、色味が透けるような原色カラーは避けるようにしましょう。
ワイシャツの下に肌着を着ないのはマナー違反となるため、透けないカラーを選ぶことが大切です。
「ジャケットのすぐ下に着用する衣類」、とくに秋冬シーズンに着用できるインナーには
- ワイシャツ
- ベスト
- カーディガン
- ニット
などといったアイテムがあります。オシャレをしたいからといって好みのものを選んでしまうと、マナー違反となってしまう場合も考えられるため、TPOに合ったアイテムを選ぶようにしましょう。
冬のビジネスシーンにおすすめのインナー
ビジネスシーンでのインナーには「ワイシャツ」を着用するのがおすすめです。
ワイシャツのデザインとして「無地の白」がスタンダードですが、職種によってデザインを変えることで、オシャレさを演出することができるでしょう。アパレル系や接客業ではオシャレさを演出することがプラスの要素となります。ストライプなどの柄が入ったデザインや薄い色がついたワイシャツなどを選ぶと、雰囲気の違うコーディネートに仕上げることができるのでおすすめです。
また、営業系の職種では誠実さが大切になってきます。主張の激しくないストライプ柄や無地のもの、色味は薄いブルー系など落ち着きのあるカラーを選ぶことで、誠実さや爽やかさを演出できるでしょう。
冬のオフィスカジュアルにおすすめのインナー
ビジネスシーンでのインナーは「ワイシャツ」が基本でしたが、オフィスカジュアルや通勤スタイルの場合には、ワイシャツでなくても問題ありません。勤務先や着用するシーンによって、柔軟に対応するようにしましょう。
メンズの場合、冬のオフィスカジュアルでおすすめのインナーは、「ベスト」「カーディガン」「ニット」です。
近年では、肌寒くなる秋季や寒さの厳しい冬季に厚着をして、暖房設備の消費エネルギーを少なくしようという「ウォームビズ」を採用する企業も多くなりました。そのため、スーツに合ったインナーを着用する機会が増えています。
防寒対策とともにTPOを意識したコーディネートを心がけましょう。
フォーマルシーンはどうやって温度調節する?
スーツを着用する際、寒い季節の温度調節をどうしたらいいのか迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。
寒い季節のフォーマルシーンでは「ベスト」を活用するようにしましょう。
ジャケットの下にベストを着用することで、温度調節がしやすくなります。また、フォーマルシーンではスタイリッシュな雰囲気を演出することで、相手から好印象を持たれることも多いです。ベストを着ていれば、ジャケットを着用していなくてもきっちりとした印象を演出できます。
もともと、ヨーロッパではワイシャツは「肌着」という位置づけで着用されていました。そのため、ジャケットを脱ぐことは「肌着姿になる」という意味合いになってしまいます。
しかし、ベストを着用していれば、内着の役割を果たすため、マナー違反にならずにきっちりとしたスタイリングに仕上げることが可能です。
ベストは、室内などの温度が高い場合にジャケットを脱ぐことで温度調節ができ、快適に過ごすことができるため、フォーマルシーンでは積極的にベストを取り入れてみましょう。
肌着を着用する必要性とは?
ワイシャツを着用する方の中にはインナーを着ないという方もいます。その理由としては「ジャケットを羽織ってボタンを留めるから、インナーは見えないから」と考える方も多いです。
しかし、室内でジャケットを脱いだりすることも考えられます。ふとしたタイミングでジャケットを脱いだときに汗ジミができていたり、肌が透けていたりすると相手に不快感を与えてしまいかねません。
肌着は見た目の印象はもちろんのこと、汗や皮脂汚れ、衣類擦れからワイシャツや肌を守るなど、多くの役割を要しています。インナーとして肌着を着用することは基本的なマナーとして覚えておきましょう。
冬でも意外と汗をかく!肌着選びの注意点
夏とは違って気温の低い冬は、体温を維持しようと基礎代謝が高くなるものです。その結果、汗をかきやすくなり、気付かないうちに汗をかいていたということも珍しくありません。特にムシムシした電車の中や暖房が効いた室内、階段の上り下りなど、些細なことで汗をかいてしまうことも多いです。
そのため、冬の時期に着用する肌着はしっかりと機能性に優れたものを着用するようにしましょう。ここでは、冬に肌着を着用する際に注意したいポイントを紹介します。
汗対策
「冬の時期は汗をかくことがないから汗対策なんて必要ない」と考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、冬でも知らず知らずに汗をかいてしまうことも多いので、しっかりと汗対策の機能が整った肌着を着用するようにしましょう。
冬の肌着には
- 柔らかな肌触りで保温性、吸水性の高い「コットン」
- 熱を貯めて暖かさをキープする「ウール」
- なめらかな質感で保温性、吸湿性に優れた「シルク」
などがおすすめです。
冬の肌着選びには、汗対策をしっかりと意識することがポイントといえます。
体臭対策
冬は意外にも汗をかく季節のため、臭い対策を怠らないことが重要です。
近年ではスメルハラスメント(スメハラ)という言葉が生まれ、臭いによって周りの人を不快にさせてしまうことが大きな問題になっています。
汗の嫌な臭いは、汗をかいただけで発生するものではありません。汗と菌が混ざりあってしまうことで臭いがきつくなってしまうことが原因です。そのため、しっかりと臭いを発生させないようにする肌着を選ぶことが重要となります。
「防臭」「抗菌」「消臭」機能のある肌着を選ぶことで、臭いを発生しづらくなるので覚えておきましょう。
スーツ着用時におすすめの肌着とは?
スーツ着用時にワイシャツの下に着用する肌着の選び方を紹介していきます。
おすすめの形
肌着としておすすめの形を
- 襟
- 袖
- シルエット
の順に紹介していきます。
襟
肌着としてのインナーには「Vネック」と「クルーネック」の2種類があります。
どちらを選んでも問題ありませんが、ノーネクタイのスタイルで仕事をする際に、クルーネックでは首元からインナーが見えてしまう場合も多いです。見えてしまうことに抵抗がある方は、Vネックを選ぶことで首元をすっきりさせることができます。
袖
汗ジミや皮脂汚れを防ぐことを考えると、スーツのインナーにはノースリーブよりも半袖タイプがおすすめです。
ノースリーブのインナーでは、汗のかきやすい脇などにかいた汗を吸収することができず、ワイシャツに汗ジミができてしまいます。清潔感がない印象を与えてしまうため、汗ジミを作らない意味でもノースリーブは避けましょう。
また、冬の寒い時期には七分袖や長袖もおすすめです。
シルエット
肌着としてのインナーを選ぶ際に大きめのサイズを選んでしまうと、ワイシャツの中でヨレやごわつきが起きてしまいます。ヨレやごわつきはだらしなく見えてしまうため、なるべく体型にフィットしたサイズ感で選ぶようにしましょう。
襟元や袖口の縫い目が目立たないタイプのインナーがおすすめです。
おすすめのカラー
基本的に肌着としてのインナーには
- ベージュ
- 薄いグレー
- 白
- 黒
などの色が一般的ですが、スーツのインナーには「ベージュ」「薄いグレー」がおすすめです。
「ベージュ」は肌の色と近く、透けづらいため、おすすめです。色に迷った際にはベージュを選んでおくことが無難です。
「薄いグレー」も比較的、透けづらいためワイシャツの下に着用しても問題ありません。ただし、グレーの濃さによっては透けてしまう場合もあるので、なるべく薄めのカラーを選ぶことが重要です。
肌着として一般的な「白」は、ワイシャツ着用時のインナーとしてマナー違反ではありませんが、やや透けてしまうこともあるので注意が必要となります。
「黒」は白ワイシャツには透けてしまうので、インナーとして着用するのは避けましょう。
インナー種類別おすすめ冬のコーデ3選
ここではインナーの種類別おすすめコーデを紹介していきます。
ジャケット×シャツ
ジャケットに合わせるインナーとして定番なのが「シャツ」です。スーツはもちろん、カジュアルジャケットにも合わせることができ、汎用性の高いインナーといえます。
シャツを取り入れることで、コーディネートがきっちりとした印象になり、清潔感のあるスタイルに仕上げることが可能です。
シャツは襟の形や生地の素材によって、ノーネクタイでもコーディネートを楽しむことができます。
シャツ選びのポイント
ジャケットにシャツを合わせるスタイルは、きっちり感を演出することができるため、ビジネスシーンなどに最適な組み合わせです。
シャツには大きく分けると
- 光沢があり、滑らかな質感の「ブロードシャツ」
- 厚みのある生地でカジュアル感が強い「オックスフォードシャツ」
の2タイプに分けられます。
ビジネスシーンであればブロードシャツ、カジュアルシーンであればオックスフォードシャツなど、着用する状況によって着用するシャツのタイプを選んでいきましょう。
シャツを活用したコーデ
ジャケットとパンツはセットアップのものを選び、統一感を出すことでスタイリッシュなコーディネートに仕上げることができます。インナーにはブルー系のシャツを組み合わせることで、爽やかさや誠実さを演出することができるでしょう。
シャツには着丈が長いタイプが多いので、ジャケットに合わせる際にはパンツの中に入れて、スタイリングするのがおすすめです。
シャツは、ノーネクタイの際にも真面目な印象を演出できるので、さまざまなシーンに活用できるインナーといえます。
ジャケット×ニット
秋冬シーズンに活躍するインナーといえば「ニット」が挙げられます。
シャツと比べるとカジュアル感が強くなってしまいますが、ジャケパンスタイルなどのインナーとしてはカジュアルすぎないスタイリングに仕上げられるのでおすすめです。
ニット選びのポイント
ジャケットに合わせるインナーとしてVネックカーディガンやクルーネックセーターを合わせることで、秋冬の寒い時期にもおしゃれに仕上げることが可能です。さらにニットカーディガンであれば気軽に脱ぐことができるため、暑くなりやすいオフィスでも簡単に温度調節ができます。
ビジネスシーンでは、首元が開かないクルーネックやタートルネックが清潔感を演出できるのでおすすめです。また、インナーとしてジャケットに合わせる際には、ジャストサイズのサイズ感で、厚みのないニットを選ぶようにしましょう。
ニットは網目の細かさによって3つのタイプに分かれます。
①ローゲージ
カジュアルな印象で、粗めの網目が特徴です。着用する際にはTPOを意識することが重要になります。
②ハイゲージ
ビジネスシーンに最適で、フォーマルな印象を与えます。細い糸で細かく編み込まれており、光沢があるのがハイゲージの特徴です。
③ミドルゲージ
カジュアルシーン、ビジネスシーンどちらにでも活用できるのがミドルゲージです。着用するシーンを選ばないため、一着は持っておきたいインナーといえます。
ニットを活用したコーデ
おすすめは「ダブルのジャケット×タートルネックのニット」がおすすめです。
タートルネックは襟が高くなっており、シャツの襟のように見えることもあって上品な印象を与えることができます。
全体的にダークカラーで統一し、落ち着きのあるコーディネートを心がけましょう。さらにダブルジャケットで装飾性を持たせることで、地味になることなく、オシャレに仕上げることができます。
ジャケット×Tシャツ
ジャケパンスタイルの定番といえるインナーが「Tシャツ」です。
カジュアル要素が強く、堅苦しさがないため、カジュアルシーンに向いています。ジャケットと合わせることで、カジュアル要素を和らげてくれるため、ビジネスシーンにもジャケパンスタイルとして取り入れる方が増えてきました。
フォーマルなジャケットとカジュアルなTシャツを組み合わせることで、こなれ感を出すことができるため、オシャレさを演出したい方にはおすすめです。
Tシャツ選びのポイント
Tシャツ選びでは、ジャケットの襟に沿うようなアイテムを選ぶことですっきりとした印象に仕上げることができます。その一方で、ジャケットの襟からTシャツが出てしまっているとだらしなく見えてしまうことも多いです。
首元を意識したアイテム選びを心がけましょう。
ジャケットのインナーとして取り入れる場合は、ジャストサイズのものを選ぶことが重要です。サイズが大きいとジャケットの下でごわついて見えてしまったり、だらしない印象を持たれてしまうこともあるので選ぶ際には注意が必要になります。
Tシャツを活用したコーデ
Tシャツをコーディネートに取り入れる場合は、カジュアルとフォーマルが混ざりあったようなコーディネートがおすすめです。
Tシャツをジーンズなどに合わせるとラフな格好になり、とてもビジネスシーンに着用できるコーディネートとはいえません。
しかし、ジャケットのカラーをダークカラーにして革靴を取り入れることで、ぐっと大人っぽく仕上げることができます。
この記事では冬に最適なインナーを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
スーツやジャケットに合わせるインナーはさまざまな種類があるため、着用するシーンや相手にどんな印象を与えたいのかを考えて選ぶようにしましょう。
スーツにワイシャツしか合わせたことがないという方は、この記事を参考にしてさまざまなコーディネートに挑戦してみましょう。