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スーツをかっこよく着たいなら、股下の長さが重要!自分のベストなデザインを見つけよう

スーツ選びの際、スラっとした足でスタイルよくスーツを着こなすことができたらな…と全身鏡を見て、ため息をついた経験がある方は多いのではないでしょうか。
同じ既製品のスーツでも、人によって合う合わないがあり、なぜか見た目に違いがあるように見えることがあります。日本人は欧米人に比べて身長が低く、股下も短いのが特徴です。
そのため、海外のブランドやそもそも欧米人の体型を前提として作られたデザインのスーツは、日本人の体型には合わないことが多く、違和感を覚えるのは仕方がないことです。
自分の体型を変えていくのには限界がありますが、自分自身の股下の長さを正しく知ることで、欧米人のようなスーツの着こなしに近づけるかもしれません。

「スーツを選ぶ際の股下はどうやって測ればいいの?」

「自身の体型に合う股下のデザインはどんなものがいいのだろうか」

「スラックスの選び方を知りたい」

など、パンツやスラックスに対して、疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、

  • 股下をもっと長く見せるコツ
  • 股下の正しい測り方
  • スラックスの選び方

などを解説していきます。

スーツをかっこよく着たいなら、股下の長さが重要となります。本記事を参考に、自分のベストな股下サイズを知って、スーツ選びの参考にしてみてください。

股下の長さを知っていますか?

まず、みなさん自分の股下の長さをご存じでしょうか。

日常生活でなかなか自分の身体のサイズを測る機会は少ないと思いますが、かっこよくスーツを着こなすためにはまずは自分の股下の長さを知ることが大切です。

そもそも股下とはどこからどこまでのことを指すのかご存じでしょう。まずは素朴な疑問から解説していきます。

人の股下とはどこの長さ?

「股下」と一言で言っていますが、「人の股下」と「スーツ(パンツ)の股下」では異なる部分があるため、注意が必要です。まずは人の股下について説明します。

人の股下とは床に立った状態で「床から脚の付け根までの垂直の距離」のことです。後ほど股下の比率計算について解説するので覚えておきましょう。

パンツの股下とはどこの長さ?

一方、パンツの股下は「股の中央にある十字の縫い目から裾までの長さ」のことを指します。

ここで注意したいのは直線距離ではないことです。パンツは股から裾に向かって曲線を描いています。そのため、パンツの股下はこの曲線部分の長さのことを指すことが多いです。

直線距離を測ってしまうと実際のパンツの股下より短い値となるので注意して下さい。

あなたの股下の長さを調べよう

実際、自分の股下がどのくらいの長さがあるのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

ここでは股下の測り方を紹介します。

座高の定義とは?

股下の長さを測るにあたって、座高の長さを知っておく必要があります。座高はどこの長さを指すのか見ていきましょう。

座高の定義として「座高は背筋を伸ばして椅子に座った状態の、座面から頭頂部までの距離」を指します。

身長から座高を引くと股下が算出できるように思えますが、実は少し異なります。

お尻の厚みと腰から股の長さは同じではない

身長から座高を引いて股下を正確に算出しようとすると、次のことが条件となります。

「座った状態での座面から腰の長さ = 立った状態での脚の付け根から腰の長さ」

この条件が成り立つか確かめるために、試しに筆者の体を計測しました。腰の位置を決めるのは難しいので、同じパンツを同じように履いてベルトの位置を腰の位置としています。結果は次の通りです。

  • 座った状態での座面から腰の長さ    = 約17cm
  • 立った状態での脚の付け根から腰の長さ = 約21cm

あくまで筆者1人のみのデータですが、約4cmの差がありました。もし、前者の数値を使って作ったら、裾が約4cm長いパンツが出来てしまいます。

立った状態で今履いているパンツの裾が約4cm長いことを想像すると、両者の違いの大切さが分かると思います。

スーツ姿をかっこよく見せるには股下の長さが重要?

スーツを着用する際、股下の長さは非常に重要な要素です。スーツをかっこよく着こなすには、いかに股下を長く見せられるかがポイントとなります。

ここでは股下をかっこよく見せるためのポイントを紹介していきますので、参考にしてみましょう。

股下が長い方がかっこよく見える!

言うまでもありませんが、股下が長い方がかっこよく見えます。

「そもそも股下が短い場合はどうしたら良いの?」

「大人になってから股下を伸ばす方法はないの?」

と悩んでいる方も多いはずです。

残念ながら股下を伸ばす方法はありません。しかし、見せ方によっては股下を長く見せることは可能です。

以下、股下を長く見せる方法となるため、覚えておきましょう。

【股下を長く見せる方法1】 ~股上を深くする~

股下を長く見せる方法の一つ目が「パンツの股上を深くする」ことです。

パンツの股上を深くしてベルトの高さがおへそと同程度になるように履きます。そうすることで、全身を見た時にウエストの位置が高く見えて脚が長く見えます。これは視覚的に足の長さが、ウエスト位置まであるように見えるため、足が長く見えるものです。

また、裾の長さを変えないとすると、正面から見た時のパンツの面積が縦に広くなります。これにより、さらに脚が長く見えます。

縦の面積が広くなるからといって、極端に裾の丈を長くするのはおすすめしません。裾の丈については後ほど説明しますが、裾の丈を長くすると見るポイントが下がってしまうからです。見るポイントが下がってしまうと、反対に脚が短く見えてしまいます。

【股下を長く見せる方法2】 ~パンツの形状をスリムにする~

二つ目に紹介する方法は「パンツの形状をスリムにする」ことです

スリムと言ってもスキニージーンズのように上から下までタイトにするという訳ではありません。実際に脚が長い人がスキニージーンズのような形状のパンツを履くと、より脚を長く見せることができます。

しかし、そうでない人の場合は最適なパンツの形状が異なるということに注意が必要です。

パンツの形状は大きく分けて三つあります。

  • スキニーシルエット :スキニージーンズのように腰から裾まで、全てがスリムな形状。
  • ストレートシルエット:スキニーシルエットの反対で、全てにゆとりがある縦一直線の形状。
  • テーパードシルエット:腰から太ももまではゆとりがあるが、膝から裾にかけて細くなる形状。

脚の長さに自信がない人はテーパードシルエットがオススメです。

テーパードシルエットは裾にかけて絞られるので、足元がすっきり見えて脚を長く見せることができます。腰から太ももまではゆとりがあるので、履きづらかったり動きづらかったりすることもありません。

股下の正しい測り方

股下を測る方法は二つあります。どちらも一人でできるので、やりやすい方法で測ってみましょう。

今回紹介する方法はあくまで自分で測る方法です。オーダースーツを購入する場合は、お店の方が採寸してくれるので安心して下さい。

立って測る方法

立って測る場合は次のものを用意します。

  1. CDケースやハードカバーの本など、薄くて硬いもの
  2. 付箋やテープなど、印を付けられるもの
  3. コンベックスなど、硬いメジャー

次の手順で測ります。

  1. 平行になるように壁の前に立ちます。
  2. A.を股に挟みます。この時脚の付け根にA.が当たるようにして下さい。
  3. A.の上端(股の位置)が壁に当たる部分にB.を貼ります。
  4. 床からB.までの位置をC.で測ります。

コツは予めB.を持ってからA.を股に挟むことです。そうすればA.を壁に当ててから体勢を大きく変えずに済みます。また、B.を貼るときはA.と上端を合わせるなど、どこまで測れば良いか分かるようにしましょう。

測る時はC.が垂直に立っていることを確認してから測りましょう。垂直に立っていないと、実際の股下より小さい値になってしまいます。

寝て測る方法

寝て測る場合は次のものを用意します。

  1. 500mLのペットボトルなど、円柱状のもの
  2. コンベックスなど、硬いメジャー

次の手順で測ります。

  1. 壁に脚を付けた状態で床に寝ます。この時、脚の裏が壁につくようにして下さい。
  2. この状態で股の間にA.を挟みます。
  3. A.が動かないようにして、A.から体を離します。
  4. 壁からA.の端面(股の位置)までをB.で測ります。

コツは500mLのペットボトルを使用する場合は、中に水などの液体を入れておくことです。同様に他の円柱状のもので代用する時も比較的重いものを選ぶようにしましょう。これは体を離す時にA.が動かないようにするためです。

それでも、A.から体を離す時はしっかり押さえないと動いてしまい、やり直しになります。また、立って測る時と同様にC.は壁に対して垂直になっていることを確認して測りましょう。

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脚の長さのキーワードは「比率」!

脚の長さは単純に比べられない?

脚の長さだけを単純に比べることはできません。それはなぜでしょうか?ここに二人の人がいたとします。

  • Aさん 脚の長さ:70cm
  • Bさん 脚の長さ:75cm

この条件だけで「脚が長いのはどちらですか?」と聞かれると答えはBさんです。しかし、ここで身長を条件に加えます。

  • Aさん 脚の長さ:70cm 身長:160cm
  • Bさん 脚の長さ:75cm 身長:175cm

これら二つの条件で同じ質問をされると、皆様はどう答えますか?単純に脚の長さだけを比べると、先ほどと同様の答えになります。しかし、AさんとBさんはそもそも身長が違うので、単純に比べることはできません。

そこで脚の長さだけではなく、身長と脚の長さ(股下)の比率で比べます。この比率のことを『股下比率』といいます。二人の股下比率を計算してみましょう。

  • Aさん 脚の長さ:70cm ÷ 身長:160cm = 約43.8%
  • Bさん 脚の長さ:75cm ÷ 身長:175cm = 約42.9%

股下比率を比べるとAさんの方が股下の比率が高い、つまり身長に対して脚が長いことが分かります。

このように脚の長さは股下比率に換算しないと比べられません。そして、スーツをかっこよく着られるかどうかは、脚の長さではなく股下比率で決まります。

日本人の股下比率とは?

日本人男性の平均股下比率は表1、日本人女性の平均股下比率は表2のようになります。

表1.日本人男性の平均股下比率
身長(cm) 股下(cm) 股下比率(%)
160 72 45
165 74 44.9
170 76.5 45
175 78.7 44.9
180 81 45
表2.日本人女性の平均股下比率
身長(cm) 股下(cm) 股下比率(%)
145 63.8 44
150 66 44
155 69.5 43.9
160 70.5 44
165 72.6 44

データは「日本被服工業」より引用

身長にもよりますが、股下比率は男性が約45%、女性が約44%です。これはあくまで平均ですので、もちろん人により異なります。モデルを職業とする人であれば股下比率が47%以上の場合もありますし、反対に股下比率が低い人だと44%以下の場合もあります。

パンツの長さの目安とは?

最適なパンツの長さは人により異なりますが、目安となる基準があり、「パンツの裾」「靴」「靴下」の関係を目安にしていくのがおすすめです。

3種類あるので、それぞれ説明します。

広い場面に対応できるワンクッション

1つ目はワンクッションです。

ワンクッションとはパンツの裾が靴の上に覆い被さる程度の長さのことを言います。正面から見ると裾にたるみ(クッション)が一つできるのが特徴です。

比較的、年代が上の世代の方がよく着用されている長さで、落ち着いたビジネスマンの印象を与えることができます。 ビジネスシーン、フォーマルシーンともにどちらでも活用できるデザインといえるでしょう。

スラックスの形が太いタイプの場合、とても似合う長さとなりますが、反対にスラックスの形が細身の場合は生地が余計に余ってしまうので避けたい長さです。

この長さでは靴下は見えず、裾幅が20cm以上のゆったりとしたパンツに向いています。

今の主流であるハーフクッション

2つ目はハーフクッションです。

ハーフクッションとはパンツの裾が靴の上に触れる程度の長さのことを指します。ワンクッションほどの足元の膨らみは無く、靴の甲にスラックスの裾が少し触れるような長さが特徴です。 ワンクッションで出る膨らみが軽減されるため、すっきりとした印象になります。 ハーフクッションの場合、立っている状態では靴下は見えません。

昔はワンクッションが主流でしたが、今ではこのハーフクッションが一般的とされています。スラックスの形が太いタイプのものでも、細いタイプのものでも、どちらのタイプでも似合う長さとなっているため、どのタイプでもすっきりとした印象を与えることが可能です。迷ったらハーフクッションを選ぶと良いでしょう。

この長さは裾幅が18〜19.5cm程度のパンツに向いています。ハーフクッションはワンクッションに比べ、若々しい印象となりますが、カジュアル過ぎないため、ビジネスシーンで取り入れても問題ありません。

若々しさを表現できるノークッション

三つ目はノークッションです。

ノークッションとはパンツの裾が靴に全く触れない長さのことをいいます。正面から見ると裾にたるみはなく、カジュアルな印象を演出することが可能です。靴下は立っている状態でも見えるため、靴下選びには注意しましょう。

ノークッションは欧米人のスーツスタイルで人気があり、こなれたスーツスタイルとしておしゃれな人に好まれています。

この長さは、爽やかでカジュアルな印象を与えるため、若い世代に好まれているのが特徴です。そのため、フォーマルシーンやビジネスの場面には選ばない方が無難でしょう。この長さは裾幅が17cm〜18.5cm程度のタイトなパンツに向いています。

スラックスの太さ(細さ)による選び方

スラックスの太さにも下記のとおり2つの種類があります。

  • スタンダードパンツ(太めのタイプ)
  • テーパードパンツ(裾に行くほど細くなるタイプ)

これらのスラックスの種類により、似合う股下の長さが変わってくるのをご存じでしょうか。 スーツを着るシーンでは、自分が着用するスラックスがどういったタイプなのかを判断し、適切な長さを選ぶことで洗練された着こなしとなります。 

そのため、長さと形の相性を確認しつつ、一番美しく見える長さを探していきましょう。今まで何気なく裾の長さを調節していた方も、少しの変化で印象がグッと変わってくるので要チェックです。

スタンダードパンツ(太めのタイプ)は「ワンクッション」か「ハーフクッション」で

太めのタイプのスタンダードなスラックスの場合、「ワンクッション」か「ハーフクッション」が最適です。

 スタンダードなスラックスの場合、腰元から足元までスラックスの太さが変わらず、最後に足元に膨らみが出ます。 これによって、自然と足元へ視線が落ちることになり、足が長く見える効果が期待できるでしょう。

 反対に、「ノークッション」の長さを選んでしまうと、「寸足らず」な印象になり、ビジネスシーンでは少し間抜けな印象を与えてしまいかねません。

テーパードパンツ(裾に行くほど細くなるタイプ)は「ノークッション」か「ハーフクッション」で

細めのスラックスは、すっきりとした印象を与えます。 

長さは、靴の甲に触れるくらいの「ノークッション」か「ハーフクッション」が最適です。

「ノークッション」の長さを選ぶと、テーパードの形によく合い、スタイリッシュな雰囲気で足が長く見えます。 

「ハーフクッション」の場合、軽快なイメージを与えることができて、爽やかさをアピールできるでしょう。 反対に、テーパードタイプで「ワンクッション」の長さにしてしまうと、足元の布が余って野暮ったい印象になってしまいます。

裾は折るタイプ?折らないタイプ?

パンツの裾には折り返しのないタイプ「シングル」と折り返しのあるタイプ「ダブル」の二つがあります。

それぞれ特徴を解説していきますので、スラックス選びの参考にしてみましょう。

シングル

シングルは折り返しがなく、すっきりとした印象のため、フォーマル度が高いタイプです。タキシードや燕尾服などの正礼装は、シングルで仕上げられています。

シングルはビジネスシーンにももちろん対応できるため、汎用性の高さから選ばれる人も多いでしょう。面接や取引先への訪問の際など、信頼感を印象付ける際には、シングルを選んでおくのがおすすめです。

ビジネスシーンは、必ずしもシングルを選ぶ必要はありませんが、初対面の方に多く合う職業の人は、シングルを選ぶのが無難といえます。

また、細めのパンツとも相性が良いので、身長を高くスラッとした印象に見せたい方もシングルを選ぶと良いでしょう。

ダブル

ダブルの裾はシングルに比べ、ややカジュアルな印象になります。こなれたスーツスタイルを目指す方や、ジャケパンスタイルなどのオフィスカジュアルにはこのダブルが向いています。

裾をダブルにする際は、折り返し幅によって印象が異なるので注意しましょう。ダブルの裾幅には流行があり、時代によって人気の幅が異なります。ビジネスではオーソドックスな4cm幅にしておくのがおすすめです。

身長によってすっきりと見える幅も異なります。身長が高い人であれば、幅広の裾でも問題ありませんが、身長の低い人は注意してください。幅広の裾にすることで、目線が下に下がってしまい、身長が低く見えてしまいます。身長だけでなく、全体のバランスが悪く見える場合もありますので、自分の体型にあった最適な裾幅を見つけてください。

ダブルの裾が初めての場合は、スーツ専門店で熟練のスタッフにアドバイスをもらうのも良いでしょう。

股下に自信がない人に合うパンツの長さの目安とは?

股下比率が低い人にはハーフクッションをオススメです。

理由としては、脚を長く見せることができ、ビジネスシーンでの使用にも対応できます。

ハーフクッションはカジュアルコーディネートにも多い長さで、スタイリッシュな雰囲気にすることが可能です。そのため、誠実さや清潔感を与えることが出来ます。

ビジネスシーンにはハーフクッションを選んでおくと安心です。

股下比率が低い人は前述のテーパードシルエットを選びましょう。テーパードシルエットのパンツを履くポイントは「裾を細くすっきり見せること」です。そのため、たるみが出来るワンクッションより、ハーフクッションの方がすっきり見えておすすめです。裾が細くなることで、自然と目線が上半身に移りますので、縦のラインが強調され、スラリとした印象を与えることが出来ます。実際の身長よりも高く見せることも可能ですので、小柄な体型の人にもおすすめです。

「ノークッションの方がよりすっきり見えるのでは?」と思うかもしれませんが、ノークッションだと合わせる靴を選びますし、上手なコーディネートではないと脚が短く見えてしまい、逆効果となります。

また、ビジネスシーンでの使用を考えるならハーフクッションの方がおすすめです。欧米人はノークッションのスーツスタイルをかっこよく着こなしているので、憧れる方も多いと思います。もし、ノークッションに挑戦したい場合は、スーツ専門店で相談の上、自分にぴったりのデザインのオーダースーツを作ることがおすすめです。

シングルかダブルで迷う時も「裾を細くすっきり見せること」を意識しましょう。シングルの方がダブルよりもすっきり見せることができます。

また、裾の長さと同様にビジネスシーンでの使用を考えても汎用性が高く、シングルがおすすめです。

スーツの裾上げをする方法

スーツの長さによって印象が大きく異なりますが、今持っているスーツの裾上げを行うにはどのような方法があるのでしょうか。

裾上げする方法と裾上げする際のポイントを紹介します。

どこで裾上げするの?

まずは裾上げする方法を紹介します。

⚫︎お直し専門店に依頼する

洋服のリフォームを専門で扱う、お直し専門店に依頼する方法となります。

購入店舗やメーカーにかかわらず引き受けてもらえるのでおすすめです。裾上げもスピーディーに対応してもらえる場合が多く、急いでいるときに便利な方法といえます。裾の長さを変える場合だけでなく、パンツのほつれや裾が下がってしまった際にもお願いすることができるので、ぜひ活用してみてください。

仕上げ方法や細かな注文にも対応してもらえることも多いので、納得した仕上がりになります。料金も900〜1,500円ほどが主流となっており、比較的リーズナブルなのも魅力です。ショッピングセンターや商業施設の中に店舗を構えていることが多いので、ぜひ近くへ立ち寄った際は探してみてください。

⚫︎クリーニング店に依頼する

クリーニング店によってはパンツの裾上げのお直しサービスに対応しているところがあります。

しかし、ほとんどの店舗では自社店舗内に対応可能なスタッフがおらず、外部に委託することが多いため、急いでいる場合には向きません。価格は1,000〜2,000円が一般的です。

いつも利用しているクリーニング店で、お直しサービスがあるか見ておくと良いでしょう。

⚫︎自分で裾上げを行う

ミシンなどを使って自分で裾上げも可能ですが、工程が多く時間も掛かるため、あまりおすすめの方法ではありません。

緊急でスーツの裾上げを行いたい場合は、裾上げテープを使う方法がおすすめです。テープをアイロンでつけ、好みの長さに裾上げができます。簡単に行うことが出来ますが、応急処置として考え、できるだけミシンや手縫いで裾上げを行うようにしてください。

⚫︎購入店に依頼する

購入店で裾上げを依頼する方法が最もおすすめです。

購入時にそのまま裾上げの依頼をすれば、長さのアドバイスをもらえますし、スムースです。購入時だけでなく、後日購入した店舗へレシートなどの購入記録を持っていくと裾上げに対応してくれる場合があります。

裾上げした糸がほつれてきた場合にも、再度対応してもらえる場合が多いので活用してみてください。

裾上げする際のポイント

お店や自宅で裾上げをする際は、フィッティングで次のポイントに注意してください。

男性、女性ともに着用する予定の靴を履いていくようにしましょう。特に女性はヒールの高さによってキレイに見える位置が異なります。

もし、いくつかの靴に合わせたいのであれば、最もよく履く靴を選ぶのがおすすめです。ここでは、男性と女性に分けて裾上げ時の注意点を紹介します。

⚫︎男性の場合

まず、スラックスのウエスト位置が正しくなるように履きます。普段履く時よりも、ハイウエストやローウエストになっていることも多いはずです。

ウエストは腰骨の位置に合わせるのが正しい位置となります。また、フィッティングの際は、ベルトも忘れずに着用しましょう。いつもよく履く靴を履いた状態で、背筋を伸ばし、まっすぐ前を向いた状態で測るのがベストです。

⚫︎女性の場合

女性の場合も男性と基本は同じですが、ウエストは男性より少しハイウエスト気味で、おへその位置に合わせる方がスタイル良く見えます。

セミフレアのパンツの場合は、ハイヒールが半分隠れる位置が良いとされていますが、靴の高さが変わることを想定し、短めのハイヒールの根元が見える長さにする場合もあります。鏡で見ながらバランスが良く見える長さを選ぶと良いでしょう。

テーパードタイプのパンツの場合は、足首が隠れる長さが美しく見えます。長すぎる場合や、短すぎるとカジュアルな印象になりますので、ビジネスシーンにはふさわしくありません。

ウエストの位置はどこに合わせるのが正解か

ウエストの位置はへその下に合わせるようにしましょう。 

何故なら、ビジネススーツのスラックスは、へその下にウエストラインがくるのが正しい着方だからです。 スラックスはウエストで穿くというイメージよりも、腰骨で穿いているといった状態になります。そのため、スラックスを穿いたら、ポケットに手を入れて腰骨で穿いているイメージになるように少し下げるのが良いです。

 ただ、この着用する位置が上になりすぎても、反対に下に下がりすぎても不格好になってしまいます。 腰骨で着用することをイメージしすぎて下に下げてしまうと「ヒップで穿いている」状態になり、これは一番だらしのない印象を与えてしまうので気をつけましょう。

適正のウエストサイズは、ベルトをしていなくても下にずり落ちないことが1つの目安となります。 また、適正なサイズで穿いている場合、ポケットは開かないので、この状態になっているかもあわせて確認しましょう。

サイズの小さいスラックスを穿いている場合、反対にポケットが浮いてしまったり、ベルトのラインの下に放射状のシワが出てしまったりするため、着方として美しい印象にはなりません。 ウエストとスラックスの間に握りこぶし1つ分くらいの余裕があれば、食後や座っている時なども苦しくないので、こちらを目安に選ぶようにしましょう。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

オーダースーツ専門店が多く存在しているなかで、2023年10月時点で店舗数は全国に約50店舗を展開しているお店が「オーダースーツSADA」です。

そんなオーダースーツSADAの解説をしていきます。

フルオーダーマシンメイドのスーツメーカー

「オーダースーツSADA」の歴史は古く、現社長の曽祖父にあたる佐田定三氏が始めました。初めは生地卸業を生業としていましたが、やがて縫製業にも進出します。

その後、現在の生産方法の核となるCAD(自動設計システム)を業界に先駆けて導入したのが始まりです。このように「オーダースーツSADA」は長い歴史の中で積み上げてきた経験と信頼で、ピッタリのかっこよく着られるスーツを提供します。

そんなスーツをリーズナブルに提供できるのが「オーダースーツSADA」の最大の魅力です。

通常、フルハンドメイドのスーツを作る時は次の工程を全て手作業で行います。

  1. 体の寸法を計測する。
  2. 生地やデザイン、オプションなどを選ぶ。
  3. 体の寸法に合わせてオリジナルパターンを起こす。
  4. オリジナルパターンに合わせて、生地を切る。
  5. 生地を縫い合わせる。

「オーダースーツSADA」ではこのうちの一部をマシンメイドで行っています。そのため、フルハンドメイドと変わらない品質のオーダースーツを、多くの人にリーズナブルにお届けすることが可能です。

フルオーダーでスーツを仕立てる際、数十万円と費用がかかってしまうことが一般的ですが、オーダースーツSADAでは19,800円〜(税込21,780円〜)という既製品スーツと変わらない価格でフルオーダーのスーツを作成することができます。

(※2023年10月時点の価格です。価格は変更になることがあります。)

丁寧な採寸により、あなただけのスーツを作ります。

「オーダースーツSADA」ではマシンメイドでオーダースーツを作りますが、採寸は人の手で丁寧に行うのがオーダースーツSADAの特徴です。

それは、マシンメイドで作成することもあって、採寸がスーツの出来の良し悪しを決めてしまうため、採寸は慎重に丁寧に行います。もちろん採寸をするのは選ばれたプロだけです。未経験からの場合、採寸ができるようになるまでには3年ほどかかります。

また、測った寸法だけでスーツのサイズを決めることはしません。お客様と真摯に向き合い、「ゆったり」「ぴったり」などの要望を聞きながら決めていきます。

そのため、上がり肩、下がり肩、猫背、出尻、O脚といった体型補正にも対応しており、自身の体の悩みや疑問を相談してみることが大切です。

「オーダースーツSADA」では既製品のスーツでは満足できない方が、安心して購入できるように丁寧に採寸を行っています。

まとめ

この記事では欧米人に比べて股下比率が低い日本人でも、スーツをかっこよく着る方法を紹介しました。

スタイリッシュなパンツ選びのポイントは、

  • 股上が深めのデザインを選ぶ
  • スリムな形のパンツデザインを選ぶ
  • 自分に合ったパンツの裾デザインを見つける
  • 美しく見える長さに裾上げする

体型にあったパンツのデザインや裾の長さはもちろんですが、生地や色の選び方でも大きく印象は変わります。着てみると予想以上に背が高く見えるデザインが見つかる、というのもスーツ専門店の熟練したスタッフのなせる業です。

スーツは毎日着る仕事道具です。そんな仕事道具が皆様をかっこよく演出してくれたら、仕事へのモチベーションは格段に上がることでしょう。今までオーダースーツを作ったことがない方もオーダースーツの作り方や自分に合った生地選びを見てみると新しいスーツの楽しみ方が見つかること間違いなしです。

自分にぴったりの一着のスーツ選びをオーダースーツSADAで体感してみましょう。

いかがでしたでしょうか。今回は、股下の測り方から、似合うスーツの作り方のポイントまで、悩みを解決する方法をご紹介してきました。欧米人に比べて股下比率が低い日本人でも、スーツをかっこよく着こなすことができることがお分かりいただけたかと思います。
最適なパンツの長さは人により異なりますが、目安となる基準があります。一つ目はパンツの裾、二つ目は靴・靴下とのバランスによって決まります。スタイリッシュなパンツ選びのポイントとしては、股上が深めで、自分に合ったスリムな形のパンツデザインを選ぶのがいいでしょう。気に入ったスーツの長さに違和感を感じた場合には、美しく見える長さに裾上げしたり、オーダースーツを検討してみてはいかがでしょうか。今までオーダースーツを作ったことがない方もオーダースーツの作り方や自分に合った生地選びを見てみると新しいスーツの楽しみ方が見つかるでしょう。自分の体型を細かく理解することで、自分に似合うデザインやピッタリのサイズのスーツを作ることができます。オーダースーツSADAでは、専門のスタッフがしっかりサポートするため、フルオーダーの楽しさ、快適さ、フィット感はもちろんのこと、着回しの相談や着こなしに関しての些細なお悩みにも親身にお答え致します。オーダースーツSADAでその魅力を体験してみてはいかがでしょう。