
レダ(REDA)とは?費用やブランドの特徴についても紹介-オーダースーツSADA
レダ(REDA)は、150年以上の歴史を誇るイタリアの名門老舗生地ブランドです。しかし、レダって何?という方や、名前は知っているけれど具体的にレダの魅力や特徴までは知らないという方も、多いのではないでしょうか。本記事では、レダの魅力や歴史、人気の秘密や生地の特徴などを解説します。ブランドの特徴を理解し、納得できるスーツ選びにお役立てください。
レダ(REDA)とは?イタリアが誇る老舗生地メーカー

「REDA」のブランドタグが付いたスーツを量販店や専門店、百貨店でよく見かけます。レダ(REDA)とは、創業から150年を超えるイタリアの老舗生地メーカーです。イタリアの数あるメーカーの中でも、生産販売においてはトップクラスの実績を誇る存在です。
レダの生地は、全生産量の7割以上が海外市場に供給されています。伝統の技が生み出す卓越した品質と、長きにわたる信頼の積み重ねにより、世界各国の一流アパレルブランドやメーカーのほとんどが製品にレダの生地を採用するに至っています。
レダの魅力と特徴
レダは、1993年に、ニュージーランドに3つの自社牧場を設立。3万頭ものメリノ種羊を飼育することで、原毛の調達から生地の織り上げまでの全ての工程を徹底管理し、一貫生産する体制を整えています。このシステムにより、高い生産性と品質を維持しながら安定的に生地を生産できるのです。
織り上げられた生地は軽くて柔らかく、着心地が良くてツヤ感があり、シルエットの美しさが魅力といわれています。高い品質と圧倒的コストパフォーマンスを兼ね備えている上に、はっ水・防シワ・ストレッチ・ウォッシャブルなどの日常使いがしやすい高い機能性を備えているのもレダの魅力です。
さらに、レダは厳格な耐久性試験を実施し、素材の耐久性を慎重に見極めています。高級感がありながら普段使いできる生地づくりも、同社の強みといえるでしょう。
また、レダでは20年以上前から「全てのプロセスにおいて、サステナブル(持続可能)であるべきだ」という考えのもと、環境を意識した以下のような取り組みを実施しています。
- 工場などで使用する電力は、太陽ソーラーパネルを活用する
- 糸を染める時の水はリサイクルで、染色後の水は十分に浄化してから自然界に戻す
ビエラに1985年創業:レダの歴史

1865年、イタリア北部に位置する「世界三大毛織物産地」のひとつであるピエモンテ州ビエラ(Biella)地区に、起業家カルロ・レダによって設立されたウール工場がレダの始まりです。コルボ川とチェルヴォ川の豊富できれいな水に恵まれたビエラは、ウールの生産に最適な場所です。
イタリアは日本と同様の地震国で、ヨーロッパ有数の災害多発国といわれています。豊富な水によって、ビエラは何度も洪水災害を被りました。しかし、レダは大きな被害を受けても常に前向きで、逆に被害をきっかけにして生産設備の最新鋭化を図ってきました。
現在では治水対策が進んだことにより、被害は減っています。しかし、常に最新のテクノロジーを取り込み、進化し続けようとする企業姿勢は今も変わっていません。
1900年代に入ると、レダは事業規模を飛躍的に拡大させました。特に、メリノウールの繊維特性を最大限に活かした生地開発は、業界内での揺るぎない立場を確立する決め手となりました。
オーダースーツにおけるレダの人気の秘密

レダは産業革命期に、いち早く機械織機を導入しました。その後も毛織物工場として初めて高速織機を導入したり、世界で初めてぬき糸に単糸使いをしたりと、イノベーション(技術革新)を継続し続けているのです。
なぜ今、世界のトップブランドやトップアパレルが、こぞってレダの素材を使用するのでしょうか。それは、最新技術と伝統的な職人技能の両方を大切にして、高品質な生地を世に送り出し続けているからです。長年積み上げてきた歴史と最新の技術で、レダは多くの方の魅力を引き出してきました。だからこそ、多くの方からの支持を集めるようになったのです。
オーダースーツをレダの生地で仕立てると、上品な艶としなやかな質感が伴った自分だけのスーツを得られます。加えて、レダの生地で仕立てたスーツは、日常使いに耐える優れた耐久性も発揮します。
オーダースーツを仕立てる際は、店頭で「光沢」「柔らかさ」「ストレッチ性」の3つの要素を基準に生地を選ぶと、長く愛用できる一着に仕上がるでしょう。
(1)軽くて柔らかい高品質の素材
レダには人気の秘密が複数ありますが、一つ目は、イタリア生地らしい軽くて柔らかい仕上がりと、着心地が良く、ツヤ感がある見た目の美しさです。高いデザイン性とサッと羽織れる手軽さを両立させているため、多くのビジネスパーソンから支持を得ています。
(2)圧倒的コストパフォーマンス
レダが多くの人々に愛されている理由、二つ目は、圧倒的なコストパフォーマンスです。羊毛から生地までの全工程を徹底的に管理し、最新鋭の生産設備で大量生産することにより、コストパフォーマンスに優れたウール生地を提供しています。
(3)高い機能性が評判
レダが人気の理由、三つ目は高い機能性です。レダの生地は、
- 水をはじくだけではなく汚れにも強い「はっ水性」
- シワになりにくく、見た目にもきちんとした印象を与える「防シワ性」
- 動きやすいのに加え、引き裂く力にも強い「ストレッチ性」
- 洗っても型崩れしない「ウォッシャブル」
など、日常使いに便利な機能性を数多く備えているのが特徴です。
オンラインでレダの生地で仕立てたスーツの口コミを調査したところ、「艶やかでシワになりにくい」「ビジネスパーソンの日常使いに向いている」などの意見が見られました。
レダのスーツ生地コレクションの特徴と種類

レダの生地は、比較的手頃な価格帯でありながら、満足度の高い品質を提供している点が大きな魅力です。基本的にはベーシックなデザインを中心としつつも、各シーズンで多彩なバリエーションを展開しているため、生地の選択肢は豊富。
理想の一着に仕上げるためには、実際に店舗を訪れ、手触りや光沢などを確かめながら選ぶことをおすすめします。
ここでは、代表的な各生地コレクションの特徴や用途について紹介するので、生地選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。なお、生地の取り扱いに関しては事前に店舗に確認してください。
アイスセンス(ICESENSE):夏の定番生地

アイスセンス(ICESENSE)は、レダ独自の紫外線防止加工を施しており、一般的なウールよりも表面温度を8度下げるという真夏向けの生地で、体感温度は10度下がるともいわれています。真夏でも快適なスーツスタイルを実現できる高機能な素材です。
シルキーエフェクト(Silky Effect):美しいツヤ感

シルキーエフェクト(Silky Effect)は、レダ独自のドルフィン加工という製法により、美しいツヤ感を実現した生地です。さらに、見た目の美しさを保つために、型崩れしにくい形態安定加工を施しています。
アット(ATTO):超多機能生地
アット(ATTO)は、軽量・はっ水・防シワ・通気性・強撚(きょうねん)・ナチュラルストレッチといったさまざまな機能性を持った生地です。シャリ感(ハリがあり肌に触るとさらっとした感触)のある素材は、春夏向きで、高温多湿の日本にはピッタリな素材といえるでしょう。
アクティブ(ACTIVE):動きやすさ抜群
アクティブ(ACTIVE)はウール100%でありながら驚異的なストレッチ性を持つ、動きやすさが抜群の生地です。レダ独自の防縮加工が施されており、水に強く洗濯が可能な点も大きなポイントといえます。
マイヨール(MAIOR):最高品質の生地
マイヨール(MAIOR)は、レダの数ある生地の中でも最高品質を誇ります。原料にこだわった上で丁寧に作られており、豪華な見た目、柔らかい風合いが魅力です。
フレクソ(FLEXO):環境に優しい次世代生地
フレクソ(FLEXO)は、有毒な化学物質を含まない「ロイカV550」という環境に優しい素材を使用した生地です。近年注目されているサステナブルで、見た目の美しさを損なわないのはもちろんのこと、ストレッチや防シワなどの機能性も併せ持っています。
セレモニア(CEREMONIA):パーティーにおすすめ
特別な場での着用に適したセレモニアは、優雅さを感じさせる生地として注目されています。豪華な印象を演出できるため、パーティーのような華やかな席での装いにふさわしいでしょう。一見するとシルキーエフェクトに似た印象を覚えるかもしれませんが、セレモニアの美しい輝きは、厳選された高品質な原料から生み出されています。
シーズンごとのおすすめ(春夏・秋冬向けの生地)
春夏シーズンには、アイスセンスがおすすめです。アイスセンスには体感温度を下げる加工が施されており、湿度の高い日本の夏でもさらりとした着心地を保ちます。
一方、秋冬におすすめの生地は、シルキーエフェクトです。極めて細い糸で緻密に織られているため、秋冬生地でありながら厚みを感じさせません。そのため真夏以外のシーズンで着用できる実用性も兼ね備えています。
レダと他ブランドとの比較(価格)

レダと比較されやすい代表的なブランドが、同じイタリア生地である「CANONICO(カノニコ)」や「Loro Piana(ロロピアーナ)」です。
以下では、これらのブランドを比較します。同一ブランド内でも生地ごとの差はありますが、価格帯や風合い、着心地の違い、初心者に適しているかどうかといった観点から、各ブランドの傾向を見ていきましょう。
オーダースーツSADAでは、レダ生地を使用したシングル上下(加工代込み)を、1着86,900円(税込)からご注文いただけます。
レダ vs カノニコ(CANONICO)

1663年創業のカノニコは、レダよりも約200年も長い歴史を持つ老舗メーカーとして世界中のトップアパレルから支持を集めています。その生地は軽やかで滑らかな肌触りが特徴的で、鮮やかな発色と上品な光沢、適度なハリ感を兼ね備えています。
両社を比較すると、レダが現代のビジネスパーソンに求められる機能性や実用性を重視しているのに対し、カノニコは豊富な種類の生地とデザイン性の高さで差別化を図っています。
オーダースーツSADAでは、シングル上下(加工代込み)分のカノニコ生地を、1着97,900円(税込)からご注文いただけます。
レダ vs ロロピアーナ(Loro Piana)

1924年創業のロロピアーナは、イタリア高級織物界の最高峰としての地位を誇ります。品質へのこだわりは徹底しており、世界中のメリノウールスーパー100’sの生産量の約30~40%を買い付けるという姿勢が知られています。
日常的なビジネスシーンでの着用であればレダを、特別な商談など「ここぞという場面」での着用にはロロピアーナを選ぶ、という使い分けが推奨されます。
オーダースーツSADAでは、ロロピアーナ生地を使用したシングル上下(加工代込み)を、1着140,800円(税込)からご注文いただけます。

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REDAのスーツの着こなし例

グレーやネイビーの生地を使用したスーツはレダの生地において特に人気があり、高級感と耐久性、美しい艶感から、ビジネスシーンで非常に重宝されています。
ワイシャツと組み合わせたビジネスライクな着こなしもよいですが、グレーやネイビースーツはカジュアルダウンも可能です。例えば、ブラックのタートルネックに、ネイビーの2ボタン スリーピーススーツを合わせると、高級レストランでの会食など、程よく上品さを求められるシーンにぴったりです。
まとめ:レダのスーツを選ぶならオーダースーツSADAへ
レダの生地は、手頃な価格ながら確かな品質を誇ります。日常のビジネスシーンに適した機能性を備えながらも、特別な場にふさわしい美しい光沢と風合いを持つ生地もあり、さまざまなシーンで活躍する一着を仕立てられます。
レダ生地の魅力を最大限に引き出すなら、オーダースーツSADAがおすすめです。同社は最新技術を駆使したマシンメイドの本格「フルオーダー」により、従来では難しいとされていた高品質と低価格を両立させました。
オーダーの際は、店舗での採寸によるデータからパターンを作成し、生地の裁断・縫製・加工などを行いスーツを完成させます。また、レダの生地のうち、同社で取り扱いがあるのはアイスセンスとシルキーエフェクトです。
レダ生地のスーツに興味がある方は、ぜひお近くのオーダースーツSADAをご予約ください。
オーダーの際は、店舗での採寸によるデータからパターンを作成し、生地の裁断・縫製・加工などを行いスーツを完成させます。レダの生地のうち、SADAで取り扱いがあるのはアイスセンスとシルキーエフェクトなどです。レダ生地のスーツに興味がある方は、ぜひお近くのオーダースーツSADAでお問合せください。