第2次岸田改造内閣の顔ぶれとスーツの着こなしのアイキャッチ画像
第2次岸田改造内閣の顔ぶれとスーツの着こなしのアイキャッチ画像

第2次岸田改造内閣の顔ぶれとスーツの着こなし

テレビなどメディアの報道で岸田内閣の閣僚たちを何度か目にしたことはありますよね。
彼らの姿を見て、着用しているスーツのコーディネイトが気になる方もいるのではないでしょうか。

今回は、気になる閣僚達のドレスコードや、コーディネートについて解説いたします。

よく見る光景、集合写真のスーツスタイルの疑問

首相官邸ホームページより引用

新内閣が結成される組閣当日に、閣僚たちが大階段で集合写真を撮影することをご存じですか?

先日、岸田内閣が発足したときにも集合写真が撮影されました。その際に閣僚たちが着用していたスーツはどのようなものか、今になって憶えている方は少ないかもしれません。

閣僚たちは集合写真の際に「モーニングコート」を着用しています。
新内閣が結成された日の夜に撮影するのになぜ、「モーニング」で出席するのでしょうか。

モーニングコートは一般的なマナーでは「日中の正礼装」とされており、日本国内では授与式や認証式などの儀式での正装となっています。
閣僚の集合写真が撮影された夜18時以降では、本来は「燕尾服」の着用が好ましいはずです。

しかし、18時以降にもかかわらず、閣僚たちがモーニングコートで出席することにも理由があります。

18世紀のイギリス貴族社会では、モーニングコートは午前中に着用する「執務服」とされており、そのままの服装でも宮廷に行けるように配慮されていたものでした。閣僚達の服装も、格式高い場ではモーニングコートが求められていたそうです。

時間の規定よりも儀式の格式の高さを優先してドレスコードが決められたというわけです。そのため、18時以降でも閣僚はモーニングコートでの出席になるようです。

余談ですが、集合写真の撮影場所は国会議事堂ではなく首相官邸1階の大階段で撮影するそうですよ。階段の並び方は地位の高い方が前に来ると思われがちですが、特に地位的な配慮はなく、新内閣の特徴が分かりやすいように配置されています。

それでは、続いて岸田総理の普段のスーツについて見ていきましょう。

岸田総理大臣のスーツコーディネート

首相官邸ホームページより引用

岸田氏が総理大臣になったことで、メディアでその姿を多く見かけるようになりましたね。
岸田総理の着用しているスーツには、みなさんどのような印象をもたれていますか?ネイビースーツを主体とした、ブルー系コーディネートのイメージが強いのではないでしょうか。

実際に、岸田総理は青みのあるネイビースーツを多く着用しています。政治的な内容とは関係なしに、スーツ姿の岸田総理の印象は爽やかで清潔感を感じますね。

また、岸田総理はスーツを美しく着こなす要素のひとつであるスーツのサイズ感もバッチリです。着用されているスーツは非の打ち所がないほどジャストフィットしています。歩行時も見た人に窮屈さを感じさせない美しいバランスではないでしょうか。

政治家の方は昔のトレンドでもある大きめのスーツを着用している方も多く、岸田総理のスッキリとしたシルエットはより美しさが際立ちます。

他のポイントにも目を向けてみると、岸田総理はネクタイの締め方が上手く、品がありますね。立体的に美しく結ばれたネクタイは多方向から見ても目を引きます。
キッチリと締められているネクタイは、ブルー系でまとめられたコーディネートの中でよりキレが出て印象的にうつるでしょう。

ネクタイはスーツの印象を操作しやすい要素です。民衆の前に立つ者として誠実で落ち着いたイメージを意識するために、ブルー系でまとめているのかもしれませんね。

ネクタイの色で印象がつきやすい例は、アメリカ元大統領のトランプ氏が分かりやすいのではないでしょうか。
トランプ氏のイメージカラーを赤色と感じている方は多いですよね?というのも、トランプ氏は真っ赤なネクタイを身に着けてメディアなどに露出することが多いのです。情熱的に感じる印象も色の効果のおかげもあるかもしれません。

洗練されたシルエットの秘訣

岸田総理が着用しているスーツの印象にキレがある秘訣は、シャツにもありますよ。
総理が着用しているシャツはレギュラーカラーのもので、シワや汚れがなく真っ白です。よく手入れがされていることが分かりますね。

襟が崩れていない真っ白なシャツと、しっかりと締められたネクタイが合わさることで、全体の印象が格上げされます。真っ白なシャツは日々の汚れで変色しやすいので、綺麗に保つには日頃の手入れが必要不可欠です。
日々の着まわしを考えると、シャツもスーツと同様に数着準備しておくことが安心でしょう。毎日、綺麗なシャツを着用し続けられることに、岸田総理の服装への意識の高さが感じ取れます。

そして、洗練されたシルエットの秘訣はネクタイとシャツ以外にもありますよ。
岸田総理はシャツの袖にカフスボタンを装着することが多いのです。装着頻度が高いのは、シルバーに黒の模様が入った光沢のあるものです。

真っ白なシャツの袖にシックな印象のカフスボタンが加わる事で、クラシカルな雰囲気にうつります。
また岸田総理が会見や講演などの場面で、身振り手振りでジェスチャーを使うときに袖からカフスが見えることでおしゃれな印象も与えてくれますね。

岸田総理のスーツの美しさは、コーディネートの仕方はもちろん、それをスマートに見せる本人の行動によるところもあるといえます。

松本剛明総務大臣のスーツコーディネート

松本剛明オフィシャルサイトより引用

続いて、松本総務大臣のコーディネートを見ていきましょう。

岸田総理と同じくらいメディア露出の多い松本総務大臣は、シンプルなダークスーツを着用していることが多いです。
国会議員はグレーやネイビーのスーツを着ている印象を持たれている方が多いと思いますが、国会に出席する方々の約9割はダークスーツを着用しているそうですよ。

松本総務大臣のスーツの特徴は、光沢のある生地のスーツとピンクのネクタイです。多くのメディアで写真を見かけますが、いずれもピンクのネクタイを着用して写ってることが多いですね。

岸田総理がブルー系でまとめているとすれば、松本総務大臣はピンクのネクタイがトレードマークと言えるのではないでしょうか。実際に、松本大臣はピンクのネクタイを他の色に比べて多く所持しているようですよ。

ワイシャツは岸田総理と同じレギュラーカラーのものを着用しています。松本総務大臣のネクタイは彩度が低くやや薄めの色で、真っ白なワイシャツと合わさると爽やかな印象を感じます。

ピンクのネクタイはカジュアルな印象を与えやすい色ですが、光沢のあるダークスーツと合わせることでうまくバランスが取れていますね。
光沢のあるスーツは高級感を演出することができますし、明るいカラーだと派手に見えがちな光沢感もダークスーツであれば信頼感や特別感に繋がりやすいです。

光沢のあるスーツは、結婚式などのお祝い事の場面で着用されるものという印象を持っている方は少なくないかもしれません。しかし、スーツの光沢はフォーマル寄りな印象があり、信頼感に繋がるという点で松本総務大臣の役職には合っていると言えるでしょう。

そして、スーツの生地をよく見てみると、さりげなくストライプが施されていることがわかります。ストライプスーツは上品でスタイリッシュな印象を与える効果がありますよ。

光沢のあるスーツにストライプが合わさると、主張が激しくなってしまうのではないかと思われるかもしれません。松本総務大臣のスーツはシャドーストライプ(角度によってストライプの柄が浮き出るもの)であり、離れて見ると無地のようにも見えます。そのため、程よい印象で抑えられるのです。

他の小物アイテムも合わせて見ても全体のバランスが統一されていて、とても美しいコーディネイトではないでしょうか。
また、松本総務大臣もスーツのサイズ感がピッタリで、印象の良さが強く感じられます。やはりどんなスーツでもサイズ感が非常に重要といえますね。

河野太郎デジタル大臣のスーツコーディネート

河野太郎Facebookより引用

よくSNSなどを使用する方には認知度が高い方なのではないでしょうか。
河野デジタル大臣のスーツの特徴は自由度の高さです。

先ほど紹介した2名のスタイルには統一性があり、ダークスーツの着用がほとんどでした。それに対して、河野デジタル大臣は様々なスーツをおしゃれに着こなす様子が多く見られます。

講演などでは無地で光沢のある上品なスーツを多く着用する姿が多く見られ、肩や首回りに注目するとスーツのサイズ感の素晴らしさが見て取れます。
身振り手振りでのジェスチャーが多い河野大臣からは、スーツの窮屈さが感じられません。

サイズ感のほかにも好印象である理由はいくつかあります。

河野デジタル大臣の胸元に注目してみると、着用しているネクタイの種類が非常に豊富であることが分かります。河野大臣が所持しているネクタイの種類は現状確認できているだけでも5種類以上あり、自由度の高いコーディネートでおしゃれな印象を与えてくれます。

河野大臣の特に印象深いスーツのコーディネートは、ネイビースーツに合わせて、ネクタイもブルー系で統一したスタイルではないでしょうか。ネイビースーツより明るいブルーのネクタイは爽やかな印象で、光沢のあるスーツからは信頼感を感じ取れます。

河野デジタル大臣もワイシャツはレギュラーカラーのタイプで、清潔感のある真っ白なシャツがネイビースーツと相性がいいですね。

また、ネクタイの結び方も毎回変えており、柄に合わせて相性のいい結び方に変えているのではないかと見て取れます。ネクタイの印象を左右する要素として結び方は、色・柄・生地・太さと並んで重要なものです。結び目の大きさを着用シーンに合わせて選択している、とても素晴らしい着こなしだと言えます。

河野デジタル大臣のネクタイの合わせ方で特に印象に残っている色の組み合わせは、ネイビースーツに赤のネクタイです。赤いネクタイからは情熱的な印象を感じ、会見の場では力強い雰囲気を演出していました。

以上、3名の方々のスーツコーディネートを紹介いたしました。次は、国会へ出席する際に服装のマナーや暗黙のルールが存在することについてお話しいたします。

国会でのドレスコードやマナー

衆議院ホームページより引用

衆議院と参議院ではそれぞれに服装規定が設けられているので、内閣閣僚の顔ぶれの中には所属する院による違いが見受けられることがあります。

例えば参議院では、院内においてジャケットを着用することが先例で決められているそうですよ。変わったところでは、沖縄出身の議員が「かりゆし」にジャケットを着用する見慣れないスタイルも登場します。

一般企業のクールビズ期間には、国会でも同様にクールビズが推奨されています。その時期になると、ネクタイの着用はしなくても問題がないため内閣の方々も爽やかな印象に変わりますね。しかし、岸田総理は一年を通してネクタイをしっかりと締めている姿がみられます。

河野デジタル大臣は夏場はノーネクタイの姿も見られますが、ブルー系のネクタイの着用頻度が多くなります。季節に合わせて色を選んでいるのかもしれません。

冬場になると本会議などの場では、帽子や外とう(コートなど)、襟巻は着用してはいけないことになっています。冬の服装については議会でも何度か話されることがあり、一般的なビジネスシーンと同様のものに定められました。

このように服装のルールやマナーがあるため本会議では皆、似たようなコーディネートになるそうです。この先、国会出席時の服装について議会で話し合う機会があれば、国会議員の方々のまた違ったスーツ姿をみることができるかもしれないですね。

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内閣閣僚は岸田総理をはじめ、基本のスーツスタイルで職務に当たっており、それぞれの印象は着用しているスーツの色に深く関係しているように感じますね。
河野デジタル大臣のように、特定の印象に結びつきやすい色を場面毎に選ぶことで、シーンにあった説得力のある雰囲気を高めることが可能です。一般のビジネスシーンにおいても、スーツを頻繁に着用する方には参考になるのではないでしょうか。

閣僚の方々のコーディネートを参考にするうえで、着こなしと基本となる土台を整えるためにスーツはサイズ感を重視して選びましょう。
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千地 淳子