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ビジネスカジュアルでもう迷わない!アイテムの選び方や年代別コーデのポイントは?

ビジネスカジュアルの着こなしがわからず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ビジネスカジュアルの着こなし方や正しいアイテムの選び方を知れば、服装で違和感を与える心配がなくなり、集中して仕事に取り組めるでしょう。

この記事では、ビジネスカジュアルを着こなすポイントやアイテムの選び方、年代別のコーディネートなどについて解説します。ビジネスカジュアルでよくある疑問と回答も紹介しているので、ビジネスカジュアルの着こなしに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

ビジネスカジュアルとは?

ビジネスカジュアルとは、顧客や取引先など、社外における対応時にも違和感を与えない服装のことです。スーツよりはカジュアルダウンした服装でクールビズや、ウォームビズなどの環境に配慮した仕事着の流れから生まれた経緯があります。

ビジネスカジュアルの場合、顧客や取引先と関わる機会が多いことを想定しています。そのため、デザインのシンプルさと清潔感を重視することが服装選びのポイントです。

ビジネスカジュアルと混同しやすい服装にオフィスカジュアルがあります。ビジネスカジュアルが社外の人にも対応できる服装を想定しているのに対して、オフィスカジュアルは社内で過ごすことを前提とした服装を指します。

ビジネスカジュアルは、スーツよりもカジュアルでありつつ、オフィスカジュアルよりもフォーマルな服装だと捉えておくとよいでしょう。

ビジネスカジュアルを着こなすポイント

ビジネスカジュアルを着こなすためには、「デザイン」「清潔感」「サイズ感」3つのポイントに配慮する必要があります。

ここからは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

シンプルなデザインを選ぶ

ビジネスカジュアルには、ネイビーやブラウン、グレーなどの落ち着いた色合いが適しています。なるべく派手な柄のデザインは避け、シンプルでまとまりのあるコーディネートを意識しましょう。

ビジネスカジュアルにふさわしくないアイテムとしては、Tシャツやキャンバス地のスニーカー、デニムなどが挙げられます。派手な色柄の服やアクセサリー、ヒールの高いパンプスなども避けるのが賢明です。その他、露出度の高い服装もビジネスの場には適さないので気をつけてください。

ビジネスカジュアルで柄を取り入れる場合は、小さなドットやストライプなど、控えめな印象のものを選ぶのがおすすめです。

清潔感を心がける

社外の人に悪い印象を与えないためにも、ビジネスカジュアルでは清潔感のある服装を心がけてください。服にシワや汚れがないか、ホコリが付いていないかなどを確認しましょう。

服装以外の身だしなみでも清潔感を心がけるのが好印象のポイントです。頭や肩にフケが付いていたり、寝ぐせを直していなかったりすると、せっかく服装に気をつけても清潔感のない印象を与えてしまいます。

ワックスのつけすぎや髭の剃り忘れなどに注意しながら、清潔感のある身だしなみを心がけることがポイントです。

サイズ感を意識する

ビジネスカジュアルでは、スーツを着るときほど服装を気にしなくても問題ないでしょう。ただし、ゆったりすぎる、あるいはタイトすぎるシルエットだと、相手にだらしない印象を与える恐れがあります。合わせるアイテムを選ぶときは、適切なサイズ感を心がけましょう。

適切なサイズを選ぶポイントは、スーツのサイズ感を意識することです。スーツを美しく着こなすためには、ジャストサイズで仕立てることが求められます。

ビジネスカジュアルでもスーツのようなジャストサイズを基本として、カジュアルな素材や色で親しみやすさを演出するのがおすすめです。また、パンツの丈を若干短めにすると、程よくカジュアルな印象を与えられます。

【アイテム別】ビジネスカジュアルの作り方

ここでは、アイテム別にビジネスカジュアルの作り方を紹介します。アイテム選びの参考にしてください。

ジャケット

ビジネスカジュアルにおいて、ジャケットは最もオーソドックスなアイテムです。シンプルなテーラードジャケットを用意しておくと、ビジネスカジュアルだけでなく幅広いシーンで重宝するでしょう。

ビジネスカジュアルで着用するジャケットを選ぶときは、ベーシックカラーのものがおすすめです。ネイビーやブラウン、グレーなど、ビジネスシーンでの定番カラーを選べば、コーディネートに取り入れやすいでしょう。

柄は派手すぎないものが無難です。ピンストライプや千鳥格子など、遠目には無地に見える程度の柄を選ぶのがポイント。ジャケットの素材はウールが定番ですが、ポリエステルやコットン素材もビジネスカジュアルには適しています。

ポリエステルは機能性を重視する方におすすめです。コットンはマットな質感が楽しめる素材ですが、シワになりやすいのでお手入れや取扱いに注意してください。

シャツ

ジャケットの下に着用するシャツもビジネスカジュアルには欠かせないアイテムです。襟付きのシャツを選べば、ジャケットを脱いだ場合もきちんと感を演出できます。

シャツのカラーは、明るすぎる色でなければ基本的に何を選んでも問題ありません。定番の白やピンク、サックスブルーなど、その日の気分や他アイテムとの相性などで決めるとよいでしょう。

シャツの柄は定番の白無地でも問題ありませんが、どうしてもフォーマルな印象が強くなります。ビジネスカジュアルで無地のシャツを選ぶなら、色付きがおすすめです。白シャツを合わせたい場合は、ストライプやチェックなどのさりげない柄があるものを選びましょう。

襟元はノーネクタイでも違和感を与えにくい、ボタンダウンやワイドカラーなどがビジネスカジュアルにぴったりです。

パンツ

ビジネスカジュアルのパンツを選ぶときは、ジャケットとの相性を考慮してカラーやデザインを検討しましょう。コーディネートに不安がある場合は、簡単にスタイリングが決まるセットアップもおすすめです。

ビジネスカジュアルに合わせるパンツは、テーパードシルエットのチノパン、もしくはスラックスが最適です。動きやすさを重視するならチノパン、上品な着こなしをしたい場合はスラックスを選びましょう。

パンツのカラーは、ブラック・ネイビー・グレー・ブラウンなどの落ち着いた色合いがおすすめです。

シューズ

ビジネスカジュアルでは、布製のスニーカーやサンダルなどのカジュアルすぎるアイテムは避けるのが賢明です。基本的には、ビジネスシューズやローファーなどの革靴を合わせるとよいでしょう。

ちなみに、ひも付きのビジネスシューズには主に2つの種類があります。靴ひもの穴があるパーツがアッパーと一体化した「内羽根式」と、そのパーツが外に開くようになっている「外羽根式」です。内羽根式はフォーマルな場面に適しています。ビジネスカジュアルでは、カジュアルな印象の外羽根式がおすすめです。

スニーカーを選ぶ場合は、カジュアルになりすぎないレザー素材のものを選びましょう。カラーはブラックやブラウンなどの落ち着いた色合いがビジネスカジュアルにぴったりです。

シューズを選ぶ際はデザインだけでなく、疲れにくさや歩きやすさも忘れずにチェックしましょう。

バッグ

バッグもビジネスカジュアルに適したものがあります。基本的には、シンプルなデザインのビジネスバッグやトートバッグを選ぶとよいでしょう。

色はブラックやネイビーなどがおすすめです。ただし、革製のビジネスバッグの場合、黒を選んでしまうとかしこまった印象になりすぎるため、ブラウンやネイビーなどの色を選ぶのがポイントです。

リュックはカジュアルすぎる印象を与えることがあるので注意が必要です。リュックを検討している際は、コーディネートのバランスやTPOを考慮しながら慎重に選びましょう。

【年代別】おすすめのビジネスカジュアルコーデ例

ビジネスカジュアルの適切なコーディネートは年代によっても異なります。年代別のコーディネートを確認し、服装を決めるときの参考にしてください。

ここからは、おすすめのビジネスカジュアルコーデを年代別に紹介します。

20代におすすめのビジネスカジュアルコーデ

フレッシュな装いを心がけつつ、カジュアルすぎるコーディネートにならないよう気をつけましょう。20代におすすめのビジネスカジュアルコーデは以下のとおりです。

  • ジャケット×チノパン(春夏)
  • ジャケット×シャツ(春夏)
  • ジャケット×ニット(秋)

ジャケット×チノパンは最もオーソドックスな組み合わせの一つです。グレーやネイビー、ベージュなどのベーシックカラーをベースに、ジャストサイズのアイテムで清潔感のある着こなしを目指しましょう。

ビジネスカジュアルでは、ジャケットにシャツを合わせるのが基本です。ネイビーのジャケットにサックスブルーのシャツなど、同系色で合わせるとコーディネートがまとまりやすいでしょう。

秋冬の着こなしでは、ジャケットとグレーやネイビーのニットセーターを合わせると、程よく抜け感が出ておしゃれな装いになります。防寒にもなるためぜひ取り入れましょう。

30代におすすめのビジネスカジュアルコーデ

職場でも中堅どころとなる30代の着こなしでは、上品さや落ち着いた雰囲気が求められます。30代におすすめのビジネスカジュアルコーデは以下のとおりです。

  • ジャケット×スラックス(春)
  • ジャケット×ポロシャツ(夏)
  • コート×セットアップ(冬)

ジャケット×スラックスは上品な印象を重視したいときにおすすめの組み合わせです。全体的にフォーマルな印象になるため、ローファーやカットソーなどのアイテムを取り入れて適度にカジュアルダウンするとよいでしょう。

夏場はジャケットにポロシャツを合わせる個性的な着こなしもおすすめです。シアサッカー素材のジャケットにニットのポロシャツを合わせれば、涼しげで抜け感のある雰囲気になります。

アウターが必要な寒い冬は、セットアップで全体をきれいにまとめるコーディネートがおすすめです。ネイビーのステンカラーコートやグレーのチェスターコートなど、定番のアウターを用いて品格を演出するとよいでしょう。

40代におすすめのビジネスカジュアルコーデ

40代では重要な役職を任されることも。着こなしで風格を漂わせることが大切です。シンプルで品のあるアイテムを中心にスマートなコーディネートを心がけましょう。40代におすすめのビジネスカジュアルコーデは以下のとおりです。

  • セットアップ×シャツ(春)
  • ボタンダウンシャツ×ローファー(夏)
  • チェスターコート×ニット(冬)

シンプルなセットアップとシャツは、40代らしい知的な印象を演出できる組み合わせです。ブラックのセットアップにボタンダウンシャツ、グレーのセットアップにストライプシャツといったコーディネートを試してみてください。

夏はボタンダウンシャツとローファーを組み合わせる爽やかな着こなしがおすすめです。冬は落ち着いた色合いのチェスターコートやニットを取り入れ、上品に季節感を演出してみてください。

ビジネスカジュアルスタイルでよくある疑問

ビジネスカジュアルにはっきりとしたルールがないため、服を選ぶときに迷う場合も少なくありません。ここでは、ビジネスカジュアルスタイルでよくある疑問とその回答を紹介します。

スーツのジャケットを活用できる?

持っているスーツのジャケットをビジネスカジュアルに取り入れたいと考える人もいるでしょう。しかし、スーツのジャケットを活用するのはあまりおすすめできません。

スーツのジャケットはビジネス向けのフォーマルなデザインで、ビジネスカジュアルに取り入れるとちぐはぐな印象になります。また、あくまでもセットのパンツと合わせて着ることを前提としているため、他のパンツとの相性もよくありません。ビジネスカジュアルでは、単独で販売されているテーラードジャケットを用意するのが賢明です。

ジャケットのインナーはシャツじゃないとNG?

ビジネスカジュアルのトップスは基本的に襟付きがよいとされています。ジャケットには襟が付いているため、ジャケットを着用するならインナーはTシャツやニットなどの襟なしでも問題はありません。ただし、カジュアルすぎるデザインや派手すぎる色は避けてください。ジャケットを着用しない場合は、襟付きのシャツを選ぶと間違いないでしょう。

ネクタイは必要ない?

基本的にビジネスカジュアルではネクタイをつけなくても問題ありません。もし、ビジネスカジュアルでネクタイをつける場合は素材や柄を意識しましょう。

ネクタイの柄は基本的なレジメンタルや無地などが定番ですが、チェックやドット柄、ペイズリー柄などを選んでカジュアル感を演出するのもおすすめです。素材は光沢のないマットなものがよいでしょう。スーツに合わせて購入したネクタイを合わせるとフォーマルな印象になりすぎる傾向があります。ニットタイやフレスコタイなどのカジュアルなネクタイを合わせるとよいでしょう。

ビジネスカジュアルは清潔感のあるシンプルなデザインを選ぼう

ビジネスカジュアルでは、スーツスタイルよりカジュアルで、オフィススタイルよりもきちんと感のある着こなしが求められます。コーディネートのポイントは、清潔感を第一にシンプルなデザインを選ぶことです。

ジャケットやパンツはベーシックカラーが基本、シューズは革靴がおすすめなど、アイテムごとに異なる選び方のコツを押さえておきましょう。また、年代に合うコーディネートを意識しながら、自分にぴったりのビジネスカジュアルコーディネートを楽しんでください。

参考:サステナブルファッションとは?環境省発表から考えるファッション産業の環境負荷と対策/ @commercepick

プロフィール

ビジネスカジュアルは社内で過ごすだけでなく、社外の対応でも違和感を与えないカジュアルダウンした服装です。ビジネスカジュアルと混同しやすい服装としてオフィスカジュアルがあります。オフィスカジュアルは社内で過ごすのに適した服装です。ビジネスカジュアルはスーツよりもカジュアルでありつつ、オフィスカジュアルよりもきちんと感を出した服装と理解しておくとよいでしょう。ビジネスカジュアルの着こなしのポイントは、シンプルなデザインのアイテムを選ぶ、清潔感のある着こなしを心がける、ジャストサイズを意識することです。また、20代はフレッシュな雰囲気、30代は上品さや落ち着いた雰囲気、40代は風格を意識するなど年齢に合ったコーディネートを意識するのもポイント。記事で紹介した年代別のコーデ例も参考にして自分にぴったりのビジネスカジュアルをみつけてくださいね。

湯浦孝恵