夏のメンズスーツ用のインナーはどう選ぶ?快適ファッションのコツのアイキャッチ画像
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夏のメンズスーツ用のインナーはどう選ぶ?快適ファッションのコツ

皆さんはスーツを着用する際、シャツの中にどんなインナーを選択してますか? 白無地TシャツやVネックのビジネス用インナーなどが思い浮かぶのではないでしょうか。ビジネスシーンでは、周囲の人を不快にさせないための気遣いや身だしなみを重視します。スーツの着こなしは、信頼感に直結する大切な要素です。そのため、夏場など上着を脱ぐ機会が増える際は、透け防止や汗染み対策などに注意が必要です。また、インナーには実用的な面もあります。汗を放置すると臭いやベタつきの原因となりますが、インナーを着用していれば、汗のベタつきを感じる前に吸湿されて快適な状態の継続が可能です。汗で濡れた素肌は冷えやすく、冷房の効いた室内では体調を崩す原因にもなります。汗で濡れたままの素肌は、冷えやすく冷房の強い室内では体が冷える原因にもなります。そこで、この記事ではスーツのインナー選びを、マナー面・ファッション面・実用面から解説していきます。

ワイシャツに合わせる正しいインナーシャツとは

ワイシャツにはどんなインナーを合わせるのがふさわしいのでしょうか。ぜひ、この機会にお持ちのインナーと見比べてみてくださいね。順番に解説していきます。

透けないもの

ワイシャツからインナーが透けて見えている状態は、正しいインナーの着用方法といえません。インナーの着用はマナーですが、あくまで役割は脇役。必ず、ワイシャツごしに透けないアイテムを選びましょう。目視による確認では気づかないパターンが多いです。大きな姿見で明るい場所で確認するようにしてください。また、ワイシャツの中に着たインナーのブランドロゴマークや派手なカラーが透けないように気をつけましょう。必ずインナーは無地で目立たない色のものを選択してください。

シャツから見えないもの

インナーとは、下着にあたるものです。他人に見える状態はマナー違反になります。ワイシャツの胸元や半袖シャツの袖口などは細心の注意が必要です。

ジャストサイズのもの

インナーは、体に正しく合うものを選んでください。インナーが大きいとシャツの下でインナーの生地が余ってしまい、生地がかさばって野暮ったく見えてしまいます。また、肌に触れる範囲が狭いと、汗を吸い取る効果も薄くなるため、適度なフィット感を重要視しましょう。

小さすぎると窮屈さを感じ、快適性が損なわれます。そして、インナーの着丈は、長さにゆとりがあるものを選択しましょう。パンツの中にあまったインナーの着丈部分を収めておけば、動いた際のずり上がりを防止してくれるからです。

インナーを着る意味

皆さんはスーツを着用する際、ワイシャツの下にインナーを着ていますか?暑い夏に、なぜインナーをシャツの下に着るのか、その理由について解説します。

①ビジネスシーンのマナー

湿度の高い日本では、汗染み防止、汗によるシャツ生地の張り付き、素肌の透け対策のためにインナーを着用します。スーツはアイテム数も多く、それらの着用に対しても決まりごとが数多くあります。見えないところにまで気を配るのは、非常にわずらわしいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、現代の日本では、一般的にスーツの着用が半ば義務化しています。

そのため、スーツを着用する際は、ワイシャツの中にインナーを着込むことも、必須マナーとなりました。以前より暑さを増す夏の季節はもちろん、冬でも室内は暖房がついていることもあり、人は一日を通して多量の汗をかきます。そのため、ワイシャツが直接汗を吸収すると、生地の透けや湿りに繋がります。生地の透けや湿りを放置している状態は、社会人としてふさわしいと言えません。そのため、他人に不快感を与えないためにも、必ずインナーは着用しましょう。

スマートな着こなし

気温や場面に適したインナーを着用すると、ワイシャツの汗染みや素肌の透けを防止できます。身だしなみへの気遣いは、周囲の人を不快にしたくないという気遣いとして伝わります。このような自己管理が行き届いている人は、仕事にも責任感を持って取り組むことが期待できるため、周囲の人から信頼されます。

クールビスの定番スタイルである、通気性の良い半袖シャツとネイビー系スラックスのシンプルな組み合わせも、透け感や汗染みがない着こなしは爽やかな印象になります。

実用性なメリット

インナーの着用は、シャツの汚れや劣化を抑える効果も期待できます。

シャツに直接汗の成分や皮脂汚れが染み込むと、においや黄ばみなどの原因となります。

また、シャツは肌に密着する範囲が少なく、吸湿されない部分の汗が残るとベタつきます。夏は暑い屋外から屋内に入ると、急激に周囲の気温が下がり、気化熱により体が冷えやすくなります。しかし、このときにインナーを着用していれば、急激な体温の低下を防ぐことが可能です。

インナーの色の選び方は?

インナーの色選びは重要です。清潔感もあり、シャツの基本の色になる「白」を思い浮かべる方も多いと思います。ですが、実は白はむしろ目立つ色と言えるんです。

ほとんどのワイシャツは薄手で機能性のある生地のものが多く、綿100%の厚めの生地のタイプもありますが、なかなか普段使いされている方は少ないと思います。薄手のシャツはやはり少し透けてしまいます。そのため、インナーも同色の白だとかえって目立ってしまうのです。

では、すべての色の中で一番おすすめなのは何色のインナーか。その色は、ずばり「ベージュ」のインナーです。ベージュは、人間の肌に似た色をしています。そのため、シャツから少し透けて見えても、インナーの着用に気づかれにくいです。また、ベージュの雰囲気が苦手な方は、「グレー」も透けにくくなじみやすい色なのでおすすめです。

インナーのデザイン

インナーは脇役と紹介しましたが、せっかくならデザイン性が高いものあを選びたいところです。ここでは機能性もあり、デザイン性も高い多様な商品を販売している人気ブランドをご紹介します。

グンゼ

グンゼ(GUNZE)とは、1896年から続く肌着のメーカーです。長年の歴史の中で、グンゼ独自の研究を進め、クオリティの高いインナーを販売している人気のブランド。早速、おすすめの商品をご紹介します。

【YG】夏用インナー

グンゼの数あるラインの中で夏用インナーでおすすめなのが「YG」です。

YGとは

  • 汗の吸収と速乾性を高めた肌ざわりのいい機能性素材
  • 特許技術のおかげで、繰り返しの洗濯にも強く
  • グンゼ独自の立体設計で体のラインに合わせたこだわりのフィット感
  • 防臭・防菌効果で菌の繁殖を抑え清潔な状態を保ちやすい

と4つのポイントをもった、夏場にふさわしいインナーといえます。グンゼの特許技術を使用したカットオフ使用。切りっぱなしの加工でストレスフリーな着心地です。また、脇パッド付きなのも、夏の汗にお困りの方には嬉しいポイントではないでしょうか。素材は綿35%、ポリエステル30%、レーヨン20%、ポリウレタン15%。綿が混合されているのも、肌当たりの良さを叶える要因です。価格もお手頃価格なのでお持ちのインナーにプラスしてぜひ、取り入れてみてください。

【ホットマジック】冬用インナー

次に、冬用の保温効果のあるインナーを紹介していきます。おすすめなのは、HOTMAGIC(ホットマジック)というラインです。ホットマジックとは

  • 発熱素材で体から出た汗を吸湿し発熱をうながす
  • 軽くて温かくマイクロ空気層
  • 汗の匂いを軽減する消臭防菌効果
  • 脇に縫い目なしでチクチク感を軽減

と、4つのポイントをもつ商品です。手をだしやすいお手頃価格で、冬場のインナーにぴったりではないしょうか。同じラインで【極】というホットマジックの中でも最高の暖かさを実現したラインも。インナー1枚で、綿の肌着7枚分の暖かさを実現しているんだそうです。価格は張りますが、寒がりの方におすすめの商品ですよ。グンゼの長袖インナーは、シャツからインナーが見えないように短めの九分袖なのも嬉しいポイントですね。

インナーの襟について

インナーの襟は大きく分けて2種類です。インナーの襟選びで重要なことは、ワイシャツからインナーが見えないことです。基本はネクタイを締めるため、首元から見えにくいですが、夏場はクールビスのときにネクタイを締めず第一ボタンを開ける機会があります。シーンが変わる際は、細部にも気を配るようにしましょう。では、ひとつずつご紹介していきます。

Vネック

胸元に向けてV字にきりこみが入っているデザインのタイプのことをVネックと呼びます。クールビスのシーンでは、Vネックのものを選ぶと間違いないでしょう。また、少しの差ではありますが丸首のものと比べ、布が重なる面積が少ないため暑がりの方はVネックを選択がおすすめです。

丸首

首回りに沿って丸くカットされているようなデザインです。クールビズの場面でなければ、Vネックと丸首はどちらを選んでいただいても問題ありません。

インナーの袖の長さについて

インナーの袖の長さは大きく分けて3つの種類があります。スーツの下に着るシャツは長袖という決まりがあるので、シャツから見えない長さならインナーの長さを気にする必要はありません。自分の体感や季節の変化で選びましょう。こちらも一覧でご紹介していきます。

長袖

長袖のインナーは冬に適していると言えるでしょう。夏場でもオフィスは冷房が効いているところが多いので、冷えを感じやすい方はインナーを長袖にして調整できます。

半袖

一番汎用性が高いのが半袖のインナーです。春夏だけでなくどんな季節にも適していますし、冷えをそこまで感じない方には季節ごとで衣替えの必要もなく便利に使用できます。

タンクトップ・ノースリーブ

タンクトップ・ノースリーブのインナーは肌に触れる面積が少ない為、夏場や暑さを感じやすい方に向いています。ただ、脇の部分の布がないので、汗は多めだけれど暑がりの方には脇パッド付きのタイプがおすすめです。

季節ごとのインナーの種類

季節によってスーツの着こなしが変わるように、インナーの選択も変わっていきます。季節ごとに解説します。

素材

夏場のインナーは、吸水速乾性のある薄手のタイプが向いています。加えて、接触冷感機能が付いているものは、肌に触れるとひんやりするため夏場のお助けアイテムになってくれるでしょう。上記のような機能性インナーの素材は、化学繊維のものが多く一般的です。また、夏場の汗の匂いも気になるでしょう。その場合は、防臭効果や防菌効果のある機能付きの素材を選ぶのがおすすめです。

綿素材の肌ざわりが好きな方は、コットンライク素材のもので機能的なタイプを探しましょう。化学繊維のものに比べると価格は高くなりますが、そちらを選ぶのがおすすめです。

袖の長さは、半袖またはタンクトップ・ノースリーブを選びましょう。また、どちらのタイプでも汗をかく量が多い方は、脇の部分にパッドがついているものを選択してください。脇の部分の汗は自分で気づきにくく、他人からは一目でわかる部分です。脇の部分が湿っているのは、マナーと衛生面上、大変よろしくありません。少しでも快適に過ごせるように、できる限りの対策をしていきましょう。

素材

寒い冬場は、インナーを着るだけでも防寒効果があります。秋冬は発熱機能があるものを選んでみてください。汗をかくことで生地が熱を発し、保温効果が生まれる仕組みです。生地そのものは薄く、肌への負担も少ない機能的なタイプを選ぶのが良いでしょう。ほとんどの機能性インナーは化学繊維の素材のものが多いですが、冬場のインナーはウールタイプがあります。肌へのチクチク感が苦手な方は、メリノウールなどの上質な素材のものを選びましょう。チクチク感も少なく着心地が良く、保温性に優れています。

冬場のインナーは長袖タイプのものを選ぶのがおすすめです。ただ、腕の長さが標準よりも短めで、既製品のスーツをお直ししていたり、オーダーのスーツを着用している方は九分丈や七分丈のものを選びシャツの下からインナーが見えないようにしましょう。暑がりの方や職場が暖房が効いている環境だと、長袖で保温性のあるタイプのものだとかえって汗をかき不快な思いをすることも。その場合は半袖のインナーの選択が良いでしょう。

シャツの下にインナーを着ない選択はアリ?

海外では、素肌の上にシャツを着用します。シャツをインナーとして扱うため、その場合は、ジャケットを脱ぎません。本来、スーツはどのような暑い国でも、素肌を見せない決まりがあります。しかし、湿度の高い日本では、独特の着こなしが普及しました。それはシャツの中にインナーを着用し、透け対策をするのであれば、ジャケットを脱いでも構わない決まりです。

日本でインナーを着ない選択はアリなのか

日本でインナーを着ない選択は、場合によってはアリです。本来のルール通りの着用であれば、インナーを着なくてもマナー上は問題ありません。では、どのようなケースであればインナーを着ない選択が可能なのでしょうか。

①ジャケットを脱がない場合

海外同様に、人前でジャケットを脱がない場合はインナーが不要です。業種や業務によってはジャケット着用が義務付けられているケースもあります。そのような勤務中にジャケットを脱ぐことがないケースでは、インナー無しでも問題ありません。

②ベストを着用している場合

スリーピーススーツのベストや、単品販売されているベストを着用している場合は、インナーが不要です。ジャケット着用時と同様に胸元が隠れるため、失礼にはなりません。しかし、汗をかきやすい人は、脇の汗染みが目立ちにくい色のシャツを選ぶなどの配慮が必要です。

③透けにくいシャツを着用している場合

現在は、シャツに使われる素材も種類が増えており、ポロシャツのようなニット生地(編み物生地)で作られた厚みのあるシャツや、透け防止機能のあるシャツがあります。透けにくい素材で厚みのあるシャツを着用している場合は、インナーを着用しないことも可能です。ロンドンストライプ(幅広のストライプ)やギンガムチェックなど、柄が強めのシャツも透けにくい傾向があります。

④汗をかきにくい場面で着用する場合

室内業務など汗をかきにくい状況であれば、インナーを着ない選択が可能です。日本は湿度が高いため、ジャケットやベスト、透けにくいシャツを着用していても汗がシャツに染みると、汗染みなどで見た目が変化します。そうなると、汗による臭いや、衣服内の蒸れ、冷房による冷えなどのデメリットが発生する可能性も高くなります。そのためインナーを着用しないでシャツを着る場面としては、汗をかきにくい業務の日や気温が低めの日が条件となります。

汗対策として着替えを用意しておく

インナーを着用しない場合のデメリットは、汗によるシャツの湿気と臭いです。大切な業務の前に大量の汗をかいてしまった場合の対策が必要です。社内のロッカーなどに、汗拭きシートや着替えのシャツは常備しておきましょう。海外は、湿度が低く乾燥しており、気温が高くても汗をかきにくいという特徴があります。日本は高温多湿で、ゲリラ豪雨や夕立など蒸し暑さを助長する天候の変化があります。このような世界との気候の違いが日本にインナーを普及させました。夏を快適に過ごすためには、スーツを着用する場面や気温によって、インナー着用あり、インナー着用なしを使い分けることも選択肢の一つと言えます。

オーダースーツ専門店オーダースーツSADAとは?

オーダースーツSADAのおすすめポイント

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今回は、スーツスタイルでのインナーについて解説しました。現在は、機能性に優れた生地や縫い目が気にならない縫製などインナーの種類も豊富になっています。直接肌に触れるインナーは、素材の肌触りや質感で好みが分かれることも特徴です。化学繊維の滑らかな質感やコットンのナチュラルな肌触りなど、自分にとってもっとも着用時に違和感のない素材を探してみることもおすすめです。肌や好みに合う素材のインナーは、着用していることを忘れてしまうほど快適です。吸湿性と即乾性のバランスを重視する場合は化学繊維、室内での着用が中心で吸湿性を重視する場合はコットンなど、場面によって使い分けるのも選択肢の一つです。ベストで透け対策をすることで、インナーを着用しないという方法もあります。その場合は、シャツを吸湿性に優れたコットンや吸湿即乾性にすぐれた化学繊維にするなど、汗染み対策も必要になります。しかし、ジャケットが不要になるベストスタイルはおしゃれに見えるため、コーディネートの1つとして活用できます。インナーの選び方次第で快適さが向上したり、ビジネスシーンにふさわしいスマートな着こなしになったりするため、場面に合わせて選択してみてください。

三好星良