暑い夏でも快適に着用できるメンズ夏用スーツとは?機能性や着こなしのポイントを紹介!
暑い夏でも、快適な温度が保たれている室内では、夏用スーツはいらないと思ってはいませんか?夏用(盛夏用)スーツには、快適な着心地と季節感のある着こなしという二つのメリットがあります。夏用スーツを着用するとオールシーズンや通常の春夏用スーツは暑いと感じるようになります。ぜひ、夏用スーツを試してみてください。夏用スーツの実用的な快適さは、生地に秘密があります。春夏スーツの中でも、特に通気性に優れた夏用スーツは、生地を通して周囲の様子を見ることができるほど薄い生地で作られています。裏地も必要最低限の盛夏仕立てと呼ばれる仕様になっていることが特徴です。着用感が軽く衣服内が蒸れにくいため、常に快適な着心地になります。夏に蒸れにくいという効果は、ウールの吸放湿性のメリットです。高級感を備えたサマーウールのスーツには、夏用のネクタイを合わせます。透け感のあるフレスコタイや上質感のあるシルクのニットタイは、季節感のあるスーツスタイルを演出します。季節に合った着こなしは、会う人に身だしなみへの気遣いを感じさせるため好印象です。整えられた着こなしは信頼感に直結します。今回は、ビジネスシーンを快適にする夏用スーツを、季節感のあるスマートなコーディネートで着用する方法をご紹介します。
夏用スーツの特徴とは?
スーツは主に春夏用・秋冬用・オールシーズン用の3種類に分けられており、真夏を快適に過ごせるスーツは、春夏用とは別に、夏用(盛夏用)のスーツとして販売されていることが多い傾向です。
秋冬用スーツやオールシーズン用のスーツと比較すると、薄くて軽い生地が使用されており、で通気性が良いという特徴があります。
また、春夏用スーツは背中部分の裏地が付いていない「背抜き」が基本ですが、夏用スーツには、背抜きよりも裏地を省略した「盛夏仕立て」が一般的です。裏地は少なくなるほど通気性が増すため、盛夏仕立ては快適な着心地が特徴です。
夏用スーツはいつから着るのが一般的?
夏用スーツに厳密な着用期間はなく、一般的にクールビズの着用期間の目安である5月1日から9月30日の間に着用します。
ビジネスシーンでは、実際の着用時の気温よりも季節感が重視されるため、気温が高く暑くても10月1日からは盛夏用スーツを着用することは避けましょう。
また、現在クールビズの実施期間の決定は、環境省ではなく、地域や企業に一任されています。お住いの地域や企業によってクールビズ実施期間が若干違う場合もあるため、社内ルールなどを考慮して夏用スーツを着用することをおすすめします。
夏用スーツに使われている素材
夏用スーツには、通気性の良い薄くて軽い生地が使用されています。代表的なスーツ生地の素材としてはコットン・リネン・サマーウールです。
コットン・リネン
天然素材であるコットンやリネンは吸湿性に優れているので、夏でも蒸れずに快適に過ごすことができます。しかし注意点として、リネン単体ではシワになりやすくカジュアルなイメージが強いという特徴もあるため、ビジネス用にはウール生地にリネンが混紡されたものを選択した方が無難です。
サマーウール
サマーウールは、衣服内の湿気を吸い取り、空気中に放湿する吸放湿性に優れているため、快適な状態で着用が可能です。生地はシワになりますが、軽くスチームを当てるだけで回復するためメンテナンスが容易です。
夏用スーツの織り
夏用スーツ生地の織りは、縦の糸と横の糸を1本ずつ交互に組み込んだ「平織り」が基本です。
平織は糸間の隙間が大きいため、とても通気性に優れています。平織りの代表的な生地であるは通気性が良くシワに強いという特徴があります。
夏用スーツの目付
夏用生地を選ぶ場合の目安に「目付」があります。目付とは、スーツ生地を一定のサイズ(1m×150cm)で量った場合の重さを示しており、春夏用生地の目付は、240g以下が目安になります。夏用(盛夏用)の場合は、220g程度が目安です。目付が220gのスーツ生地は、光にかざすと周囲の様子がはっきりと分かるほど薄く、通気性がよい生地になります。
夏用(盛夏用)スーツのマナーは?
盛夏用スーツの生地は非常に薄い生地ですが、着用時にワイシャツが透けることはありません。堅めのビジネスシーンでもマナー違反になることはなく着用が可能です。堅めのシーンで盛夏用スーツを着用する場合は、必ず濃紺や濃灰などのダークカラースーツを着用します。ライトグレーなど明るい色のスーツはカジュアルになるため、マナーが気になる場面では着用を避けましょう。
夏用スーツのこだわりたい機能性
夏用スーツの代表的な機能を、今回は3つご紹介します。
ウォッシャブル機能
ウォッシャブル機能はご自宅の洗濯機で丸洗いすることができる機能です。ウォッシャブルスーツはクリーニングに出す手間やお金を節約することができ、スーツを清潔に保つことが可能です。
ウォッシャブル機能のある夏用スーツは、シワになりにくく、糸もほつれにくいという仕様になっているため安心して洗濯することができます。しかし、メーカーによって耐久性には差があるため、頻繁に洗いすぎると劣化を早めます。取扱説明書に記載のあるお手入れ方法を守りましょう。
抗菌・消臭機能
スーツが汗で湿ったままの状態だと雑菌が繁殖し、臭いの原因になります。夏場は特に汗のニオイが目立つので抗菌・消臭機能のあるスーツを選ぶことがおすすめです。しかし、完全に消臭できるという機能ではないため、日頃から適切なメンテナンスでスーツの劣化を防止することが大切です。
吸水速乾性機能
この機能のあるスーツは汗や湿気を素早く吸い取り、直ぐに乾燥させる事ができます。水分が蒸発するときの気化熱が、衣服内の温度を下げるため涼しさを感じます。
近年はCOOLMAXなど新素材のスーツも増えてきており、この素材は綿素材よりも5倍の速さで汗を吸収・蒸散し、体の快適な湿度を保持することで体温を下げることができるんです。速乾性に優れており、夏場でも長時間涼しさを感じることができる素材なんですよ。
夏用スーツに合わせるアイテム
夏用スーツに合わせるワイシャツは、色やサイズを意識してみましょう。夏場はジャケットを脱ぐことが多いため、身体に合ったサイズで夏ならではの爽やかな印象のものを選ぶと良いでしょう。
気を付けなければいけないのが夏場であってもジャケットを羽織る際は、長袖シャツを選ぶということです。なぜなら、スーツのジャケットを羽織る際は下に長袖シャツを着用することがマナーとされているからです。長袖のものは暑いのではないかと思われるかもしれませんが、最近では接触冷間や吸汗速乾の長袖シャツも増えてきているので、快適に着用することができます。
色については白や清涼感のあるサックスブルーなどの色味を選ぶと爽やかな印象を与えることができます。
柄を取り入れたい方は白ベースのストライプ柄を選ぶと、清涼感ある印象を与えることができますよ。ここで注意したいポイントは、柄の強さは遠くから見たときに無地に見える程度のものを選ぶという点です。
着こなすアイテムに迷ってしまった場合は、白やブルーを基調に考えるといいでしょう。スーツスタイルの基本の組み合わせなら印象を崩すことなく着こなせます。
また、ノーネクタイの場合はボタンダウンのシャツが人気です。
しっかりと衿が立つボタンダウンはノーネクタイスタイルにピッタリなアイテムです。
ワイシャツの注意点
夏場には、ワイシャツの下に着用するインナーにも注意が必要です。夏場は暑いのでシャツの第一ボタンを外す機会が多くなりますが、その際にインナーが見えてしまうとだらしのない印象になってしまいます。そのため、ワイシャツの下に着用するインナーは、ボタンを外してもインナーが見えにくい、Vネックや襟ぐりが深いUネックがおすすめです。色は、ベージュか白にしましょう。白のワイシャツでも透けにくくなるのでおすすめです。日本のビジネスシーンでは、インナーの着用が基本とされています。日本の夏が高温多湿であることが理由で、インナーを着用しないと、汗で生地が肌に密着し透けやすくなるためです。もちろん透けるほどの汗はかかない場合がほとんどですが、多少の汗でも汗染みなどの見た目の変化は避けられません。基本的にはインナーを着用することがおすすめです。夏物のシャツを買うときには、汗染みが目立ちにくい色である白や、汗染み防止機能のある生地を意識的に選ぶと安心です。
夏用スーツを着こなすために
堅めのビジネスシーンで着用する夏用スーツは、ネイビーやダークグレーがおすすめです。ミディアムグレーや青みが強いブライトネイビーなどはややカジュアルな印象になります。ライトグレーやベージュはオフィスカジュアルスタイルなどに見られるカジュアルスーツに適しています。
ネイビースーツ
ネイビーは、ビジネススーツの定番色です。無地のネイビースーツとシンプルな白シャツ、青系のネクタイでまとめる寒色コーディネートは、涼しげな印象を与えることができます。
ポイントは同系色のアイテムでまとめることです。スーツスタイルの基本的な組み合わせなので、どんなシーンでも着用することができます。その他アイテムのシューズとベルトはブラックで揃えましょう。
シンプルで夏らしいコーディネートです。
ダークグレースーツ
ダークグレースーツは、知的で落ち着いた雰囲気が特徴です。白のシャツを合わせた場合は、スーツとシャツがモノトーンになるため、ネクタイで悩む必要がないコーディネートです。夏用スーツで合わせる場合は、春夏を感じさせるラベンダーや水色のラインが入ったネイビーストライプが上品です。エンジ系のネクタイを合わせる場合は、白いラインが入ったストライプやピンドットを合わせると、統一感のあるコーディネートになります。
ブラウンスーツ
ビジネスシーンのカジュアル化で、多用されるようになったブラウンスーツは、カジュアル感のあるコーディネートがおすすめです。
白シャツにネイビーのニットタイ(シルク素材)や薄いフレスコタイなどを合わせると、大人の余裕を感じさせるコーディネートになります。淡いブルーのシャツにブラウンのネクタイや、ラベンダーカラーのシャツにネイビーのネクタイを合わせることも可能です。カラーシャツを合わせる場合は、ネクタイの柄にシャツの色が使用されているものを合わせます。
夏用スーツがNGのシーンは?
明るい色の夏用スーツは堅めの席がNG
スーツの色柄はダークカラーが正式なため、ライトグレーなど明るい色はカジュアルな印象になります。そのため大切な場面では明るい色のスーツを避けます。
スーツを購入する際は、色柄を着用場面でわけておく事もおすすめです。
夏用スーツは長袖が基本
夏用のスーツは、長袖の夏用ワイシャツを着用します。クールビズの場合は、長袖のボタンダウンシャツでノーネクタイスタイルも許容されますが、取引先への訪問の際はネクタイを着用します。また、夏用スーツでジャケットの中に半袖を着用することは避けましょう。ジャケットを脱ぐことがなくても、ジャケットの袖口からシャツの袖が見えないため、半袖を着用していることが周囲の人に分かります。また、長袖シャツを着用していないと腕の汗や皮脂がスーツに染み込み、生地の劣化を早めます。
「オーダースーツSADA」とは?
オーダースーツSADAのおすすめポイント
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オーダーならではの動きやすさ、シルエットの美しさを実感していただけることがオーダースーツSADAの魅力です。ぜひ、お気軽にご予約ください。
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今回は、夏用スーツについてご紹介しました。暑い夏を快適に過ごすためには、目付が220g程度の盛夏用ウール生地がおすすめです。ポリエステル系の薄い生地もありますが、繊維自体の吸放湿性に優れるウールは非常に快適です。また、高級感のある素材のため、堅めのビジネスシーンにもふさわしい素材です。夏用のスーツは、カジュアルなベージュがトレンドですが、オフィスカジュアルなどが着用の目安になります。マナー面が重要視される着用シーンであれば、無地系のダークカラーが適しています。ビジネスシーンでの用途を想定し、色柄を揃えておくこともおすすめです。日常業務用のミディアムカラーや堅めの場面での着用も可能なダークカラー、オフにも使いやすいブラウン系スーツなどが候補となります。コーディネートは、ジャケットを羽織る場合は、長袖が基本となります。マナー面とスーツの劣化を防止する実用面での理由があります。また、夏用スーツの着用は季節感を意識することがポイントです。10月は地域によって気温が高い場合もありますが、着こなしの季節感は秋に変わります。10月に夏用スーツを着用していると、秋に夏の着こなしとなり、違和感が強まるため、ビジネスシーンでは避けましょう。