黒スーツをおしゃれに着こなしたい!押さえるべきポイントは?礼服とは何が違うの?
近年、日本のビジネスシーンでも着用されることが増えている黒スーツ。
黒スーツは、ポイントを押さえた着こなしが重要です。
喪服などの礼服のような印象にならないよう、ファッション性のあるコーデのポイントはしっかり押さえておきましょう!
今回は、黒スーツをおしゃれに着こなすためのポイントや、黒スーツと礼服の違い、着回せる黒スーツの特徴などを紹介します。
この記事を読んで、黒スーツを上手に着こなす方法を身に着けてくださいね!
黒スーツをおしゃれに着こなす5つのポイント
黒スーツをおしゃれな着こなしには、以下の5つのポイントを押さえておくことが重要です。 ・スーツは控えめの柄物に ・シャツは白かブルーをチョイス ・ネクタイは柄物がおすすめ ・靴は黒かブラウン・TPOに合わせてコーデをチェンジ
それぞれのポイントについて解説します!スーツは控えめの柄物に
黒スーツの場合、「シャドーストライプ」などの控えめの柄を選ぶのがおすすめです。 黒スーツは無地だとフォーマルすぎる礼服・喪服のような印象を与えてしまいます。 かといって派手なストライプなどにしてしまうと、「カジュアル感」が圧倒的に勝ってしまいビジネスでは着られない代物になるでしょう。 そこでおすすめなのがこの「シャドーストライプ」の柄です。 シャドーストライプは、見る角度や光の当たり方によって、若干のストライプ柄が浮き出て見えます。 派手すぎず、地味すぎずのちょうどいいアクセントを演出してくれるでしょう。シャツは白かブルーをチョイス
シャツは定番の白、もしくは爽やかなブルーがおすすめです。 白は基本的にシャツの「間違いない選択肢」ですので、迷ったら白を選んでおけばOKでしょう。 ブルーは薄めの色をチョイスすればするほど、黒と対照的でくっきりした見た目になります。 ブルーは夏、涼し気な着こなしをするのに最適ですね。 また、黒スーツは特にVゾーン(首元のジャケットの隙間の部分)が目立つので、シャツの襟はしっかりしたワイドカラーなどがいいでしょう。ネクタイは柄物がおすすめ
黒スーツには非常に多くのネクタイが合いますが、おすすめなのは柄物です。 特にドット柄やレジメンタルストライプ柄のネクタイは、黒基調のコーデによく合います。 白や薄い青と対比させてくっきりと映るように、ネクタイの色は濃い目・暗めの方がいいですね。 ワインレッド・ボルドー系の赤や、ネイビーに近い青などは特に映えます。 逆に白・シルバー・黒系のネクタイをチョイスしてしまうと、一気に「礼服っぽい」コーデに見えてしまうので注意してくださいね。靴は黒かブラウン
黒スーツは基本的に靴も黒で合わせましょう。 目立ちすぎない、どこへでも着ていけるコーデには黒が最適です。 とはいえ、黒だと地味すぎると感じてしまう方も多いはず。 そんな方にはブラウンのシューズもおすすめです。 ただし、その場合はブラウンは明るいキャメルのような色ではなく、濃い目のダークブラウン系をチョイスしましょう。 キャメルは目立ちすぎるので、余程カジュアルなシーンでないとNGです。 また、靴の色と合わせて、ベルトも同じ色を選ぶのが鉄板ですので注意してくださいね。TPOに合わせてコーデをチェンジ
黒スーツの着こなしとして、TPOに合わせたコーデが大事です。 とはいえ非常にフォーマルな黒スーツは、幅広いシーンで活躍してくれるでしょう。 そこで重要なのが、「ネクタイでコーデに変化をつける」こと。 黒スーツの印象は、大半がネクタイ周りの「Vゾーン」で決まると言っても過言ではありません。 つけるネクタイの色によって、フォーマル・カジュアルどちらにも対応できます。 ネクタイを駆使して、TPOに合わせた印象を与えられるようにしましょう!【メンズ向け】黒スーツのおしゃれな着こなし方
黒のメンズスーツをおしゃれに着こなせるスーツ×シャツ×ネクタイの組み合わせ方をご紹介していきます!・シャドーストライプ黒スーツ×白シャツ×ダークグレーストライプネクタイ
・無地黒スーツ×縦ストライプ青シャツ×赤ストライプネクタイ
それぞれ、詳しくご紹介します!シャドーストライプ黒スーツ×白シャツ×ダークグレーストライプネクタイ
シャドーストライプは地味すぎず派手すぎない、ビジネスに最適な黒スーツです。 真っ白なシャツを着ることで、スーツとの明暗がくっきり。 そこにあえて追加するのは、ダークグレーのストライプネクタイです。 黒に近いダークグレーのネクタイは、ストライプ柄にすることでかなり映えます。 白黒のモノトーンがはっきりしたコーデになります。 また、あえてネクタイと外した青系のポケットチーフを入れたりすると、アクセントになってなお良いでしょう。無地黒スーツ×縦ストライプ青シャツ×赤黒ストライプネクタイ
地味になりがちな無地の黒スーツですが、有彩色をうまく入れることで華やかな見た目になります。 縦ストライプの青シャツは、黒い無地のスーツに対してアクセントになり爽やかさを演出。 そこに赤いネクタイが入ることで、一気にVゾーンが明るくなります。 真っ赤なネクタイだと目立ちすぎるので、スーツの黒と調和する赤黒のストライプがベストです!【レディース向け】黒スーツのおしゃれな着こなし方
続いて、黒のレディーススーツをおしゃれに着こなせるスーツ×インナーやその他アイテムの組み合わせ方をご紹介していきます! ・シャドーストライプ黒スーツ×水色ブラウス×ボルドー小物・無地黒スーツ(スカート・ノーカラー)×Vネック白ブラウス×シルバー小物
それぞれ、詳しく紹介していきます!シャドーストライプ黒スーツ×水色ブラウス×ボルドー小物
こちらは、特に小柄な女性におすすめのコーデです。 女性の場合も黒スーツはシャドーストライプが映えますが、特に小柄な女性の場合は身長が高く、スタイルが良いように見せられる効果があります。 水色のブラウスで爽やかにまとめつつ、時計やバッグなどの小物は女性らしいボルドーをチョイス。 気品や女性らしさ、爽やかさを前面に押し出したカジュアルコーデです!無地黒スーツ(スカート・ノーカラー)×Vネック白ブラウス×シルバー小物
ビジネスシーンをビシッと決めたい女性におすすめのカッコいいコーデです。 無地のスカートタイプの黒スーツを採用し、凛とした仕事のできそうなたたずまいを演出。 さらに、ノーカラーとVネックで首元をすっきりさせ、女性らしさを前面に出しています。 時計やピアスなどのアクセサリ小物をシルバーにすることで、アクセントになり気品のある雰囲気もアピールできますね。黒スーツと礼服は違うため注意が必要
勘違いされがちですが、黒スーツと礼服は根本的に違うものです。 具体的には、以下の5点が主に異なります。 ・礼服の色は「漆黒」 ・礼服には光沢がほとんどない ・礼服の素材は主にウール ・礼服にはゆとりがある・礼服にはベントがない
それぞれ解説していきます!礼服の色は「漆黒」
礼服は、「漆黒」と呼ばれるほどの真っ黒な色で作られています。 これに対して、黒スーツの黒は若干グレー寄りの色です。 単体、パッと見ではそこまで違いが分かりませんが、並べると明らかに違うことがわかります。 ビジネスシーンで礼服を着ていれば明らかに一目でわかるほどで、注意が必要です。礼服には光沢がほとんどない
礼服には、光沢がほとんどありません。 対して黒スーツには光沢があり、高級感やビジネスにおける信頼感を感じさせます。 これも実際に並べたり、光に当てたりすることで明確に違うことがわかります。 礼服は目立たないマットな質感になるもので作っているので、当然と言えば当然ですね。礼服の素材は主にウール
礼服は主にウール素材で作られています。 ウールは高級素材のため、礼服はどうしても高価なものになるのです。 またウールのみで構成された生地は比較的耐久性が低くなります。 これに対して、主にポリエステル・ウールで混合された黒スーツの生地は高耐久です。 礼服は頻繁に着ることを想定していないので、間違って普段から着てしまうとすぐに壊れてしまうので注意しましょう。礼服にはゆとりがある
礼服はゆったりとした見た目になるように作られています。 対して黒スーツは、ビジネスで着ることを想定して体にピッタリのシュッとしたシルエットです。 動きやすさ・機能性のほか、ビジネスの風貌を優先して作られている点が異なりますね。礼服にはベントがない
一般的に礼服には、「ベント」と呼ばれる、動きやすくするためのスーツの後ろの切れ目がありません。 黒スーツは一般的に1つ、もしくは2つのベントが入っています。 礼服は、「ノーベント」、つまりベントがないデザインです。 動きやすさより見た目を追求して作られていることがわかりますね。黒スーツはビジネスの場面でも着ていいのか?
結論として、日本のビジネスシーンにおいて黒スーツを着ることに問題はありません。 リクルートスーツとして黒が定着してきた2000年代から、日本でもビジネスシーンで黒スーツが着られるようになってきました。 ですが、いくつかのポイントを押さえておかないとビジネスからかけ離れたコーデになってしまいます。 ・礼服のようなコーデにならないように ・失礼のない色柄のチョイスを・グローバルなビジネスシーンでは避ける
それぞれのポイントについて解説します。礼服のようなコーデにならないように
前提として、礼服にも使われている黒はフォーマルな色です。 黒スーツはひとたびコーデを間違えると、「フォーマルすぎるスタイル」に様変わりしてしまいます。 特にネクタイの色には注意が必要です。 黒やホワイト、シルバーなどをチョイスしてしまうと、明らかに礼服のようなコーデになるでしょう。 明らかにビジネスシーンには違和感のあるコーデになってしまうので注意してくださいね。失礼のない色柄のチョイスを
黒スーツは、他のアイテムの色柄を間違えると一気にカジュアルな見た目になってしまいます。 例えば、黒スーツに黒シャツを合わせる全身黒コーデや、派手柄ネクタイをつけたコーデは明らかにカジュアル寄りの印象です。 無彩色の組み合わせで明暗をくっきりさせ、ネクタイにちょっとした色柄を入れる、程度がベストでしょう。グローバルなビジネスシーンでは避ける
日本ではビジネスシーンでもOKとされ始めている黒スーツですが、外国では定着していません。 外国では、黒スーツはあくまで結婚式のようなフォーマルな場で着用するもの。 一般常識が欠けていると判断されてしまう可能性も少なくありません。 海外への出張や、外国人の来客の際などは黒スーツは避けた方が無難です。黒スーツは1つ持っておけば着回しやすいのでおすすめ!
黒スーツは汎用性があり、コーデ次第でさまざまなシーンに流用できます。 黒スーツの着回しには、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。 ・無地のブラックスーツはパーティなどで着回しても〇 ・ベストを取り入れればコーデの幅を広げられる・暗すぎるコーデは避けよう
それぞれ、解説します!