秋のビジネスシーンでおすすめのコートとは?選び方やお手入れ方法を解説!
スーツを着る機会が多い方にとって、秋から冬にかけてのスーツスタイルに迷うという方も多いのではないでしょうか。
冬を間近に控えた秋は、肌寒くなる季節ということもあって「コート」が欠かせない時期でもあります。コートは、肌寒くなる秋から着用する方も多いため、有効に活用したいと考える方も少なくありません。
秋アウターとしても人気のある秋コートですが、コートを着たことがない方にとっては
「どんなコートを選んだらいいのかわからない」
「コートのお手入れの方法を知りたい」
「秋コートを活用したコーディネートを知りたい」
など、コートに関する悩みを抱えている方も多いはずです。特に秋コートは選び方も難しく、どんな種類を選んだらいいのかわからないという方も多くみかけます。
そこでこの記事では、
・コートの種類
・秋コートの選び方
・コートのお手入れ方法
など、コートに関する情報を紹介していきます。
秋にアウターは必要?
暑い夏が終わって、これから寒い冬に向けて気温が下がっていく秋では、アウターを着るか迷うという方も多いはずです。
秋にアウターを着たほうがいいのかわからないという方は「気温」を目安にするといいでしょう。月の平均気温が「15℃以下」になると、アウター無しでは肌寒さを感じることが多くなります。肌寒く感じたまま過ごしてしまうと体調を崩してしまうことにもなりかねません。平均気温が15℃以下になったらアウターを着ることがおすすめです。
ただし、外気温が15℃以下の場合でもショッピングモールなどの屋内では、暖房がついている場合も多くあります。そのため、厚手のアウターを着用する際には10℃以下を目安にすると快適に過ごすことができるでしょう。
秋のビジネスシーンにぴったりのコートの種類
秋のアウターは気温を基準に考えたほうがいいということがわかっても、実際はどのようなコートを着たらいいのかと悩む方も多いのではないでしょうか。
ここではビジネスでも着用できる秋のシーズンにぴったりなコートを3種類紹介していきます。
トレンチコート
秋用のコートとして、代表的なコートが「トレンチコート」です。
トレンチコートは、第一次世界大戦時にイギリス陸軍がトレンチ戦で着用していた防水型のコートが起源とされています。大戦中に着用されていた名残から機能性を重視したデザインが特徴的なコートです。
映画などでも多くの俳優陣が着用していることから現代でも、メンズやレディース問わず、多くの人気を集めています。
トレンチコートは、生地感がそこまで厚くないため、春や秋におすすめのアウターです。コートとしての特徴はジャケットやシャツ、ニットなどと相性がいいので、どんな人でも合わせやすいアウターといえるでしょう。気温が下がってくる秋口から活躍してくれるということもあって、コーディネートの幅を広げるうえでは1着は持っておきたいアイテムといえます。
ステンカラーコート
ステンカラーコートは、「襟腰」といわれる立て襟がついているコートを指します。全体的な装飾が少ないことから、ビジネスシーンやカジュアルシーン問わず着用することができる汎用性の高いコートといえるでしょう。
ステンカラーコートの最大の特徴は「比翼仕立て」です。比翼仕立てとは、ジャケットやコート、シャツなどの前立てを二重にして、前ボタンやファスナーが隠れるように仕立てる方法を表します。
1番上ボタン以外がすべて隠れることによって、コーディネートにメリハリをつけて、洗練された印象を与えることが可能です。そのため、誠実さやエレガントさを演出できるコートとなっています。
チェスターコート
チェスターフィールドコートとも呼ばれるチェスターコートは、コート丈が膝や膝下まであるロングコートを指します。1840年頃のイギリスで、チェスターフィールド伯爵が着用していたことからチェスターコートと呼ばれるようになりました。
襟の形がV字型となっており、テーラードジャケットのようなシルエットになっているのが大きな特徴です。コートの中でもシンプルながらファッション性が高く、美しいシルエットに仕上げることができる事もあって、おしゃれにコーディネートしたいと思う方にとってはぴったりのコートといえます。
結婚式やパーティーなどといったフォーマルなシーンで、活躍するコートです。
近年では、ニットのインナーにチノパンといったカジュアルスタイルにチェスターコートを合わせるコーディネートが注目されるようになりました。
秋に着るコートの選び方
秋に着るコートを選ぶ際には、どういった基準で選んだらいいのかわからないと悩む方も多いです。
ここではコート選びのポイントを紹介するので、秋に着用するコート選びの要点を押さえて、自分にぴったりのコートを手に入れましょう。
落ち着きのある「カラー」を選ぶ
コート選びでもっともわかりやすいポイントが「カラー」選びです。秋に合う色味を選ぶことで、シーズンにマッチしたコート選びができるでしょう。
具体的には、温かみがあって、落ち着きのある「暖色系」や大地や海、植物を連想させるような「アースカラー」を選ぶのがおすすめです。暖色系の王道はブラウンやベージュ、アースカラーであればテラコッタやオレンジ、カーキ、ボルドーなどが定番とされています。
コーディネートの主役であるコートを秋らしいカラーにすることで、温かみのある雰囲気に演出することができるので、カラー選びに迷った際には参考にしてみましょう。
温かみのある素材感の「生地」を選ぶ
生地の素材によっても秋らしい雰囲気を演出することが可能です。
秋は、風が冷たくなってくると同時に気温も下がり始めます。暑い夏から肌寒くなる秋に移り変わる季節の変わりめでは、気温の変化が激しくなるため、コート選びに迷う方も多いです。風が冷たくなることもあって、コート選びでは保温性に優れた生地を選ぶ必要があります。
代表的な生地は、ツイードやメルトン、フリース、スエードなどが一般的です。わかりやすい目安としては、立体感がある生地やボリューム感のある生地が秋に向いているぴったりの生地といえるでしょう。
自身に合った雰囲気の「柄」を選ぶ
色や生地感で秋の雰囲気を演出することができますが、「柄」でも秋らしい雰囲気を表現することが可能です。
重厚感のある柄は、保温性に優れているヘビーアウターを連想させ、風格のある柄では、秋の落ち着いた雰囲気を演出することができます。
柄選びで迷った際には、クラシック感やトラッド感を意識して選ぶようにしましょう。それらの柄を選ぶだけで、重厚感や風格のあるコーディネートに仕上げることができるため、おすすめです。
例えば、タータンチェックやグレンチェック、ガンクラブチェック、ウインドペンなどが秋におすすめの柄として挙げられます。大きな柄の方が存在感は増し、小さな柄であれば上品さを演出することができるでしょう。
気温の変化に対応できる「着回しのしやすさ」で選ぶ
秋は気温の変化が激しいシーズンでもあります。暖かい日もあれば、肌寒い日もあるため、コート選びに迷う方が多いです。
気温の変化が激しいシーズンでは、着用する服装に合わせて身に付けられる着回しのしやすさで選ぶのも大切なポイントといえます。デザインがシンプルで、生地自体がそこまで厚くないコートであれば、着回しがしやすいため、環境に合わせて長く愛用することが可能です。
柄や生地の厚さ、シルエットなどに特徴があるコートでは、着回ししにくいといったデメリットがあります。特徴的なコートは限定的なシーンでしか着用できないことも多いため、秋に着用するコートには着回しのしやすさを意識して選ぶと長く着用することができるでしょう。
春コートと秋コートの違いはある?
コートを着用する時期として冬が一般的ですが、肌寒くなる秋やまだ風が冷たい春などでも着用する方が多い時期として挙げられます。
同じような気温の春と秋ですが、春用のコート(スプリングコート)と秋用のコートには違いがあるのでしょうか。ここでは、春用コートと秋用コートの代表的な違いを3つ紹介していきます。
カラーの違い
春用のコートと秋用のコートで大きく違う点が「カラーの違い」です。
春用のコートでは、ライトグレーやライトネイビーなど、比較的明るめのコートが一般的です。しかし、秋用のコートでは、ブラウンやダークグレー、ダークネイビーなどといった落ち着いた色味のものが多く着用されています。
太陽の暖かさが感じられるようになる春では、明るさや優しさを表現できるような明るめのカラーが好まれて着用されることが多いです。一方で、気温がどんどんと下がっていく秋では、暖色系や黒系などの落ち着いた色味のコートが好まれて着用される傾向にあります。
柄やデザインの違い
春用のコートでは、柄が入っているコートもありますが、無地でシンプルなデザインのものが多いです。
一方で、秋用のコートでは、チェック柄などのデザインがあしらわれているコートが多く見受けられます。特に、グレンチェックやタータンチェックなどといった柄は、秋のトレンドとして注目されることが多く、カジュアルシーンに限らず、ビジネスシーンでも着用される定番のデザインとなっています。
素材の違い
春は夏に向けてだんだんと気温が上がっていく季節でもあります。そのようなシーズンに着用されるコートは、薄手のポリエステルや綿などの素材を使用した生地が主流となっています。
一方で、冬に向けてだんだんと気温が下がっていく季節のため、初秋ではポリエステルや綿、秋の深まった時期にはウールやキルティング製の暖かいコートが人気です。
コートのお手入れ方法
コートを着用して帰宅した際に、そのままハンガーにかけて終了!という方も多いのではないでしょうか。着用直後のお手入れによってコートの寿命が大きく変わるため、しっかりとしたケアが重要になってきます。
ここでは、コートのお手入れ方法を紹介していきます。
①幅の広いハンガーにかける
帰宅後は椅子の背にかけたり、細いハンガーにかけてしまう方も多いですが、必ず幅の広いハンガーにかけるようにしましょう。
ハンガーの幅とコートの肩幅が合っている厚みのあるハンガーがベストです。ハンガーの大きさや幅のサイズが合っていないと、型崩れを起こしてしまうので、必ずサイズ感は意識してハンガー掛けを行うことが重要となります。
また、ハンガーにかける際にはポケットのなかに入っている物も必ず出しましょう。毎日使用する物は入れっぱなしにしてしまうことも多いと思いますが、重みによってコートの形が崩れてしまいます。綺麗なシルエットを保つためにもポケットを空にしてからハンガー掛けをすることが大切です。
②ブラッシングをする
コートを着用していると毛玉が多く付いてしまい、汚らしく見えてしまうものです。
毛玉で見た目の印象を悪くしないためにもブラッシングは非常に効果的なケアとなります。
秋冬用のコートで多く使われるウールやカシミヤなどの生地は、着用中の摩擦によって繊維が絡まってしまい、毛玉ができやすくなることが特徴があります。ブラッシングをすることで、繊維の絡まりをほどくことができるので、着用後は必ずブラッシングをかけるようにしましょう。
また、ブラッシングは繊維の絡まりだけを取るだけでなく、着用中に付いたホコリや汚れを取り除くことができます。目には見えない汚れなども多く付着しているので、ブラッシングで毛並みを整えることが大切です。
③フキンなどで汚れを拭き取る
汗や皮脂汚れが付着しやすい襟元は、着用後にそのままにしておくと汚れが蓄積されてしまい、落とすことができなくなってしまいます。そのため、着用後には、水で濡らしたフキンで襟元を軽く拭くようにしましょう。
あまりにも汚れがひどい場合は、ぬるま湯などで薄めた中性洗剤を使って拭き取るとより効果的に汚れを落とすことができます。
④風通しのいいところで陰干しをする
着用したコートは、外気や体内から水分を吸収しているため、着用後すぐにクローゼットにしまってしまうと、湿気を飛ばすことができずにカビの原因になってしまいます。
日光に直接当てた状態で干してしまうと、変色や生地の傷みに繋がります。コートを傷めずにカビの増殖を抑えるには、日光の当たらない風通しのいい場所で陰干しをしてから、クローゼットにしまうことが重要です。
コートを使用した秋のおすすめ着こなし術
コートを使用した秋におすすめの着こなし術を「トレンチコート」「ステンカラー」「チェスターコート」の3種類に分けて紹介します。
トレンチコート
トレンチコートは、着用する年代によってコーディネートを変えるのがポイントです。
20代の場合はライトグレーやライトネイビーなどの明るいスーツに対して、ダークネイビーのトレンチコートを合わせることで、爽やかさを演出することができます。スーツとコートの濃淡を強調することで誠実さや爽やかさを表現することが可能です。
30代の場合は、ネイビーのスーツにベージュのトレンチコートを合わせるのがおすすめです。ベージュのトレンチコートは年代問わず着用することができ、優しくてやわらかな印象を与えることができます。ネクタイなどの小物をダークカラーなどで合わせると、全体的に引き締まったコーディネートにできるでしょう。
40代の場合は、グレーのスーツにブラックのトレンチコートを合わせることで落ち着いた印象を演出できます。シャツを白、ネクタイを青ストライプなどにすると大人の貫録を表現することができるので、上司という立ち位置に立つ40代の方などにおすすめです。
ステンカラーコート
ビジネスシーンやカジュアルシーン問わず、着用できるのがステンカラーコートの特徴です。コットン素材でベージュのステンカラーコートは、春先や秋口にかけて着用することができます。コットン素材やベージュの色味で重々しい印象を与えることがないため、1着は持っておきたいコートといえるでしょう。
ベージュのステンカラーコートを着用する際は、ダークネイビーやダークグレーなど、色味の濃いものと合わせると濃淡のバランスが取れるため、全体的にまとまったコーディネートに仕上げることができます。
黒のステンカラーコートも汎用性が高く、どんなスーツとも相性がいいため、色味に困った際には黒を選ぶのもおすすめです。
チェスターコート
チェスターコートは、カラーバリエーションが豊富なため、カラーによってコディネートをかえていきましょう。
ネイビーのチェスターコートの場合は、スーツも同様にネイビー系で合わせることで誠実さを演出でき、バランスのいいコーディネートに仕上げることができます。
黒系のチェスターコートの場合は、スーツも暗めの色を選ぶことでシックで大人の雰囲気を演出することが可能です。アイテム自体に派手さはありませんが、全体で見たときにモノトーンの洗練されたコーディネートに仕上がります。
ライトブラウンやキャメルなどといった少し明るめのカラーの場合は、カジュアルな印象になるので、落ち着きのある無地のグレースーツと合わせるのがおすすめです。柄付きのスーツと合わせてしまうと、カジュアル要素が強くなってしまうので注意しましょう。
オーダースーツSADAとは
オーダースーツSADAでは、価格の安さだけがウリではなく、経験豊富なスタイリストが全身を採寸し、その方に合ったサイズのスーツを作成しています。オーダースーツを作り慣れている方から、はじめて作成するという方でも満足のいくスーツを作成することができるのがオーダースーツSADAの特徴といえるでしょう。
この記事では、秋に着用するコートの情報を見てきましたが、コートの選び方やお手入れ方法など、知らなかったという方も多かったのではないでしょうか。
シーズンによって選ぶコートは異なるため、適切なコート選びが重要になってきます。どのようなコートを選んだらいいのかわからない、コートを活用したコーディネートがわからないといった際には、「オーダースーツSADA」にお問い合わせください。