
上品なシルク素材で作るスーツの魅力は?メリットや費用、価格について解説-オーダースーツSADA
シルク素材のスーツは光沢があり、上品な印象を与えます。シルク素材のスーツを購入したいものの、仕立て費用はいくらかかるのか、メンテナンスに手間がかかるのか気になる方もいるでしょう。
今回は、シルク素材でスーツを仕立てる魅力やメリットなどを解説します。ウールとシルクの違いやメンテナンス方法なども解説しているので、シルク素材とその他の生地との違いやお手入れ方法を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。記事を最後まで読めば、シルク素材のスーツの魅力が分かることはもちろん、シルクの特徴から日々のお手入れ方法まで把握できます。
スーツの生地|ウールとシルクの違いとは?

シルクはスーツの生地としても使用される素材です。シルクの他にはウールやシルク混などが挙げられます。まずは、それぞれの特徴を理解した上で、シルクとどのような違いがあるのかを確認しておきましょう。
ウールの特徴
ウールは羊毛から作られる天然繊維のニット素材で、一般的なスーツの生地として使用されています。ウールの主な特徴は保温性や吸湿性に優れている点です。伸縮性があり、体を動かしやすいこともウールならではの特徴です。ウールの生地は柔らかく、長時間着用するとシワができやすい特徴があります。柔らかい素材でシワになりやすいものの、ハンガーにかけて適切な保管方法を取れば自然にシワがなくなります。他には、汚れが付きにくく、いつも清潔な状態を保つことも可能です。
ウールはコートやマフラーなど、防寒用のアイテムで重宝されているものの、生地に使用するウールの厚みや織り方を工夫することで保温性や通気性が変わり、夏用やオールシーズン対応のスーツを仕立てられます。
シルクの特徴
シルク(絹)は天然繊維の一つで、蚕の繭から作られる素材です。シルク素材は肌触りが滑らかなため、パジャマや下着など、肌に直接触れるアイテムの生地として使用されています。美しい光沢があり、スーツの生地に使用すると上品な印象を与えます。機能面でも優れており、保温性や吸湿性に加えて、放湿性も高いため汗をかいても安心です。化学繊維と異なり、静電気が起こりにくいという特徴もあります。
ただし、シルクはウールと違って非常にデリケートな素材で、摩擦や熱、雨に弱く、縮みやすい特徴があるため、シルク素材のスーツを長く使用し続けたい場合は正しいお手入れ方法を理解しておくことが大切です。
シルク混の特徴
シルク混はシルク混紡とも呼ばれており、シルクにウールなどの別の素材を混紡した素材です。シルクの光沢感や肌触りの良さ、ウールの伸縮性など、使用する素材の持ち味を引き出すことができ、相乗効果が期待できます。例えば、シルクの割合を増やすと強い光沢感を出せる上に、肌触りの良い生地になります。
シルクは細く軽い繊維のため、シルクの割合が多いシルク混を生地として使用すれば軽量なスーツを仕立てることも可能です。一般的なシルク混の素材の割合は、シルクが20%、ウールは80%です。ただし、シルク100%の生地と同様に、シルク混は熱や水などに触れると傷みやすくなるデリケートな素材であると認識しておきましょう。
シルク素材で作るスーツの魅力

シルク素材は天然繊維のためデリケートな一面があり、「スーツの生地に向いていないのではないか?」と疑問に感じる方もいるでしょう。ここからは、シルク素材で作るスーツにどのような魅力があるのかを解説します。
肌触りが良い
シルク素材で作るスーツの魅力はシルクならではの滑らかな肌触りです。シルクは蚕の繭から作られる天然繊維で、18種類のアミノ酸が含まれています。人間の皮膚に近いタンパク質で構成されているため、肌との親和性も高いと言われています。
シルクは吸湿性や放湿性に加えて保湿性も高いことから、乾燥から肌を守ることも可能な素材です。適度な湿度が保たれるため、汗をかいてもべたつかず、肌触りの良さが続きます。シルクは糸が細く、柔らかい生地になるため、長時間着用し続けても着心地の良さを感じることができます。スーツに使用される生地によっては肌がチクチクすることにストレスを感じる方もいるかもしれませんが、シルク素材の割合が多い生地を使用したスーツならその心配はいりません。
美しい光沢で高級感がある
シルク素材のスーツの魅力は高級感のある美しい光沢です。シルクの構造上、人工的に同じ光沢を生み出すのは難しいと言われています。シルクはフィラメント繊維という長繊維で構成されており、繊維の断面は三角形に似た構造をしています。美しい光沢が生まれるのは、シルクの表面に光が当たると、繊維が光を反射するためです。
シルクは自然の力によって光沢感が生まれるため、特別感のある上品なスーツを仕立てたい場合におすすめです。強い光沢感のあるシルク素材のスーツは、ラグジュアリーな雰囲気を演出できます。とくに、パーティーや特別なイベントなど、華やかなシチュエーションで着用されています。
紫外線を吸収する
シルク素材のスーツの魅力は紫外線を吸収でき、UV対策になることです。紫外線は肌にシミや乾燥などを引き起こす要因の一つとされており、長期的に浴び続けると肌の老化を起こすリスクが高まります。シルクには紫外線を吸収する成分が含まれているため、シルク素材のスーツを作れば紫外線から肌を守ることができるでしょう。とくに紫外線の放射量が多い日にスーツで外出する機会が多い場合は、UVカット効果を期待できるスーツが1着でもあると重宝します。
ただし、シルクは紫外線に強いわけではなく、紫外線の影響でスーツが変色する恐れもあるため注意が必要です。比較的紫外線の少ない冬用のスーツとしてシルク素材のスーツを仕立てておくのも手です。
ホコリが付着しにくい
静電気が起こりにくく、ホコリがスーツに付着しにくいこともシルク素材のスーツの魅力です。シルクが静電気を発生しにくいのは、化学繊維の生地と比べて保水量が高いためです。シルクは吸湿性と放湿性に優れており、汗をかいても余分な湿気を放出する機能を備えています。静電気は乾燥している生地と肌が摩擦を起こすことで発生するため、シルクのように適度な湿度を保てる素材のスーツなら静電気を防止することも可能です。
静電気が発生すると空気中のホコリや花粉、ダニなどを吸着しやすくなります。その点、シルク素材のスーツは静電気が起こりにくいため、花粉症やアレルギー症状がある方でも安心して着用できるでしょう。ホコリが付着しづらいスーツを選ぶことで、日々のお手入れもしやすくなります。
シルク素材で作るスーツの価格帯は?

シルク素材でスーツを作る場合の一般的な費用相場は10万円以上です。シルクは蚕の繭から作られる天然素材です。化学繊維と違い、シルクの生産は蚕の養殖から始まります。蚕の繭を作るには、蚕を育てるのに快適な環境を維持しなければなりません。育てた蚕が全て成虫になるとは限らず、その間も人件費や光熱費などの経費が発生します。シルクができるまでにかかるコストを考えれば、シルク自体の価格が高額になるのも納得できるでしょう。
シルク素材で作るスーツは10万円以上と高額なため、パーティーや特別なイベントなど、フォーマルなシチュエーションで着用されるスーツに採用されています。シルク素材はビジネススーツでも使用されていますが、高級感のあるスーツを作りたい場合におすすめです。
シルク素材で作るスーツの注意点

シルク素材のスーツは摩擦に弱く、紫外線に触れることで生地が傷みやすくなります。シルクの糸は細く軽いため、注意して扱わないと生地が傷む恐れがあります。シルク素材のスーツで避けるべきことは摩擦を起こす動作です。
例えば、肌がかゆくてスーツの上から爪を立てて引っ掻く、ゴザのように表面がザラザラとした場所に座るなどの動作が挙げられます。他には、洗濯機に入れると生地が傷みやすくなるため、スーツを洗いたい場合は手洗いするか、クリーニングを利用すると良いでしょう。
シルク素材は紫外線を吸収するものの、長時間紫外線に当たるとダメージを受けやすくなります。そのため、紫外線が強い真夏の着用や洗濯後に屋外で干す場合は、できるだけ紫外線が生地に直接当たらないよう注意する必要があります。シルク素材で作ったスーツを長く愛用するなら、摩擦と紫外線に気をつけて丁寧に扱いましょう。
シルク素材で作るスーツのメンテナンス方法

シルクはデリケートな素材のため、自宅で洗濯するよりも素材ごとに適切な方法で洗濯や乾燥を行えるプロに任せる方が安心です。シルク素材のスーツの汚れが気になった場合はクリーニングを利用しましょう。
直近で使用する予定があってクリーニングに出している時間がない場合や自宅で洗濯をしたい場合は、ぬるま湯で手洗いすることをおすすめします。具体的には、ぬるま湯を張った容器にスーツを入れ、優しくもみ洗いします。手洗い後は水気を絞り、シワを伸ばすように形を整え、生地を裏返してから日陰で干してください。
スーツを保管する場合は、ファスナーや装飾がある服と接触しないように保管しましょう。衣服を出し入れする際に、ファスナーや装飾がスーツに引っかかり、スーツの生地を傷める恐れがあります。また、保管する際は防虫剤に生地が触れない場所で保管することをおすすめします。
素材やディテールにこだわるならオーダースーツがおすすめ

シルク素材で作るスーツは美しい光沢があり、上品な印象を与えます。シルクとウールを混紡したシルク混なら、ビジネスからフォーマルまで、さまざまなシチュエーションで着用できます。シルクは摩擦に弱く傷みやすい性質があるため、生地の扱いになれているスーツ専門店に依頼すると良いでしょう。
シルク素材を使用してご自身の体型にジャストフィットする上品なスーツを仕立てるなら、オーダースーツSADAがおすすめです。オーダースーツSADAではビジネススーツからフォーマルスーツまで、高品質なスーツを仕立てられます。シルク素材でオーダースーツを仕立てたい方は、ぜひお問い合わせください。
シルク素材のスーツは、美しい光沢と滑らかな肌触りで上品な雰囲気が特徴です。ウールやシルクは吸湿・放湿性に優れ、紫外線を吸収する効果や静電気が起きにくい性質もあり、着心地や機能性の面でも優れています。ただし、摩擦や紫外線、熱、水に弱いため、取り扱いやメンテナンスには十分な配慮が必要です。シルク素材のスーツの価格は10万円以上と高額であるものの、特別なシーンで映える1着として最適です。デリケート素材のシルクのスーツ選びはオーダースーツがおすすすめです。自分の体にフィットするオーダースーツで自分好みの特別な一着を作ってみませんか。