大寒目前!真冬を乗り切るコートのおすすめ素材とは?ビジネスでも使えるコートを併せて紹介
「大寒」は、二十四節気(にじゅうしせっき)のうちで一番寒いとされている日です。2023年の大寒は1月20日~2月3日頃とされており、大寒の最後日である2月3日が「節分」となります。大寒の時期の旬の食べ物・よく食べられる食べ物として「恵方巻」「ふきのとう」が挙げられ、「寒仕込み」や「寒垢離(かんごり)」などの年中行事が行われます。大寒の時期の過ごし方としては、「寒中見舞いを書く」「大寒卵を食べる」といったものがあり、移り行く季節を楽しむにはうってつけです。大寒のような一年で一番寒い時期を乗り越えるためには、温かなコートが必要不可欠といえます。主な素材は「カシミヤ」「ダウン」「ウール」「フェザー」「ポリエステル」「アクリル」「アンゴラ」などです。「コーデュロイ」「フリース」「フランネル」などは冬用の生地として多く使われています。同じ冬といえども、気温によってどんなコートを着るべきかが変わるため意識して見ましょう。大きく分けると、「~12℃なら厚手のコート」「~9℃ならファーコート・ダウンジャケット」「4℃以下なら防寒用コート」となっています。また、ビジネスシーンに適したコートを選ぶには「色柄」「着丈」に気を配ると良いでしょう。「オーダースーツSADA」では冬用コートのオーダーも可能です。
季節はすっかり冬になり、1月は暦の中で最も寒いとされている「大寒」も訪れます。大寒という単語自体を知っていても、それ以上はよく分からない方もいるでしょう。寒さが厳しい季節には外出時のコートが欠かせません。コートにもいろいろな素材や形状のものがあり、気温に合ったコート選びがポイントです。この記事では大寒についての基礎的な知識、コートに使われる素材、ビジネスシーンにも活躍するコートについて解説します。
「大寒」とは?
暦のうちで一番寒いとされている日とされている「大寒」は、「大きい」「寒い」という文字からも厳しい寒さが伝わってくる言葉といえます。2023年の大寒は1月20日とされていますが、今回は大寒について詳しく解説していきます。
二十四節気の最後の一つ
二十四節気(にじゅうしせっき)という言葉があり、江戸時代まで使われていた「旧暦」に対応する実際の季節が分かる目安の意味合いです。旧暦では月の満ち欠けをカレンダーの代わりにしていたため、暦と実際の季節にずれが生じていました。この「ずれ」を補正する目的で、約半月ごとに1年を24等分して二十四節気を用いたのです。以下で、実際の二十四節気を簡単に紹介します。※日付は全て2023年に対応
春の二十四節気
・立春:2月4日~18日ころ
・雨水:2月19日~3月5日ころ
・啓蟄:3月6日~20日ころ
・春分:3月21日~4月4日ころ
・清明:4月5日~19日ころ
・穀雨:4月20日~5月5日ころ
夏の二十四節気
・立夏:5月6日~20日ころ
・正満:5月21日~6月5日ころ
・芒種:6月6日~20日ころ
・夏至:6月21日~7月6日ころ
・小暑:7月7日~22日ころ
・大暑:7月23日~8月7日ころ
秋の二十四節気
・立秋:8月8日~22日ころ
・処暑:8月23日~9月7日ころ
・白露:9月8日~22日ころ
・秋分:9月23日~10月7日ころ
・寒露:10月8日~23日ころ
・霜降:10月24日~11月7日ころ
冬の二十四節気
・立冬:11月8日~21日
・小雪:11月22日~12月6日ころ
・大雪:12月7日~21日ころ
・冬至:12月22日~1月5日ころ
・小寒:1月6日~19日ころ
・大寒:1月20日~2月3日ころ
大寒は二十四節気の最後にあたり、冬の中でも特に寒さの厳しい時期を指します。なお、寒さが厳しい小寒と大寒の30日間を「寒の内(かんのうち)」と呼び、大寒の最後日である2月3日が「節分」となります。
大寒の七十二侯
二十四節気とは別に、七十二侯(しちじゅうにこう)というものがあります。これは、二十四節気のひとつの期間を「初侯(しょこう)」「次侯(じこう)」「末侯(まっこう)」の3つに分けて季節の移ろいを表現したものです。
大寒も七十二侯では、以下の3つに分けられます。ひとつの七十二侯は5日間ほどとなります。
・初侯:「款冬華(ふきのはなさく)」1月20日〜24日ころ
・次侯:「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」1月25日〜29日ころ
・末侯:「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」1月30日〜2月3日ころ
初侯は雪の下からふきのとうが顔を出し始めるころを表し、次侯は流れる沢の水も凍り付く厳寒の時期を表しています。末侯はにわとりが小屋に入って卵を産み始めるころを指す言葉です。このように、七十二侯は季節が移り変わる様子を花鳥風月などの自然の言葉で具体的に表現しています。
大寒時期に旬のもの
大寒の時期に旬を迎えるものは以下の通りです。意識的に旬のものを生活に取り入れることで、季節の移ろいを感じることもできるでしょう。
・恵方巻き
近年では節分の食べ物としてすっかり定着してきた「恵方巻き」ですが、江戸時代から明治時代に始まったといわれています。商売繁盛や節分を祝うことが目的で、芸子や商人たちが食べていたようです。
・ふきのとう
地域の寒暖差によっても異なりますが、ふきのとうは大寒のころに厳しい寒さの中でもそっと黄色いつぼみが芽吹きます。寒い間にも少しずつ地中で春支度を進め、雪解け前に地表に顔を出すことから春に最も早く食べられる山菜のひとつです。
大寒の年中行事
大寒のころに行われる行事には、以下のようなものがあります。
・寒仕込み
昔、寒の内に汲む水を「寒の水」と呼んでいました。寒の水で仕込んだ酒や味噌、醤油は雑菌が繁殖しにくい上に発酵もゆっくり進むため、味に深みが出て美味しくなるといわれてきました。
・寒垢離
寒垢離(かんごり)とは、寒の内の期間に心身を清めて行う修行です。冷水を浴びたり、滝に打たれたりなどのみそぎをすることもあります。寒さが厳しければ厳しいほど良いとされ、あえて早朝に行われることもあります。
大寒の過ごし方
大寒の時期の過ごし方としては、以下の事柄があります。
・寒中見舞いを書く
寒の内の期間に書く手紙は「寒中見舞い」と呼ばれ、春が始まる立春の前日までに届くように送るのがマナーです。
・大寒卵を食べる
大寒の日に産まれた卵を「大寒卵」といいます。昔のにわとりは寒い季節には卵を産まなかったため、特に大寒の日に産まれた卵は縁起物として扱われていました。最も寒い節気の始まりの日に産まれた卵は強運を持っているとされ、金運をもたらすものとされます。
大寒に備えよう!暖かい素材とは?
大寒のような一年で一番寒い時期に備えるためには、暖かい生地の服装が欠かせません。生地の素材や配合割合でも暖かさは変わってきます。ここからはコートに使われる素材の特徴を解説します。
カシミヤ
カシミヤは、カシミヤヤギの産毛です。柔らかく暖かいので、コートやマフラーなどに多く使われます。動物の毛は水に弱いため、クリーニング店に出すのがおすすめです。
ダウン
ダウンは、ガチョウやアヒルなど水鳥の胸毛部分の毛です。軽くて保温性にも優れているので、防寒対策にダウンを1着持っているという方も少なくないでしょう。
ウール
ウールは羊毛の毛で、カシミヤやアンゴラよりも比較的安い価格で購入できるのがメリットです。重くなりやすい質感が気になるならば、ウールとアルパカやアクリルなどを組み合わせたものを選びましょう。
フェザー
フェザーはダウンと同じくガチョウやアヒルなど水鳥の毛ですが、軸が付いている羽根部分の毛のことです。ダウンと同様に保温性に優れていますがダウンよりも重く、フェザーが多く含まれるコートはやや重たく感じます。
ポリエステル
ポリエステルは、人工的に作られた化学繊維のことです。速乾性がありシワになりにくいので、ワイシャツ素材としても使われます。最近はウールなどの天然素材に似た機能性ポリエステルが開発されており、人工的でありながら暖かい製品も多く流通しています。
アクリル
アクリルは、ポリエステル同様人工的に作られた化学繊維でウールに似た性質を持っています。毛は水に触れると縮みやすくなる性質です。縮みやすい繊維と縮みにくい繊維を混ぜ合わせることで、よりウールに近い感触を出しているのが特徴であり、水分を吸収しにくい性質があります。
アンゴラ
アンゴラは、アンゴラウサギの毛です。カシミヤと同様に空気を取り込みやすいため、保温性に優れます。手触りも見た目も柔らかな印象で、女性向けの衣料品に多く使用されています。ただし、品質が悪いと毛のごわつきや抜け毛が気になることもあるので注意しましょう。
暖かい素材を使った真冬におすすめの生地
これまで紹介した素材の生地は、具体的にどのような種類があるのでしょうか。代表的な生地を紹介します。
・コーデュロイ
コーデュロイとは、生地の表面に畝がある厚めの素材で、綿やウールなどが使われています。暖かい感じの見た目なので、冬物のジャケットやパンツなどに多く使われています。
・フリース
フリースとは、ポリエステル製で生地表面の繊維を毛羽立たせている素材です。軽くて保温性に優れているため、日常的に使用されています。適度な厚みがあって自宅の洗濯機でも洗えます。熱に弱いため、暖房器具の近くは十分注意しましょう。
・フランネル
フランネルとは、太めの短い毛を使った毛織物の生地です。生地の素材は綿やウールなどです。盛り上がった毛は保温性に優れ、暖かな見た目のため、寒い時期のシャツやパンツなどに良く使われれています。
【気温別】大寒も乗り越える冬用コートを探そう
秋冬の服装で難しいのが、冬用の厚手のコートを使い始めるタイミングです。一般的には、冬用のコートは最高気温が12~13℃を下回るタイミングを境とされますが、実際はコートの種類や素材でもバラバラです。ここでは、およその気温ごとにおすすめのコートを紹介します。
【~12℃】厚手のコート
最高気温が10~12℃で日中も肌寒さを感じ始める時期からは、冬用の厚手のコートが必要です。ウールコートや薄手のキルティングジャケットを着て、日中も寒さ対策を行いましょう。厚手のトップスを着ると暑苦しく感じてしまうため、中に着るのは薄手のニットやブラウスなど軽めのものがおすすめです。
【~9℃】ファーコートやダウンジャケット
最高気温が5~9℃になって日中でも寒さが厳しい真冬は、ファーコートやダウンジャケットなど防寒用のアウターでしっかりと寒さ対策をしましょう。ボリュームがあるアウター特有の「着せられている感じ」が苦手な方は、ショート丈がおすすめです。
【4℃以下】防寒用コート
最高気温が4℃以下まで下がる時期は、ファッションにおいても防寒が優先されます。オーバーサイズのダウンやモッズコートの下にカーディガンなどのトップスを重ね着し、しっかりと暖かさを保つようにしてください。手袋やマフラー、レッグウォーマーなどの防寒アイテムも身に着けて寒さ対策をしましょう。
ビジネスシーンでも使える冬用コートとは?
冬に欠かせないビジネスコートは、防寒としての役割だけでなく冬のコーディネートの主役にもなるアイテムです。ここでは、かっこいいコートスタイルが実現する人気のある定番のコートと、スーツに合わせたコートの選び方を紹介します。
ポイント1.色や柄
スーツに合わせやすいコートの色はネイビーやグレーのベーシックカラーで、柄はシンプルなものがおすすめです。コートの色選びは持っているスーツとの色合い・バランスが大切です。スーツに近い色のコートは、コーディネートに馴染みやすく便利でしょう。
ポイント2.着丈
着丈が短いものや長すぎるものは、見た目のバランスが悪くなるので、膝上丈くらいの長さがベストです。お尻がすっぽりと隠れて、ジャケットの丈が出ない長さのものを選びましょう。
冬用コートのおすすめコーディネート例
冬用コートのおすすめコーディネートの例をいくつかを紹介します。
・ステンカラーコート
ステンカラーコートとは、襟腰と呼ばれる立て襟が付いたコートです。襟部分の後ろが高く、前が低いという特徴があります。ボタンを全て閉めた時に一番上のボタン以外が隠れるよう、前立てが二重の「比翼仕立て」です。ステンカラーコートは、素材によってビジネス感が出るものもあります。ビジネスシーンだけではなくカジュアルシーンでも着たいのであればウール素材を選ぶのがおすすめです。
インナーの色を選ばないネイビーやブラックであれば、どのようなシーンでも楽しめるでしょう。
ステンカラーコートを着こなす際は、「カジュアルでは柄を取り入れる」「きれいな感じのコーデは細身のパンツでバランスを取る」「ビジネスでは大きすぎないサイズを」がポイントになります。
・チェスターコート
チェスターコートとは、丈が膝あるいは膝下まであるロングコートです。襟元がV字型で下襟があり、フォーマルな印象を与えたい時に最適です。重厚感がある黒色からポップな感じの明るい色、流行の中間色までカラーが豊富に揃っています。
チェスターコートの定番色ブラック・グレー・ベージュを選べば着回しもできるため、落ち着きのある印象になります。チェスターコートを着こなす際は、「色を多用しない」「細身のアイテムと合わせる」「ビジネスシーンでは襟付きシャツを着る」ことがポイントです。
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
寒い冬を乗り切るためには、コートだけではなくスーツでも防寒対策をすることが重要です。手袋やマフラーなどのアイテムを使用すると、より高い防寒効果を得られます。
「オーダースーツSADA」では、素材にこだわったやスーツのフルオーダーなども扱っており、オーダースーツ専門店ならではのサービスも展開中です。スーツの購入をご検討の方は、お近くのオーダースーツSADAで相談してみてはいかがでしょうか。公式サイトから来店予約ができるため、予約しておくと待たず相談できます。
1年の中で最も寒くなる大寒の時期ですが、工夫次第で快適に過ごせます。大寒は二十四節気(にじゅうしせっき)で一番寒いとされ、1月20日~2月3日頃の時期を指します。大寒の最終日である2月3日は「節分」です。この時期は「寒中見舞いを書く」などの暖かな室内でできる行事から、「寒垢離(かんごり)」などあえて寒さに立ち向かっていく行事までさまざまなものがあります。1年で最も寒い時期を快適に過ごすには、コートの素材や生地選びも重要な要素です。どの素材にどのような特徴があるかを把握しておくことで、気候や気温に適応したものを選べるでしょう。コート選びの気温の基準として、「~12℃なら厚手のコート」「~9℃ならファーコート・ダウンジャケット」「4℃以下なら防寒用コート」と覚えておくとコート選びがスムーズにできます。寒さを不快に感じずに過ごしたいのであれば、複数のコートを所持して使い分けるのがおすすめです。ビジネススーツを選ぶ際は「色柄」「着丈」に気を付けることで、よりスマートな着こなしができるでしょう。「オーダースーツSADA」では、冬用生地のスーツはもちろん、冬用コートのオーダーも受け付けています。ぜひ一度お近くの店舗に訪れてみてください。