ダブルスーツの特徴・魅力とは?着こなし方やシングルスーツとの違いなど詳しく解説!- オーダースーツSADA
スーツを選ぶ際はシングルスーツの他に、ダブルスーツという選択肢があります。近年はダブルスーツがトレンドとなっており、ビジネスシーンで着用する方が増えています。クラシカルな雰囲気が魅力のダブルスーツなら、人とは違った個性的で洗練された印象を演出できるでしょう。
本記事ではダブルスーツの特徴や魅力、おしゃれな着こなし方のポイントを解説します。併せてダブルスーツを着る際のマナー、活用すべきシーンを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
シングルスーツとダブルスーツの違いはどこ?
スーツにはシングルスーツとダブルスーツの2種類があります。近年はシングルスーツが流行となっているため、ダブルスーツにはなじみがないという方もいるかもしれません。ダブルスーツの特徴やシングルスーツとダブルスーツの違い、そしてダブルスーツが人に与える印象を解説します。
ダブルスーツの特徴
スーツはボタンの列数によってシングルスーツとダブルスーツに分けられます。ボタンが1列のものはシングルスーツ、2列のものはダブルスーツです。シングルスーツはフロントの重ね合わせ部分がほとんどありません。一方、ダブルスーツは二重になった部分が広く重厚感があります。
ダブルスーツのデザインはピークドラペルが基本です。ピークドラペルとは外側に向かって尖った(ピークド)形状のラペル(ジャケットの下襟)を指し、剣襟とも呼ばれています。肩幅を強調し、フォーマルな印象を強められる装いです。シングルスーツの下襟は多くの場合、先端が下がっているノッチドラペルが採用されています。
ダブルスーツは装飾性が高く、貫禄や威厳を演出できます。ダブルスーツの期限はイギリス軍の指揮官が着用していたオーバーコートや乗馬服です。屋外用の防寒着が元となっているため、重厚感のある外見となっています。シングルスーツはイギリス貴族の平服や執務服が元となっているため、よりすっきりとシンプルな外見です。
シングルスーツとダブルスーツの違い
シングルスーツとダブルスーツはデザインや起源に違いがありますが、格式に違いはありません。同格のためどちらでも冠婚葬祭で着用できます。結婚式ではシングルスーツとダブルスーツのどちらも一般的です。
葬儀では厳粛な印象のダブルスーツを着用する方が増えています。近年は短い着丈のデザインがトレンドですが、喪服として着用するスーツでは、ヒップが隠れる正式な長さの着丈がおすすめです。
ビジネスシーンでは長らくシングルスーツが主流となってきました。そのため、ダブルスーツでは華美だと受け取られる場合があります。ビジネスマナーが問われる重要な場面では、TPOを考慮してシングルスーツとダブルスーツを使い分ける必要があるでしょう。
ダブルスーツが人に与える印象とは
自分のサイズにぴったりと合ったスーツをマナーに合わせて着用している姿は洗練された印象を与えてくれます。また接客や営業の仕事であれば、年配の方には懐かしく新鮮な印象を、同年代の方には周りと一歩違う印象を与えることができるのではないでしょうか。
話のきっかけになることもありビジネスシーンでも活躍してくれること間違いなしです。そしてパーティシーンでも、ダブルスーツは活躍します。シングルスーツよりもフォーマルの場でむしろふさわしい装いなのです。
ダブルスーツに蝶ネクタイはとても相性のよいスタイルです。周りの人と差をつけた着こなしでワンランク上の印象を与えましょう。
ダブルスーツが持つ魅力とは何か?
ダブルスーツにはシングルスーツにはない魅力があります。ダブルスーツ特有の魅力は下記のとおりです。
- 重厚感があるのでフォーマルな印象や男らしさを強調できる
- 個性を演出できる
- ジャケット単体でも着用できる
- 特別なシーンにも活用できる
- 色々な体型の方に合わせられる
- ビジネスシーンでも活躍する
それぞれ詳しく解説します。
重厚感があるのでフォーマルな印象や男らしさを強調できる
ダブルスーツは軍服が由来となっていて、元々は階級の高い軍人が着用していました。
階級の高い軍人が着る洋服なので重厚感を感じられるのは納得できますよね。
重厚感は男らしさも出すことが出来るため、ダブルスーツを着ることでたくましい大人な雰囲気を醸し出せますよ。
以前流行したバブルの時代のスーツは、肩パットがしっかりと入っていて、ジャケットの丈やパンツの丈も長め、シルエットもゆったりとしたシルエットで、重厚感のある雰囲気を持つスーツが定番でした。
近年のダブルスーツは、ジャケットの肩パットは薄めで、ウエスト部分を絞ったスマートな印象になっており、パンツも裾に向けて細くなっていくテーパードラインを採用しています。 もともとのダブルスーツの魅力である男らしさ、重厚感は残しつつも現代風にアレンジすることで、ダブルスーツの古い、おじさんくさいといったイメージはすっかり払拭されています。
そして、ゆったりとした身幅も時代に合わせてスタイルを変え、体にフィットしたようなデザインのものが多く増えています。ダブルスーツの重厚感のある雰囲気はそのままに、現代風に若い方でも着用しやすいように変化しているのが現代のダブルスーツの魅力のひとつです。
個性を演出できる
近年では人気が再燃しているとはいえ、まだまだシングルスーツを使用している人が多いのも事実。
しかしそんな中でダブルスーツを着ていたら人目につきやすく、人とは違う個性を出すことが出来ます。
そもそもダブルスーツはシングルよりもフォーマルな雰囲気が特徴です。そのため、様々なシーンでシングルスーツと同じように着用することができるのです。
少数派のダブルスーツを着用することで、周りの人と違う印象を与えることもできますし、装いがきっかけで話が広がる可能性も大いにあります。着るだけで個性的でおしゃれな印象を与えてくれるのはダブルスーツならではの魅力です。
スーツは毎日着るものですので、周りの人と同じものよりもあえて変えてみることで気分を変えることが出来るのではないでしょうか。
ダブルスーツをおしゃれに着こなせれば、周りからの見る目も変わることもあると思います。
ぜひ流行りにのってダブルスーツを着てみてはいかがでしょうか。
ジャケット単体でも着用できる
カジュアルデザインのダブルスーツはジャケット単体で着ることができ、デニムやチノパンなどと合わせることも可能となっています。
このようなスタイルをジャケパンスタイルといい、ダブルスーツはジャケパンスタイルが可能です。
スーツといえばお仕事でしか着ない人も多いと思いますが、このように日常的に着ることができるのは非常に魅力的ではないでしょうか。
おしゃれなシャツと一緒に着用して大人の男性を演出しましょう。
特別なシーンにも活用できる
かっちりとしたダブルスーツは、パーティや高級レストランなど特別なシーンで着用することが出来るので、そのような場でダブルスーツを着用することで新しいあなたの魅力を引き出してくれることでしょう。
色々な体型の方に合わせられる
実はダブルスーツは体型カバーにも最適です。
肩幅が広かったりぽっちゃりしている方や、身長が低かったり細身の方など様々な体型の方がいらっしゃると思います。
ダブルスーツは前者の場合なら、ゆとりあるデザインで体を包み込んでくれます。
生地を多めに重ねてとっているダブルスーツを着用することで、お腹の部分のカバーができてシングルのスーツを着た時よりもすっきりとした印象を与えます。
後者の場合にはダブルスーツの重厚感を出すことが出来るので、どのような体型の方にもおすすめ出来るスーツです。
バブルに流行った時代のダブルスーツはゆとりが多く恰幅のいい方が好んで着用している印象でしたが、現在のダブルスーツは余分なゆとりは取り除き、細身の方でも着用できるスマートなスタイルに変わっています。
シングルのスーツでは体型が細いことでたよりのない印象になってしまう方も、ダブルスーツの重厚感のある雰囲気でがっしりとした余裕のある印象を演出できますよ。
ビジネスシーンでも活躍する
フォーマルシーンで着用する印象が強いダブルスーツですが、ビジネスシーンでも活躍させられます。近年はスタイリッシュな雰囲気のダブルスーツの人気が高まっており、ビジネスシーンでも着用する方が増えています。着用するなら派手な印象にならないよう、落ち着いた色味のものがおすすめです。
年代によってはダブルスーツに対して、格式が高いというイメージを強く持っています。そのため、年齢やステータスによってはダブルスーツの着用に違和感を持たれるおそれがあります。年配が多い場面ではダブルスーツの着用を避けるといった注意が必要です。
ダブルスーツをうまく着こなせれば周囲と一歩違う、洗練された印象を残せます。話のきっかけともなり、ビジネスにおける人脈形成に役立つでしょう。
ダブルスーツの種類
ダブルスーツのデザインには「4つボタン」と「6つボタン」の2種類があります。それぞれ異なる印象を生み出すので、特徴を覚えておきましょう。
小柄な人にオススメの4つボタン
4つボタンのダブルスーツとは、言葉通りジャケットの前ボタンが4つのものです。正面から見ると4つのボタンが正方形を描く形で配置されているのが特徴です。
6つボタンのダブルジャケットを小柄な人が着用すると、どうしてもボタンの間隔が狭くなってしまいます。小柄な人の場合は4つボタンのジャケットをオススメします。
現代における主流の6つボタン
6つボタンのダブルスーツとはジャケットの前ボタンが6つあるタイプのジャケットです。現代では6つボタンがダブルスーツの主流となっています。ボタンの留め方については後述しますが、留め方によってスーツの印象を大きく変えられる点が魅力といえるでしょう。着用するシーンに合わせたボタンの留め方を知っておくことが重要です。
ダブルスーツが今、若者の間でトレンド化!?
ダブルスーツといえば恰幅の良い方やスポーツをしている人などの体付きががっちりしている人が、着ているイメージがありますよね。
流行っていたのもバブル期ということで古い印象を持っている方も少なくないと思います。
日本でダブルスーツが流行したバブル期は、1980年代から1990年代であり、その時代には多くの男性が着用していました。 その後、スーツといえばシングルという時代が長く続いたため、古い・おじさんくさいといったネガティブなイメージができてしまったようです。
しかし近年ではクラシックなスタイルが見直されていて、現在では様々な店舗でダブルスーツの販売が増加しています。
バブル期のダブルは、大きめのメンズスーツなのでダボっとしていてあまりスタイリッシュに見えませんでしたが、近年では若者向けにスタイリッシュなダブルスーツも生産されています。
そのような流れもあり若者がダブルスーツを選びやすくなり、若者の間で密かにブームとなっています。
ダブルスーツは、前身ごろの面積が大きいため重厚感を醸し出すことができ、大人の男性の魅力を存分に引き出します。
また、まだまだシングルスーツを選ぶ人が多いため、あえてダブルスーツを選ぶことで個性を出すことも出来るのでおすすめですよ。
シングルスーツに飽きてしまった方は、ぜひダブルスーツに挑戦してみてはいかがでしょうか。
ダブルスーツの流行とは
現在のダブルスーツの流行りは、2種類あります。
「かっちりとしたビジネススーツの流行」と「オフィスカジュアルやおしゃれ着としての流行」です。
メンズスーツ、レディーススーツどちらもダブルスーツが流行しており、傾向を知っているとコーディネートしやすくなります。
⚫︎かっちりとしたダブルスーツの流行
かっちりとしたビジネススーツでの着こなしは、ジャストサイズが基本です。
スーツの肩幅は実寸に近く、大きくも小さくもありません。
生地はイタリア系の柔らかな素材が人気のため、ナチュラルなシルエットになります。
ウエストや着丈は細身のシングルスーツと変わらず、コンパクトでスッキリとしています。
パンツは裾に向かって細くなるテーパードラインで、ハーフクッション(標準)やノークッション(短め)の裾丈が人気です。
世界的な流行だった細身スーツの流行も現在は落ち着き、標準的なサイズ感がトレンドとなっています。
今からかっちりとしたスーツを作る場合は、自然に体にフィットしてスッキリと見えるシルエットがおすすめです。
このような流行の影響で、フィット感のあるスーツが作れるオーダースーツの人気も伸びています。
⚫︎おしゃれ着のダブルスーツの流行
オフィスカジュアルや、おしゃれ着で流行しているダブルスーツは、ゆったりとしたシルエットが特徴です。
現在レディーススーツでは、ゆったりとしたダブルを羽織るコーディネートが人気です。
どちらかといえばバブル時代のようなオーバーサイズですが、肩のラインが異なります。現在のダブルスーツは肩パットを使用しないナチュラルなシルエットが特徴です。
肩は自然なラインで落ち、ウエストは絞りが少なく、パンツも太めでリラックス感があります。着丈、裾丈は短めです。
肩が完全に落ちるダブルはカジュアル用のため、ビジネスシーンでは避けた方が無難です。
オフィスカジュアルで、オーバーサイズのダブルスーツを着用する場合は、肩が少し大きい程度の控えめなデザインがおすすめです。
⚫︎場面に合わせて着こなすダブル
数年前はダブルのスーツは時代遅れ、昔の流行りと思われていました。
しかし、現在はトレンドのスーツです。
マナーが大切な場面では、かっちりとした標準サイズのダブルを、カジュアルシーンではゆったりとしたトレンドシルエットのダブルがおすすめです。
ダブルスーツが若い人の間で流行り始めた理由
【理由①:ダブルスーツのテイストの変化】
クラシック回帰がトレンド入りしている一番の理由は、ダブルスーツのテイストの変化ではないでしょうか?バブル期に流行ったダブルスーツを今の時代に着用すると若干の時代遅れ感がでてしまいます。クラシカルな雰囲気が好きな若い方もいますし、カジュアルで着用する分には問題ありませんが、ビジネスだと少し浮いた印象になってしまいます。
そんなダブルスーツが現代に合わせて重厚感のある雰囲気は残し、スマートなシルエットにスタイルを変化させたことは大きいでしょう。これによってビジネスの場ではもちろん様々なシーンで着用しやすい一般的なものへと変わっていきました。そのため若い方の間でもダブルスーツが流行りだしたといえるでしょう。
【理由②:大人っぽくみえる】
ダブルスーツは昔の時代では恰幅のいい方が着こなしている印象で、余裕のある雰囲気を演出していました。その名残は現在ももちろん残っています。
ダブルスーツを着るだけでいつもより大人っぽく、頼りがいがありそうな印象を与えることができますよ。
【理由③:存在感が出る】
周りの同期を見渡しても、シングルスーツを着用している方が多いのではないでしょうか。そんな中でダブルスーツを綺麗に着こなしていると存在感を出すことができます。社内で上司と会話する時などに会話のきっかけになることも。
周りと違う着こなしを楽しんでいることで自信に繋がることもありますよね。これは、もちろんきっちりと自分のサイズに合ったスーツを選択しビジネスシーンでのマナーを守った上でいえることではあるのでその点には注意しましょう。
【理由④:おしゃれに楽しめる】
単純にダブルスーツはシングルスーツに比べるとよりおしゃれな雰囲気を楽しめます。合わせる小物や合うアイテムも変わってきますし、毎日のスーツのコーディネートの幅が広がりますよね。
新鮮な気持ちでビジネスシーンで着用できることや、パーティシーンなどでわくわくする着こなしを考えることはダブルスーツならではの人気のポイントといえるでしょう。
ダブルスーツを徹底解説!シングルスーツとの違いやおしゃれな着こなし方とは?
近年、若者の間でダブルスーツの人気が高くなっています。本記事ではダブルスーツの魅力、シングルスーツとダブルスーツの違い、ダブルスーツをおしゃれに着こなすポイントなどを詳しく解説していきます。【シーン別】や【季節別】の着こなし方の注意点も説明するので参考にしてください。
ダブルスーツをおしゃれに着こなすポイント
ダブルスーツを古臭さを感じさせずに着こなすなら、いくつかおさえておきたいポイントがあります。おしゃれにダブルスーツを着用するポイントは下記のとおりです。
- 着丈はヒップが隠れる程度にする
- すっきりしたシルエットのスラックスを選ぶ
- ジャケット・シャツのサイズ感に注意する
- ネクタイの合わせ方を意識する
- ワイシャツのデザインにもこだわる
- ポケットチーフを合わせる
それぞれ詳しく解説します。
着丈はヒップが隠れる程度にする
近年のトレンドでは、ダブルスーツの着丈が短めに仕上げられています。そのため、ヒップが隠れる程度の長さがおすすめです。ヒップがちょうど隠れる着丈か、7割程度隠れる着丈なら、コンパクトで洗練されたおしゃれなシルエットになります。
ひと昔前のダブルスーツではダボっとしたシルエットが流行っており、大きめのサイズが着用されていました。しかし、現在では着丈が長いダブルスーツだと、古臭く野暮ったい印象になってしまいます。
とはいえ、どのようなシーンでもトレンドのデザインが適しているとは限りません。ダブルスーツは着丈が短いとカジュアルでおしゃれに、長いとフォーマルな印象となります。前述したように、葬儀といったマナーが重視される場面では、TPOにふさわしい着丈のダブルスーツを選ぶ必要があります。
すっきりしたシルエットのスラックスを選ぶ
ダブルスーツのジャケットに合わせるスラックスは、すっきりとしたシルエットの物を選びましょう。ダブルスーツはボタンが2列になっていて、ピークドラペルが採用されているため、全体的に重厚で華やかな印象です。そのため、全体のバランスを整えるにはシンプルなスラックスが適しています。もしも大きいシルエットのスラックスを合わせてしまうと、ダボっとした印象となりバブル期を彷彿とさせてしまいます。
ダブルスーツと合わせるスラックスの裾はダブル仕上げが基本です。裾のダブル仕上げとは折り返しのあるデザインを指し、折り返しがないものはシングル仕上げと呼ばれます。ダブル仕上げなら裾周りのボリュームが増して、装飾性の高いダブルスーツのジャケットとの統一感が生まれます。
ジャケット・シャツのサイズ感に注意する
ダブルスーツだけではなく全てのスーツにいえることですが、「サイズ感」はとても重要です。サイズがあっていないことでどれだけ高級な生地を使用したブランドもののスーツでもだらしなく野暮ったい印象を与えてしまいます。
まず、肩のサイズを適切に測る必要があり、サイズが合っていないとダボついた印象を与えてしまいます。
また、あまり気にしていない方も多いかもしれませんがアームホールを浅くすることでスリムな印象を与えることが出来ます。
シングルよりも面積が大きいためこのように様々なところを意識することで古臭さを感じさせず、現代風にダブルスーツを着用することが出来ます。
合わせるシャツは、ジャケットを着用して腕を下した状態で、袖口からシャツが1cmから2cm程度見えるのがジャストフィットのサイズです。これはスーツスタイル全般に共通する着こなしのポイントです。細部にまでこだわることにより、ダブルスーツの着こなしがさらに洗練されたものになります。
スーツのサイズは細かく決まりがあり、自分で判断することは大変難しいです。知識豊富な店員さんに聞いてアドバイスを受けることをおすすめします。
ネクタイの合わせ方を意識する
ダブルスーツのネクタイはシングルスーツと異なり、見える範囲が狭いので少し派手なものを身に着けるのもおすすめです。
シングルスーツだと少し主張が大きくなってしまうこともありますが、ダブルスーツだとおしゃれな印象を与えることが出来ますよ。
ダブルスーツの色と同色系のネクタイを合わせるのが一番問題なく、色味の違いによる違和感を感じさせることなくすっきりとしたとても落ち着いた印象を与えます。ダブルスーツの色が無地の黒やネイビーである場合でも同様のことがいえます。明るい色のネクタイを合わせて、顔色を明るく見せ、バランスを取るのもよいでしょう。
ダブルスーツを着ることにある程度慣れてきたら、カラフルなネクタイに挑戦してみるのもよいでしょう。Vゾーンの圧迫感が軽くなり、差し色として明るく見せる効果があります。ダブルスーツはネクタイが顔をのぞかせる面積がシングルスーツよりも少ないのが特徴なので、多少派手なネクタイをしても違和感なく着こなせるという魅力があります。場面に合わせて使い分けができるようになればスマートなコーディネートが楽しめます。
また、結婚式やパーティなどの場では胸ポケットにポケットチーフなどのアイテムを加えることで上品さを醸し出すことが出来ます。
ポケットチーフを選ぶ際はネクタイと同じ色柄のものを選ぶのがおすすめです。
ワイシャツのデザインにもこだわる
ダブルスーツに合わせるワイシャツは、デザインによって変わります。
かっちりとしたビジネス用のダブルスーツには、トレンドのワイドカラー、タブカラー、ピンホールカラーがおすすめです。
現在のダブルスーツは、襟幅が広く、シルエットはスッキリとしています。
そのため襟幅の広さに合わせたコーディネートの場合は、襟の開きが大きいワイドカラーやセミワイドカラーを着用します。
逆に、襟幅に対して胸元がタイトな雰囲気になる、英国風のタブカラーやピンホールカラーもトレンドです。
襟の開きが狭いタブカラーやピンホールカラーには、ネクタイの結び目が小さいプレーンノットを合わせます。
ダブルスーツの持つ威厳にストイックな胸元のコーディネートがプラスされると、英国風の魅力あふれる大人の雰囲気になります。
オフィスカジュアルスタイルでは、ショートポイントシャツのレギュラーカラー、ボタンダウン、セミワイド、バンドカラーなどが定番です。
ショートポイントとは、シャツの襟の長さが短いタイプです。
胸元は第一ボタンまで留め、ノータイスタイルが基本となります。
シンプルでコンパクトな襟が好まれます。
ワイシャツよりもカジュアルシャツ寄りの生地が好まれ、柄はほぼ無地系を中心とし、色は明るめからダークカラーまで着用されます。
ポケットチーフを合わせる
ポケットチーフとはスーツの胸ポケットに挿すアイテムです。ハンカチのような布地の装飾品で、胸元を華やかに彩れます。ダブルススーツはフロントのVゾーンが広いため、ポケットチーフとの相性が良いデザインです。フォーマルな雰囲気も相まって、ポケットチーフがよく映えるでしょう。
統一感を出したいなら、ポケットチーフの色味をネクタイと近いものにするのがおすすめです。ネクタイのデザインが派手でも、同系色のポケットチーフを添えることで悪目立ちを防止できます。華やかな印象にするなら、鮮やかな色味のポケットチーフを選びましょう。ポケットチーフによって、コーディネートの最終的な調整ができます。
ダブルスーツの着こなしマナー
ダブルスーツを洗練された印象で着こなすには、おさえておくべきマナーがあります。ダブルスーツの着こなしマナーは下記のとおりです。
- 基本的に一番下のボタンは外す
- 着席の際もジャケットのボタンは外さない
- 袖のボタンは留める
- ワイシャツのボタンはすべて留める
それぞれ詳しく解説します。
基本的に一番下のボタンは外す
ダブルスーツの着用時は基本的に、一番下のボタンを留めないよう注意しましょう。男性のスーツでは、ジャケットやベストの一番下にあるボタンは外しておくというアンボタンマナーがあります。ボタンを留めない理由はスーツのシワを防止するためです。
元々は一番下のボタンも外さず着用されていました。時代とともにスーツのデザインも変わっていき、留めると窮屈で動作に支障が出るようになったといいます。現在では一番下のボタンは留めるためではなく、飾りとして付けられています。
ダブルスーツには4つボタンのものと、6つボタンのものがありますが、いずれの場合も一番下にあるボタンは止めないでおきましょう。ただし、ダブルスーツでは一番下のボタンを留めてもシングルほど見映えが悪くならないため、留める場合もあります。
着席の際もジャケットのボタンは外さない
シングルスーツのマナーでは着席時にボタンを外し、立ち上がる際にさりげなくボタンを留めるというものがあります。ボタンを外さずに座ってしまうと、スーツにシワが寄ってしまい見た目が悪くなるためです。ボタンが留まったままだと窮屈に感じる場合もあります。
一方、ダブルスーツでは着席時でもジャケットのボタンを外しません。前述したように、ダブルスーツはフロントの重なり合う部分が大きいため、ボタンを留めていないと生地が垂れ下がってしまいます。だらしない印象にならないよう、ダブルスーツでは座る際もボタンを留めておきましょう。ダブルスーツを着こなすためには、シングルスーツとのマナーの違いを知っておくことが重要です
袖のボタンは留める
ダブルスーツでもシングルスーツでも、ジャケットの袖ボタンは留めておきましょう。袖のボタンが留まっていることで、きっちりとした印象を演出できます。
スーツの袖には本切羽(ほんせっぱ)という、ボタンホールが付いていて開閉できる仕様のものがあります。しかし、スーツを着る目的は相手への敬意を示し、信頼を獲得することです。好印象を与えられるよう、袖のボタンはきちんと留めてマナーを守ることが重要です。
袖ボタンの数については、特にマナーはありません。ただし、ノーボタンだとカジュアルな印象が強いため、ビジネスシーンでは3個または4個が基本となっています。
ワイシャツのボタンはすべて留める
ダブルスーツでもシングルスーツでも、ジャケットの中に着るワイシャツのボタンはすべて留めます。ネクタイを締めると第一ボタンは隠れて見えなくなるため、閉じないという方もいるかもしれません。しかし、見えないからといって第一ボタンを留めていないと、ワイシャツにシワが寄って見栄えが悪くなります。
ボタンがすべて留まっていることで、ワイシャツの形状が安定してすっきるとした見た目になります。ビジネスシーンや冠婚葬祭では、清潔感のある着こなしが求められるため、ワイシャツのボタンも忘れず閉じておきましょう。
ダブルスーツはダサくない!今こそ着てみよう!
ダブルスーツが「ダサい」というイメージは既に過去のものとなりました。
バブル時代のままのダボっとしたものを着用すると古臭さが出てしまいますが、近年では若者向けにスリムなものも出てきているので現代でもダサくなく着用することが出来ます。
ここからは着用におすすめなシーンをご紹介します。
通常のビジネスシーン
ビジネスシーンにおいては、4つボタンの一つ掛けもしくは二つ掛けがおすすめです。 近年のダブルスーツの特徴として、短めの着丈が挙げられます。 短めといっても、ヒップの一番高い位置よりも短いものだと、カジュアルになりすぎてしまうので、ビジネスシーンでの着用を考えているなら、ヒップトップのやや下くらいの長さがベストだといえます。
柄に関しては、ビジネスシーンではいつでも間違いなく着られる無地がおすすめです。 ダブルスーツの場合、シングルスーツに比べてボタンが多くジャケットのインパクトが強いため、ボトムスはシンプルですっきりとしたものを選ぶとまとまりが出ます。 ビジネスではワンタックのものが良いでしょう。
プレゼンや講演の場
ビジネスシーンの中でもプレゼンや講演は大事なイベントですよね。そんな場でダブルスーツを選択することで、余裕と責任感のある印象を与え、自分自身も自信をもって話すことができると思います。
スーツは男性の戦闘服という言葉がありますが、大事な時はビシッと決めて挑みましょう。
パーティシーン
パーティシーンではダブルスーツは大活躍です。
主役より目立たないことは念頭に置いて、ダブルスーツで華やかな装いをすることで、きっと喜んでいただけるでしょう。結婚式以外のパーティシーンではベージュなどのカラーのスーツを選ぶこともおすすめです。
お葬式
お葬式においてもダブルスーツを着用することに問題はありません。
喪服用の生地を使用したものを着用します。
ビジネスシーンや結婚式においては光沢のある生地が好まれますが、お葬式においては光沢のない生地のスーツを着用するのがマナーとなっています。
シーズンごとの着こなし
季節によってもダブルスーツの着こなし方は異なります。春夏・秋冬それぞれの着こなしを詳しく解説します。
春夏シーズンのおすすめ
ダブルスーツと言えばその重厚感ある見た目から秋冬のイメージが強いと思いますが、近年のトレンドでは春夏にも着用します。
ネイビーは一年中着れる色なのでネイビーを選択するのも良いと思いますが、せっかくでしたら春夏の印象を与えるベージュやライトグレーなどもおすすめです。
素材は耐久性のあるコットンや、涼しく爽やかな着心地を実現するシアサッカーなどを選ぶと良いでしょう。
秋冬シーズンのおすすめ
ダブルスーツは重なる生地が多いため、それだけで保温性が高まります。何を着ても寒さを感じる冬ですが、少しでも防寒対策になるので上手に活用しましょう。こうした寒い季節にダブルスーツを着こなすと、季節感のある装いとしてポイントが高いといえるでしょう。
秋冬は春夏の明るい色とは違って、暗い落ち着いた色を選択するのがおすすめです。
例えばブラウン、ワインレッド、ベージュ、カーキなどが秋冬のイメージに合っている色になります。
素材はウールを起毛加工して作られるフランネルや、防寒性に優れたメルトンなどがおすすめです。
ダブルスーツを着るならオーダーメイドもおすすめ!
ダブルスーツを購入するにあたって、オーダーメイドで作ることもおすすめです。
店舗に売っているものだと肩幅は合っているが、ウエストが少し大きいなどといったように一部が合わないことがあります。
そのような失敗を防ぐためにはオーダーメイドがおすすめです。
フィットしていないスーツを着てしまうと、着心地が悪いだけではなくスーツが傷みやすくなってしまいます。
オーダーメイドと聞くと費用がかかりそうなイメージがあると思いますが、近年は既製服と変わらない手頃な値段のオーダーも人気です。
長く着用するものですので、自分だけのスーツを仕立ててみてはいかがでしょうか。
【おすすめ情報】オーダースーツの相場はいくら?予算内でお得に購入するためのポイントを紹介!
ダブルスーツをオーダーで作るときの流れ
ここまで、ダブルスーツの特徴や魅力についてお伝えしてきましたが、続いてはダブルスーツをオーダーで作るときの流れについて解説していきます。
今回は「オーダースーツSADA」を例にご案内します。
1.来店予約
まずは、来店予約を行います。
スーツをオーダーするか迷っていて、とりあえず店内を見たい、採寸のみを行いたいという方もOKなので、気になったらまずは来店予約をしてみましょう。
来店希望の店舗を選択の上、希望日時を選択ください。
2.店舗で採寸
採寸を行い、好みのデザインや生地を伝えます。
初めてオーダーする場合は、訪問前に理想の形をイメージしておくとスムーズに進めることができます。
予約なしでの来店も受け付けていますが、予約をすることで、店内でお待ちいただく時間を減らすことができます。
3.一人ひとりのパターンを作成
注文情報をもとに、自動設計システムで一人ひとりのオリジナルパターンを作成します。
4.オーダースーツの仕上げ
作成されたパターンをもとに、工場で縫製されます。
5.お届け
仕上げ・検品センターでのチェックの後、お届けとなります。
全工程におおよそ1か月の時間を要します。
オーダースーツならではのオプション
オーダースーツを仕立てる楽しみの一つとして「オプション選び」があります。既製品スーツにはない楽しみであり、オーダースーツを仕立てる醍醐味といえるのではないでしょうか。オーダースーツのオプションには実に多くの種類があるので、その代表的なものをご紹介します。オーダースーツを仕立てるなら、ぜひオプションにもこだわり、自分だけのダブルスーツを手に入れてくださいね。
⚫︎AMFステッチ
AMFステッチとは縫いの間隔をわざと空けた手縫い風ステッチのこと。
ジャケットの襟や胸ポケットなどに入れることが多く、一目で手間暇掛けたスーツであることがわかります。もともとは手縫いで入れられていましたが現在ではミシンステッチが主流です。
オーダーならではのオプションです。
⚫︎チェンジポケット
チェンジポケットとはジャケットの腰回りに付く小さなポケットのこと。
「小銭」や「切手」といった小さなものを入れるためのポケットをチェンジポケットと呼びます。チェンジポケットには通常タイプとスラント(斜め)タイプがあるので、好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
現在はデザインとしての意味合いが強く、ウエストを高く見せる効果があります。
⚫︎本切羽
数多くあるオーダースーツのオプションにおいて最も人気があるのが「本切羽」です。
本切羽とは袖口のボタンホールを開閉できるようにしたものです。既製のスーツの主流は開閉できない「開き見せ」ですので、本切羽はオーダースーツならではのこだわりが表現できる部分といえます。
本切羽の一番外側のボタンを外して着用すると洗練された雰囲気を出せるのでおすすめです。
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
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オーダーならではの動きやすさ、シルエットの美しさを実感していただけるのはオーダースーツSADAの魅力。
ぜひ、お気軽にご相談、ご来店ご予約をお待ちしております。
着こなしのポイントをおさえてダブルスーツをおしゃれに着こなそう
クラシカルで重厚感ある印象のダブルスーツなら洗練された印象となります。冠婚葬祭はもちろん、近年ではビジネスシーンでもダブルスーツを着用する人が増えています。シングルスーツが主流となっているビジネスシーンでは特に、ダブルスーツを取り入れることで個性を演出できるでしょう。
かっちりとフォーマルな雰囲気から、スタイリッシュでカジュアルな雰囲気まで、ダブルスーツは着こなしによってさまざまな表情を見せます。トレンドなっているダブルスーツを、ポイントをおさえておしゃれに着こなしてみてください。
今回は、ダブルスーツについてご紹介しました。一時期はダブルのスーツはダサい、古いと言われることもありましたが、現在は一転してトレンドのスーツとなっています。ビジネスシーンの着こなしが、ここ数年で劇的に変わり、カジュアルスタイルが浸透したことも大きな理由の一つです。特に、現代の若い方にとっては、スーツはおしゃれ着として認識されており、ダブルスーツは新鮮なファッションアイテムとなっています。着こなしも独特で、オーバーサイズのダブルを前ボタンを開けたまま羽織るコーディネートは、その最たるものといえます。ストレッチ性の高い合成繊維を使用したジャケットは、リラックス感と実用性が重視されています。無地を中心としたシンプルなコーディネートは、オフィスカジュアルスタイルの新たな定番として定着しました。その一方で、伝統的なスーツスタイルも注目されています。ダブルスーツには、現在トレンドのタブカラーシャツやピンホールシャツも引き立ちます。結婚式やビジネスシーンで、かっちりとした仕立ての英国風スタイルで、洗練された大人を演出してみませんか?ぜひ場面に合わせて、ダブルスーツのコーディネートを楽しんでください。