メンズのスーツに合わせたいアウターは?アウターの種類と合わせる際の注意点、コーデ例をご紹介!
秋から冬にかけての寒い季節は、スーツの上にアウターを着る人がほとんどでしょう。アウターにはいろいろな種類があり、特にコートはスーツを着るビジネスマンにとって秋冬の欠かせないアイテムです。
この記事では、主にメンズスーツを中心に選び方や選ぶ際の注意点、コーデ例などをご紹介します。
【メンズ向け】スーツに合わせたいアウターを選ぶポイント
メンズスーツに相性良く合わせられるアウターこそ、メンズコートです。コートを選ぶ際には、いくつかのポイントがあります。以下で紹介するポイントを意識することで、コートを選びやすくなるでしょう。
素材や機能性に着目する
アウター選びで重要となるポイントの1つ目は、素材や機能性に着目することです。コートに使われる素材の種類は、天然繊維や化学繊維など幅広く、機能性や着心地は素材によって大きく左右されます。
アウターの中でもコートは、特に寒い季節に着るものであるため、保温性・吸湿性に優れた素材を選ぶと良いでしょう。ウールやカシミアといった天然素材は、保温性が良いものの価格が高く手入れが難しい面があります。
普段使いしたいコートなら、汚れにくく手入れが容易な素材を選びましょう。
実際に試着してシルエットを確認
店頭に並んでいるコートの中から気に入ったものを見つけたとしても、まずは試着をしてみましょう。実際に着てみることで、自分の体型に合っているかどうかが分かります。また、試着室の鏡で着た時のシルエットを確認することも重要です。
コートの中にはオーバーサイズでゆったりめに着るタイプもありますが、時に子どもっぽい印象を与えてしまいます。ビジネスシーンで着用するコートは、特に着用時のシルエットがスマートに見えるものを選びましょう。
スーツ向けアウターの種類
ビジネスシーンではスーツを着用しますが、秋から冬にかけての寒い時期は、スーツの上にアウターを着る必要があります。スーツに合うアウターにはいくつかの種類があります。ここでは大きく分けた4種について紹介します。
ステンカラーコート
ステンカラーコートは、メンズ用の外套(防寒のためのアウター)のことです。ステンカラーというのは和製英語であり、海外ではバルカラーコートやスタンドフォールカラーと呼ばれます。
デザイン面における最大の特徴は、襟型です。前方が低く、後ろ襟が高くなっています。直線的に折り返された襟型は、第1ボタンを留めても開けても格好良く決まります。第1ボタンを留めて、大きな後ろ襟を立てれば防寒性を高めることも可能です。
コートのシルエットはトレンチコートに似ていますが、ベルトはついておらず、シンプルですっきりとした印象があることから、ビジネスシーンでも普段使いでも使いやすいコートです。
チェスターコート
チェスターコートは、19世紀にチェスターフィールド伯爵が初めて着たことで広まったコートで、チェスターフィールドコートとも呼ばれます。
デザインの特徴は、丈が膝丈くらいまである長めのコートであり、スーツの襟のような形状をしたノッチドカラー(刻み襟)や、胸元にある箱ポケットなどがある点です。テーラードジャケットをそのまま長くしたような形状が印象的です。
上品な雰囲気を持っているコートで、ビジネスシーンだけでなく、結婚式やパーティーといった冠婚葬祭のアウターとしても頻繁に用いられます。また、近年では女性からも人気のあるコートで、メンズ、レディースともに私服と合わせた普段使いをする方が増加傾向にあります。
アルスターコート
アルスターコートは、1860年代後半に登場したオーバーコートの典型的な形のもので、コートの中でも防寒性が高い点が特徴です。北アイルランドのアルスター島で作られたウールを使って作られていたことが名前の由来と言われています。
デザインは、基本的にはダブルのコートで、丈は長く膝下丈のものが多くなっています。上襟と下襟の幅が同じくらいか、上襟が少し広めであることが特徴で、寒い日には襟を立てて防寒性を高められます。
ダブルの前立ての効果で、カチッとしたクラシックな印象になるでしょう。背中部分にはバックベルトが付いており、現在のトレンチコートの原型となったとされています。
トレンチコート
トレンチコートは、レインコートの一種として知られるコートです。トレンチとは、塹壕(ざんごう)のことで、トレンチコートが元々軍用に作られたコートであることを示しています。
トレンチコートは、元々イギリス軍の兵士が第一次世界大戦の時に塹壕内で防寒や防雨のために身に着けていたコートで、防水軍用コートとして作られました。
一般向けのコートとして登場するのは1930年代になってからで、イギリスのファッションブランドが耐候性の良さを活かして冬物のコートやレインコートとして販売し、高い人気を博しました。
形状の特徴は、基本的にダブルの前開きのコートであり、生地は防水加工が施されているものが多い点です。また、ウエスト部分にベルトが付いているのも特徴の一つで、腹部の冷えを防止するとともに、スタイリッシュなシルエットに見せる目的で付けられています。
どんなスーツとも合わせやすいアウターの色柄
コートの柄は、1着目はあまり冒険をせず、シンプルなものを選ぶことをおすすめします。色は、ブラックやグレー、ネイビーやベージュといった、べーシックでどんなスーツとも合わせやすいものを選ぶと良いでしょう。グレーとベージュのように明るめのスーツと暗めのスーツを揃えておけば、スーツの組み合わせによる違いを楽しめます。
1着目でベーシックなコートを選んだ後は、2着目以降は柄や色に遊び心をプラスしてみましょう。着回しができるかどうかも重要なポイントの一つです。柄や色を冒険してみても、手持ちのスーツや洋服に合わなくては意味がないため、おしゃれさだけで選ばずにコーディネートのしやすさを意識してください。
コートの柄にはさまざまなものがありますが、チェック柄や格子柄などが人気で、おしゃれな雰囲気があります。ツイードなど素材由来の柄物も高級感があって人気です。
スーツに合わせるアウターの注意点
スーツに合わせるアウターには、選ぶ際にいくつかの注意点があります。以下でご紹介するような注意点をしっかりと理解しておくことが大切です。
着丈・袖丈に注意する
スーツに合わせるアウター選びは、着丈と袖丈に注意して選ぶようにしましょう。身丈は、後ろ首の付け根から裾までの長さのことです。着丈の短いコートはカジュアルな印象を与え、着丈の長いコートはフォーマルな印象を与えます。ビジネスシーンにおいてはある程度の着丈があるコートを選ぶ方が良いでしょう。
また、スーツやジャケットの上にコートを羽織る場合には、スーツやジャケットよりも長い着丈のものを選ぶようにしましょう。着丈が短くてスーツやジャケットの裾が見えてしまっていると、だらしない印象を与えてしまうでしょう。
袖丈は短すぎてスーツやジャケットの袖が見えてしまうとだらしなく見えてしまいます。逆に長すぎても使いづらいだけでなく、まるでコートに着られているような垢抜けない印象を与えてしまいます。着丈でなく袖丈が適切な長さかどうかもチェックする必要があります。
ビジネスシーンではカジュアルなアウターはNG
ビジネスシーンでは、基本的にはステンカラーコートやチェスターコートなど、フォーマルなイメージのあるコートを着用するようにしましょう。ダッフルコートやモッズコートなどのカジュアルな印象のあるコートはNGです。
もし、職場がオフィスカジュアルを許しているとしても、カジュアルすぎるコートは避けて、周囲の従業員が着ているコートを参考にするといいでしょう。
ビジネスとカジュアルでアウターは兼用してもいいのか?
秋~冬用のアウターを探す時に、お仕事用のアウターとプライベート用のアウター、両方を購入すると費用面での負担が大きくなります。コストを抑えたい場合は、オン・オフ兼用のコートを購入すると浪費を避けられるでしょう。
スーツ用のコートは、スーツの肩幅が崩れてしまわないように、なおかつスーツの上から重ね着をしても窮屈にならないように、肩幅や胸周りが大きく作られています。
一方カジュアル向けのコートは肩幅が狭くなっており、ウエストなどに絞りがあります。基本的には、スーツの上からの重ね着を想定してしない細身のコートです。
最近はスーツのスリム化が進んでいる傾向にあります。スーツの肩幅や肩パッドが薄く、小さめになってきているのです。それと同時に、仕事着のカジュアル化の傾向も進んできており、スーツの上に着るコートの種類やデザイン、シルエットなどがカジュアル化してきているため、オン・オフで着られるコートの人気が高まっています。
【年代別】メンズスーツに合わせたアウターのコーデ例
スーツの上にアウターを着るにしても、全ての年代の方に同じコーデが適用できるわけではありません。その中で、魅力を引き立てるようなコーデを自分で考えるのは難しいものです。以下では、20代~50代の男性の方々に向けたコーデ例を年代別に特集します。
20代のおすすめコーデ
20代男性の冬の装いは、明るい色のアイテムや、トレンドとなっているアイテムを積極的に取り入れて、若々しいフレッシュな雰囲気を出すことがポイントとなります。
若い方ならではの明るい色使いを意識して、重くなりやすい冬のコーディネートをなるべく新鮮な雰囲気に切り替えましょう。
コーデ例として、「ベージュのステンカラーコート」と「ネイビー色のスーツ」の組み合わせがおすすめです。ポイントとして、ホワイトのシャツにストライプ柄のネクタイ、ビジネスリュックを組み合わせるとより良いでしょう。ネイビーのスーツにベージュのステンカラーコートを合わせることで、色彩効果によって縦にすらっとしたラインが生まれ、細身で背が高く見えるシルエットが印象的になります。
30代のおすすめコーデ
30代男性の冬の装いは、シャツや靴などをドレッシーなアイテムをチョイスすることで大人の男性らしい着こなしを実現できます。一例として、靴をレザー製のものに変えることなどが挙げられます。
コーディネートにおける差し色も、ビビッドなカラーをやめてダークトーンの色を使うことで、落ち着きとおしゃれな雰囲気を演出することが可能です。アウターは素材にもこだわることで、20代と差をつけることを意識しましょう。
コーデ例として、「グレーのチェスターコート」と「ネイビーのスーツ」に、「スエードシューズ」という装いはいかがでしょうか。チェスターコートはフォーマルで品のあるアウターです。すっきりとしたシルエットをキープしつつ、寒さをしっかりと防ぐことができます。
靴はスエード素材のものを選ぶことで、季節感を演出できるためコーディネートにアクセントを加えましょう。明るめの色のものを選べば差し色としても機能します。
40代のおすすめコーデ
40代男性のコーディネートは、ドレスライクなアイテムを積極的に取り入れることがポイントです。カジュアルなアイテムだけではなく、ドレスアイテムを上手に組み合わせることで、大人の魅力を感じさせる着こなしを実現できます。
アイテムはドレッシーでありながらシンプルなものでまとめた方が失敗は少ないでしょう。差し色や柄物は狭い面積に抑えると、落ち着いた印象を出すことができます。
40代男性のおすすめコーデ例は、「キャメル色チェスターコート」に「ハイネックセーター」、「ブラックジレ」と「レザーシューズ」です。キャメル色のチェスターコートとなると、カジュアルな印象が強いので、他のアイテムの色味を抑えましょう。
ハイネックセーターと合わせただけでは、印象が若すぎてしまうので間にブラックのジレを挟むことがポイントです。クラシカルな印象を出すことができ、一気に大人らしくなります。
靴は黒のレザーシューズでしっかりと引き締めれば、ダンディな雰囲気のあるコーディネートの完成です。
50代のおすすめコーデ
50代男性の冬の装いは、テーラードジャケット(紳士服仕立てのジャケット)を中心としたコーデの組み立てがおすすめです。アウターのインナーとしてテーラードジャケットを取り入れることによって、インナーとして高見えするだけでなく、室内でアウターを脱いだときでもダンディな雰囲気を保てることが魅力です。
コーデ例として、「グレーのチェスターコート」と「グレーのテーラードジャケット」を合わせ、「スラックス」に「ブラックレザーシューズ」を取り入れてみてはいかがでしょうか。テーラードジャケットとスラックスをライトグレー、チェスターコートはそれよりも少し濃い色のグレーのものにすると、全体的に落ち着いた印象のあるコーデになります。マフラーなどの小物を差し色として使えば、よりおしゃれに決まるでしょう。
レザーシューズは、モンクストラップなどの少しカジュアルなものを取り入れて、ジャケパンスタイルと合うようにします。
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