Web面接にはどのような服装でのぞめばいいの?Web面接でもスーツが必要な理由とは?
現地に行かなくても面接が受けられる便利なWeb面接。現地に行かないからといって服装に手を抜いていませんか?
この記事では企業のWeb面接を受けるときの服装やマナーを解説しています。Web面接の注意点も紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
現地に行かなくても面接が受けられる便利なWeb面接。現地に行かないからといって服装に手を抜いていませんか?この記事では企業のWeb面接を受けるときの服装やマナーを解説しています。Web面接の注意点も紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
Web面接はなぜ増えた?
まずは「Web面接が増えた理由」を考えてみましょう。一言にいうと「新型コロナウイルス」の影響が大きいのです。
日本での新型コロナウイルスの感染拡大
遡ること約3年前、場所は中国の武漢。新型コロナウイルスの最初の患者が発症したのは2019年12月1日といわれています。その後、武漢で同様の症状を持つ患者が増えつづけ、WHOに正式に報告したのは12月31日のことでした。
年が明けた2020年2月1日。横浜港を出港したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」(以下DP号)の乗客のうち、1月25日に香港で下船した乗客が新型コロナウイルスに感染していたと分かりました。これがきっかけになり、DP号はふたたび2月3日に横浜港に入港。乗客が港に降り立つことは許されず、そのまま検疫を受けることになったのです。
リクルートの現場で起こったこととは?
日本でも新型コロナウイルスが他人事ではなくなってきた2月ころ、リクルートの現場では混乱がはじまっていました。2021年卒業予定者向けの説明会は中止、または延期。その後はじまった面接も特に一次試験などの面接をオンラインに切り替えなければなりませんでした。
試験内容の見直しを迫られた企業もあるそうです。筆記試験や一対一の面接はオンラインでできても、グループディスカッションが難しく断念。今では普通にオンラインでやっていることも、当時はまだ模索している最中だったのです。
withコロナの面接スタイルへ
グループディスカッションなど当初はオンラインでは不可能と思われていた試験も、やがてオンラインで実施されるようになります。企業側も学生側もwithコロナのリクルートにすっかり慣れました。このようにしてWeb面接が一般的になったのです。
最終面接はさすがに対面で行う企業が多い一方、2021年度卒業予定者を対象とした調査では約4割が最終面接を含めすべての面接がオンラインであったという調査結果もあります。(※1)新型コロナウイルスの収束の目処が立たない今、Web面接を攻略するスキルは必須といっても過言ではないでしょう。
(※1)マイナビキャリアリサーチLab
Web面接のメリットとは?
新型コロナウイルスがきっかけで一般的になったWeb面談ですが、デメリットばかりではありません。企業側は会場のセッティングなど物理的な準備が大幅に減る、学生側は会場への移動時間や移動にかかる費用がいらないなど、Web面接がもたらしたメリットは大きいのです。
地方や海外に住む学生など、対面での面接にかかる労力が大きい学生にとっては追い風となりました。対面での面接をこなす場合、都市部に住む学生の方が金銭的にも時間的にもメリットが大きいもの。Web面接は、そういった従来の不公平感を一気に吹き飛ばしたのです。
Web面接の流れ
PCをインターネットに接続して行われるWeb面接。対面での面接とは何が違うのでしょうか?
ビデオ会議ツールを使ってミーティングルームに入室
Web面接ではビデオ会議のツールを使います。ツールといっても有償のものではなく、インターネットにさえ接続できれば無償で利用できるものです。ただし、ツールは企業から指定されるので、学生が自由に選ぶことはできません。
Web面接の日程が決まると、企業の採用担当者からミーティングごとに割り当てられるIDやURLが送られてきます。通常はURLをクリックすると、そのままWeb上のミーティングルームに入室できます。入室したあとに、カメラとマイクがONになっていることを忘れずに確認してください。
Web面接がはじまるタイミングとは?
Web面談の場合、対面での面談のような扉はありません。採用担当者とあなたがミーティングルームに入室した時点から面接がスタートします。始めるときには対面での面接と同様におじぎをしましょう。ただし、立ち上がる必要はありません。背筋を伸ばしておじぎをすれば、採用担当社にあなたの丁寧な心遣いが伝わります。
時間になっても面接がはじまらないときは?
対面の面接とは違い通信の不調や、採用担当者とあなたの双方のミスはつきもの。採用担当者がミーティングルームに現れない場合、あなたがURLなどを間違えている場合もありますので注意してください。
時間通りに面接がはじまらなくても焦る必要はありません。採用担当者に電話をかけてこちらの状況を伝えるようにしましょう。仮に採用担当者側の不手際であっても平然と対応してください。原因の所在に関わらずトラブル時の対応には、人柄が出るものです。
Web面接の服装
対面の面接では当たり前に着るリクルートスーツ。Web面接にはどのような服装でのぞめばいいのでしょうか?
基本的にはリクルートスーツを着る
対面でもWebでも、就職を希望する会社の面接を受ける本質は変わりません。対面での面接と同様にリクルートスーツを着ましょう。リクルートで着用できるスーツの色は次の三つです。
・日本におけるリクルートの定番ブラック
・ビジネスシーンで人気のあるネイビー
・海外や外資系企業で一般的なチャコールグレー
日本のリクルートシーンで圧倒的に多いのはブラックのスーツ。Web面接ではブラックのスーツの映りがいい、とも言われているためなおさらブラックがいいかもしれません。
スーツだけでなくインナーにも気を付ける
インナーにも気をつけましょう。男性の場合は白のワイシャツが定番です。色柄のあるものやボタンダウンはカジュアルな印象を与えるのでNG。Web面接でもカメラを通して、しっかり服装をチェックされています。
女性の場合は白のブラウスなどを着ましょう。ただし、大きなフリルや派手なボタンがついたものはNG。リクルートにふさわしい服装を選ぶことも、試験の一部だと考えましょう。
最近のカメラは性能がよくなっているもの。カメラ越しだとわからないだろう、と思っているシワや汚れも意外に見えていることがあります。細部にも手を抜かないようにしましょう。
アクセサリーはつけないほうがいい
Web面談とはいえ、派手なアクセサリーや時計はつけないほうがいいでしょう。目の前に採用担当者はいませんが、あくまでも面接の場であると忘れないでください。
会社がオフィスカジュアルなら面接もオフィスカジュアルでいいの?
面接ではスーツを着るのが基本。しかし、そもそもオフィスカジュアルである企業の面接でもスーツを着たほうがいいのでしょうか?
オフィスカジュアルが許される場合
企業によっては面接時の服装を指定する場合があります。「オフィスカジュアルの指定」や「オフィスカジュアル可」という案内があれば、問題ないでしょう。
注意しなければいけないのは「服装自由」や「私服可」。言葉を額面通りに受け取って、Tシャツとデニムなどラフな服装で面接を受けないよう注意してください。この場合はオフィスカジュアルが無難です。
オフィスカジュアルで面接を受けるときの注意点
オフィスカジュアルは「フォーマル(リクルートスーツ)以外のフォーマル寄りの服装」と考えるようにしましょう。男性の場合はジャケット・ワイシャツ・チノパン、女性の場合はジャケット・ブラウス・スカートが無難です。
ところで両者の共通点に気づきましたか?フォーマル感を出すために必ずジャケットを着るようにしましょう。派手なジャケットやカジュアルすぎるジャケットは避け、シンプルでオフィスにふさわしいジャケットがおすすめです。採用担当者があなたと一緒に働く姿を想像しやすくなり、いい評価につながるかもしれません。
映らない部分は手を抜いてもいい?
対面の面接では全身が見えますが、Web面接ではカメラに映る部分しか見えません。カメラに映らない部分は手を抜いてもいいのでしょうか?
いいえ、そうではありません。たとえば、上半身だけばっちりスーツできめて、下半身はジャージという姿を想像してみてください。
面接での会話が弾み、採用担当者のウケもよさそう。あなたは身振り手振りもまじえて熱心に話しています。「今日の面接は合格できるかも?」と思った矢先、あなたの手がスマートフォンに触れてカメラの角度が変わってしまいました。
気づいたときにはすでに遅く、あなたの下半身(ジャージ)がばっちり採用担当者の目に映っていたのです。
このようなことにならないように、対面での面接と同じ服装でのぞみましょう。室内なので靴まで履く必要はありませんが、ソックスやストッキング、それにベルトも同様です。
Web面接で注意すること
Web面接を受けるときの服装の注意点を述べました。ここでは服装以外のWeb面接全般の注意点について説明いたします。注意点はさまざまですが、ポイントを二つに絞りました。
面接を受ける場所にこだわる
「Web面接なんだからどこで受けてもいいんでしょ?」
そう思われる方も多いかもしれませんが、面接を受ける場所にはこだわりましょう。
余計な音や映り込みがない場所を選ぶ
採用担当者の気持ちになってみてください。学生を面接するときに、邪魔なものは何でしょうか?マイクから面接を受ける学生以外の声や音が聞こえてくる、背景に他の人や動物など動く者が映り込む。このような状況では、採用担当者は面接に集中できませんよね?
Web面接を受けるのは静かな室内。また、背景に他の誰かや動くものが映り込まない場所を選びましょう。自宅であれば家族が入ってこないよう予め声掛けをする、自宅以外であれば個室を利用するなど、採用担当者が面接に集中できる場所を選びましょう。
緊急車両は仕方ないかもしれませんが、選挙期間中や里帰り出産した姉妹と一時的に暮らしている場合は、はじめから自宅以外の場所を検討した方がいいかもしれません。
自分の声がはっきり聞こえているか心配な場合は、面接のはじめの頃にさりげなく採用担当者に聞いてみましょう。マイクの音量が適切か確認できるだけでなく、「気遣いができる人」という印象を持たれることもあります。
Free Wi-Fiを使用しない
自宅以外の場所ではセキュリティの心配も。Free Wi-Fiの場合はデータが暗号化されておらず、データが盗まれる可能性があります。面接を受ける学生は部外者なので、採用担当者も社外秘の情報を話すことはないでしょう。しかし、あなたがその企業の面接を受けたことや、面接の内容がインターネットに拡散する恐れがあります。
そのようになると、あなたはもちろん企業も困ります。また、原因があなたとわかったとき、企業からどのような評価を受けるかは、想像に難くないと思います。
部屋を明るくする
部屋の明るさも大切です。昼間でも照明をつけて部屋を明るくしましょう。画面越しで見るあなたの顔は意外に暗く映るかもしれません。心配であればPCやスマートフォンの向こう側に(あなたの顔に向けて)照明を置いたり、顔の下に白い紙や布を置いたりして、顔が明るく映るよう工夫しましょう。
使用する機材は違いますが、テレビ局が行う手法と同じです。ただしやりすぎると、採用担当者は真っ白なあなたの顔を見ることになるので、注意してください。
面接を受けるときのデバイスにこだわる
ビデオ会議ツールにさえアクセスできれば、どのようなデバイスでもWeb面接を受けられます。デバイスは何でもいいのでしょうか?
基本的にはPCを使用する
PCの他にもスマートフォンやタブレットでも面接を受けられます。しかし、基本的にはPCを使用しましょう。PCであればカメラが固定されるので、スタンドを使ったりデバイスを何かにもたれかけさせたりする必要がありません。
電源ケーブルを繋いでおけばバッテリー切れの心配もありません。インターネットへの接続も、Wi-Fiより信頼性が高いのは有線LAN。可能であればLANケーブルを使用した方が安心です。
PC以外のデバイスを使用するときの注意点
基本的にはPCの使用が望ましいですが、スケジュールの都合上や突然のスケジュール変更により、出先で面接を受ける場合もあるでしょう。そのときはスマートフォンやタブレットで面接を受けますが、次の点に注意してください。
まず、デバイスをどこかに置くか固定してください。面接中はメモを取ることもありますので、片手にデバイスを持って面接を受けるのはおすすめしません。また、デバイスを持っていると画面が揺れるので、採用担当者からの印象も良くないでしょう。
次に通知音やバイブレーションは切っておきましょう。これらはあなたの意図にかかわらずはたらくものです。突然音がなったりバイブレーションがはたらいたりすると、あなたも採用担当者も面接に集中できません。
マナーモードにしただけではバイブレーションがはたらくので、サイレントモードにしましょう。機内モードにしてしまうと電波の送受信ができないので、注意してください。
そもそもスマートフォンでの面接を禁止している企業もあります。その場合はインターネットカフェなどセキュリティが万全であり、個室にてPCを使える環境を探しましょう。
自粛期間中に着られなくなったスーツのサイズは変えられるのか?
度重なる緊急事態宣言やまん延防止措置。私たちの行動は新型コロナウイルスにより大きく制限されました。行動を制限されると、自然に減るのが運動の機会。知らないうちに体重が増えてしまった方も多いのではないでしょうか?
久々に履こうとしたスラックスが入らないこともあるでしょう。スラックスのサイズは変えられるのでしょうか?
どうやってスラックスのサイズを変えるのか?
スラックスのサイズは変えられます。スラックスのおしりの部分を内側から見ると、縫い代(余った布)が逆三角形になっていることがわかります。縫い代の糸を一度ほどいて縫う位置を変える(布をより多く出す)と、スラックスのウエストのサイズを大きくできるのです。
どの程度サイズを変えられるのか?
ウエストのサイズを大きくできるのは+3cm程度。縫い代を片側1.5cmずつ「出して」、再び縫います。ちなみに体重が1kg増えると、ウエストが約1cm大きくなるといわれています。スーツを買ったときより体重が3kg以上増えている場合は要注意です。
スラックスのサイズを大きくするときの注意点は?
ウエストのサイズを変えるときは縫う位置を変えます。つまり、スラックスについているパーツの位置も変わってしまうのです。例えばベルトループ。ベルトループとはベルトを通す輪のことです。また、ポケットやプレスラインの位置も前寄り(内寄り)になります。機能性には問題ないかもしれませんが、見た目が気になる方もいるでしょう。
もともとの縫い目が外に出ることも注意してください。生地によっては穴が目立つこともあります。
Web面接が一般的な今、体にぴったり合うスーツの必要性とは?
スーツは体にぴったり合ったものを着るのがベスト。しかし、Web面接が一般的になった今、ぴったりなスーツを持つ必要性はあるのでしょうか?
一次面接などはじめの方の面接はWebでも、最終面接など重要な面接のときはオフィスに行くことが多いようです。そのときに体に合っていないスーツを着ているとだらしない印象を与えてしまうのです。服装だけで合否が決まることはないと思いますが、服装で評価を下げるのは残念なことです。
どうしても一時的に小さなスラックスを履く必要がある場合は?
ときには急にスーツが必要になることもあるでしょう。久々にクローゼットから出したスラックスがきつくて履けないことも。そのような時の一時的な対処法を説明いたします。
フックを止めずに履く
一つ目の方法はフックを止めずに履くことです。ファスナーは上がるが、フックが止められないこともあるでしょう。そのようなときはフックを止めずに履きます。フックが止められない分、ベルトをしっかり締めましょう。
フックをしていないので布が左右に引っ張られ、ファスナーが下がりやすくなります。面接の部屋に入る前など、大切な場面で確認する方がいいでしょう。
補正下着やコルセットを使用する
補正下着やコルセットで一時的に体を引き締める方法もあります。最近のものは長時間着用しても苦しくならないものも。ただし、いきなり面接当日に使用するのではなく、前日でもいいので少し使って体を慣らしておくといいでしょう。
ウエスト調整具を使用する
ウエスト調整具とは帯状にカットされて布の両端にフックがついたもの。スラックスのフックの間にウエスト調整具をつけることにより、ウエスト調整具の長さの分だけウエストを大きくできるのです。ただし、この場合もファスナーが下がりやすくなるので、ベルトでしっかり締めるなど注意が必要です。
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
「オーダースーツSADA」はどのような体型の方にもジャストフィットするスーツを作ります。例えばスポーツをやっていて上半身、あるいは下半身の筋肉のみが発達した方。背が高く体格もあるため、既製品では合うスーツがない方。あらゆる体型に対応したスーツを作ります。
なぜそのようなことができるのでしょうか?
それはフルオーダーのスーツだからです。
「オーダースーツSADA」では30分という時間をかけてあなたの体を採寸します。しかも採寸できるのは専門的な訓練を受けたスタイリストだけ。未経験から採寸ができるようになるまでは、3年ほどかかるといわれています。
採寸した寸法そのままでスーツを作るのではなく、ここはゆったりなどあなたの希望もきいてくれます。
変わってしまった場合でも±3cmまでのお直しはずっと無料です(2022年11月現在、以下同様)。また、有料オプションのアジャスターを追加すれば±6cmまでの調節が可能です(税込み3,300円)。安心して就職活動にのぞんでください。ただし、体型を管理する努力は必要です。
「オーダースーツSADA」はスーツ作りを通して、コロナ禍で就職活動するあなたを応援しています。
この記事では就職活動の際のWeb面接の受け方と、Web面接でも体にフィットしたスーツが必要な理由を説明いたしました。対面でもWebでも面接にのぞむ心構えは同じ。相手に対する心遣いを忘れずに存分に自分をアピールしましょう。どのようなスーツを着ているかは画面ごしでもわかるもの。あなたの体にフィットしたオーダースーツを着て、ぜひ内定を勝ち取りましょう。