グレーのネクタイを生かすコーデとは?ネクタイを選ぶ際のポイントをわかりやすく解説
みなさんがネクタイの色や柄を選ぶ際に、意識しているポイントはあるでしょうか。たとえば、ピンクのネクタイは優しい印象を与えます。また、ブラウンのネクタイは堅実で大人びた印象を与えるなど、場面によって使い分けることがベストです。今回は、グレーのネクタイについて詳しく解説します。
グレーネクタイが人に与える印象とは?
グレーのネクタイは、柔軟や冷静といった色の効果があります。ほかの色とも合わせやすく、コーディネートの幅が広いことも魅力です。また、相手に警戒心を抱かせない効果もあり、グレーネクタイは営業や商談などのビジネスシーンをはじめ、たくさんの人が集まるパーティーなどでも人気のカラーです。
グレーネクタイを選ぶ時のポイント
単にグレーのネクタイといっても、ポリエステルやシルクなどの素材や、柄の種類など、さまざまなバリエーションがあります。選ぶ際には、着ける場面と全体のスタイルに合わせる着こなしを意識しましょう。
ネクタイの素材について
代表的なネクタイの素材はシルク、ポリエステル、ウール、コットン、リネン、カシミヤなどがあります。素材によってさまざまな特徴があり、与える印象も変わるでしょう。次は、素材ごとの特徴などについて解説します。
・ポリエステル100%
毎日スーツを着てネクタイを着けるサラリーマンの場合、オススメは、高い使用頻度にも耐えられる、ポリエステル100%でできたネクタイです。安価で容易に買い替えられることがメリットですが、質感の悪さと、独特の光沢感が欠点といえます。
・羊毛
羊毛素材のネクタイは、ネクタイの温かみを感じる素材です。冬のツイードのジャケットと合わせることで、おしゃれなコーディネートができます。羊毛素材のネクタイを選ぶ際に注意する点は、厚手のものはとても締めにくいため、少し薄手のものを選ぶことで縛り目がコンパクトになります。
・シルク
シルクは昔からネクタイの素材として人気があります。上品な光沢とネクタイの締めやすさが魅力です。シルク素材は高級品でしたが、昨今では海外のシルクを使うことによってお手頃な価格で手に入れることができます。価格帯はポリエステルよりも高くなりますが、ネクタイの素材のなかでシルクは定番の素材です。
・コットン
コットン素材のネクタイはコーデの難易度が高く、注意が必要です。一般的なワイシャツ素材とコットンの相性があまりよくないうえ、夏に着けていると暑苦しい印象を与えてしまうため不適切です。コットンのネクタイは、秋冬にワイシャツの素材をネクタイと合わせて着ることをおすすめします。
・カシミヤ
カシミヤは山羊から取れる素材です。肌触りがよく贅沢な素材であり、秋冬に着けることがおすすめです。ただ、ネクタイの素材としては非常にデリケートな素材であるため、長く使い続けるには、強く締めすぎることを避ける必要があります。昨今では、カシミアとウールを混紡した素材のネクタイもあるため、こちらの方がネクタイとしての利便性は高いといえます。
・リネン
リネンでできたネクタイの特徴は、生地がとても薄い点です。色の濃いワイシャツを着た際に、色が透けてみえることがあるので白いシャツとの組み合わせが望ましいでしょう。涼しげに見えるため、春から秋にぴったりなネクタイといえます。
・ニット
ニット素材のネクタイは、生地の編み込みが一番の特徴といえるでしょう。セーターのように編み込まれたネクタイであり、無地のものが一般的ですが、柄が織り込まれているものも存在します。カジュアルなジャケパンスタイルに合わせて着用すると、とてもおしゃれです。
シーンごとで選ぶべきネクタイの色やコーデ
ネクタイを含めた全体のコーデは、シーンに合わせて選択することが非常に大切です。次は、冠婚葬祭など場面に合わせておすすめのネクタイの色を紹介します。
・結婚式
結婚式に出席する際は、白やシルバーグレーのネクタイを着けることが一般的と言われています。ただし、細いストライプなどの柄が入ったデザインでも問題ありません。素材は、光沢感のある上品なシルク素材のものがおすすめです。
逆に、黒色は弔事用のため避けましょう。黒の柄はもちろんのこと、動物の殺生を連想させるアニマル柄もよくない印象を与えます。
結婚式の主役はあくまで新郎新婦であるため、主張の強いものは避け、落ち着いたものが推奨されています。
・お葬式
葬儀の際は、弔意を表すために黒色のネクタイが一般的です。また、ネクタイ以外のスーツや靴下、女性の場合はストッキングも黒が望ましいとされています。そして、シャツは必ず白いものを選びましょう。ちなみに、黒色が弔意を表すことに用いられるようになったのは、718年に発令された養老喪葬令が発端です。養老喪葬令には「天皇は直系二親等以上の喪の際には、墨染めの色を着用すること」と定められており、これがきっかけで一般的に黒が着られるようになりました。
柄の選び方
同じグレーであっても、ネクタイの柄によって相手に与える印象も異なります。例えば、ストライプ柄はさわやかさ、チェック柄は親しみやすさなど、多岐にわたります。次は、ネクタイの柄の種類について詳しく解説します。
・無地
無地は、別名ソリッド柄とも呼ばれています。誠実や品格といった印象を与える効果もあります。スーツの種類を選ばず合わせやすく、多くの場面において使える汎用性の高さも魅力です。コーデも簡単であるため、1本だけでも手元にあれば安心でしょう。
・ストライプ柄
ストライプ柄は、さわやかさや勤勉といった印象を与えます。相手からインテリで真面目という評価を得やすく、ビジネスシーンにおいてはメジャーな柄です。ストライプの間隔が大きくなるほどカジュアルな印象が強まるため、場面によって選択しましょう。
・ドット柄
ドット柄は、エレガントや上品といった印象を与えます。大人の余裕を醸し出すことが可能で、さまざまなシーンで使いやすい柄といえるでしょう。ドットの大きさは、小さい方から順番に、ピンドット・ポルカドット・コインドットと呼ばれており、ドットのサイズが大きいとカジュアルな印象が強くなります。
・小紋柄
小紋柄は、つつましさや上品という印象を与えます。インテリな雰囲気を醸し出し、多くの人からよい印象を持たれる柄です。スーツスタイルのアクセントとして、さまざまな場面で重宝されています。幾何学模様や花柄など、さまざまな模様が複数取り入れられており、柄が大きいほどカジュアルな印象が強まる点はドット柄と共通です。
・チェック柄
チェック柄には、明るいや親しみやすいといった印象を与える効果があります。会話が円滑に進む雰囲気を作りやすいため、コミュニケーションが重要となる場面や、カジュアルな場面でよく使われています。
グレーネクタイに合うスーツの色とは
グレーのネクタイを使う際に、合わせやすいスーツの色を紹介します。詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
チャコールグレースーツ
チャコールグレースーツは、黒に近い色のスーツであり、シックで落ち着いた印象を与えられます。チャコールグレーの印象を生かすためのネクタイの選び方は、暗めのトーンのものから選ぶことがおすすめです。また、主張しすぎない柄が最適でしょう。
ミディアムグレースーツ
ミディアムグレーとは、白と黒の中間のグレーです。柔和で大人らしい印象を与えられます。ほかの種類と比較した場合、より多くのトーンのネクタイとも合わせやすい点が特徴といえるでしょう。柄は小紋柄やストライプ柄がおすすめです。
ライトグレースーツ
ライトグレーは、白に近いグレーです。おしゃれでさわやかな印象を与えられます。鮮やかなトーンのネクタイと合わせやすく、柄も明るいものを選びましょう。
グレーネクタイに合うシャツの色とは
グレーネクタイには、ハッキリとした色のシャツを合わせましょう。鮮やかな色のシャツでもバランスを調整できるのがグレーの大きな魅力です。例えば、ブルーのシャツにグレーのネクタイを合わせることで大人びた印象を与えられます。また、コーデが難しいピンクのシャツとも抜群に調和します。
グレーネクタイを使ったコーディネート集
ここまで、グレーネクタイの印象や選び方、スーツやシャツに合わせる際の適切なカラーなどについて解説しました。最後に、グレーネクタイを使ったコーデを大まかに3つのシーンに分けて紹介します。時と場所、場合をわきまえたコーディネートを心がけ、大人らしい着こなしを実現しましょう。
ビジネスシーンにおけるグレーネクタイコーデ
ビジネスの場では、スーツカラーの選択肢は必然的に狭まります。多くの場合はグレー・ネイビーカラーが主流でしょう。また、柄物のスーツも適切ではない場合が多く、一般的には無地のスーツが好まれる傾向にあります。
シャツも同様で、基本的には白、色を付けるとしたら水色程度にとどめておくのが無難です。
このように、ビジネスシーンにおけるスーツとシャツについては、あまり目立たないことが良しとされる傾向にあります。そのため、合わせるグレーネクタイに関しては少し遊びを持たせ、地味な印象をある程度減じさせるのが良いでしょう。
具体的には、先述したストライプ柄やドット柄がおすすめです。誠実な印象や大人の余裕感を演出しつつも、全体的に無難すぎる印象からは脱却できます。
なお、ネクタイの形状としては汎用性の高いレギュラータイを選ぶと良いでしょう。
フォーマルシーンにおけるグレーネクタイコーデ
お葬式のように黒色ネクタイがマナーとされる場合は除外されますが、冠婚葬祭や公的なパーティーなどフォーマルな場面においては、多少派手さが加味されても問題ありません。むしろ、高級感を演出できるので積極的に着用することをおすすめします。
形状としてはレギュラータイでも良いのですが、お祝いの場であれば、蝶ネクタイでおしゃれに仕上げるのも効果的です。
フォーマルシーンにおいては、場面場面でスーツやシャツの色が異なります。グレーネクタイに合わせるのであれば、同色のグレースーツに白色シャツコーデが全体的な印象を引き締めてくれるのでおすすめです。
フォーマルシーンの中でもよりお祝い感が強い場面であれば、スーツの質感に光沢を加えるのも良いでしょう。カラーについても、グレーに限定せず明るめの色合いを着用して問題ありません。
大切なのは、「どのような」フォーマルシーンかという点を鑑みてコーデを考えることです。
カジュアルシーンにおけるグレーネクタイコーデ
カジュアルな場面においては、コーディネートの幅は格段に広がります。ジャケットにデニムを合わせたり、インナーはYシャツではなくニットを着用したりと、自身の好みやTPOに応じてさまざまなスタイルが想定されるでしょう。
そのため、特に厳密なコーディネートの決まりはないので、ご自身が好きなスタイルに合うグレーネクタイ選びをおすすめします。
例えば、大きなドット柄のネクタイはビジネス・フォーマルシーンでは派手すぎたり、場にそぐわなかったりする恐れがありますが、カジュアルシーンであれば着用しても問題ない場面が多いでしょう。大きめのドット柄に限らず、チェックやアニマル柄のようなグレーネクタイも思い切って着けられるので、TPOはわきまえつつ遊んでみるのも良いかもしれません。
ちなみに、ニットタイのようなカジュアル感が強い生地のネクタイを選ぶのもおすすめです。
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また、オーダースーツSADAは今回ご紹介したグレーのネクタイも豊富に取りそろえています。オーダースーツSADAに相談して、おしゃれなコーディネートを楽しみましょう。