ネクタイは必要? ネクタイをつける意味とは? シチュエーション別にずばり解説します!
ネクタイはつける必要があるの? そんな疑問にお答えします。
ネクタイが生まれた歴史から現代の用途まで。
そもそもネクタイは必要なのか?
シチュエーションや色ごとに詳しく解説していきます。
なぜ男性だけがネクタイを結ぶようになったのか?
ネクタイをつける人は、大抵の場合は男性が多いです。
それは男女平等と言われる現代でも変わりません。
では何故、男性のほうが多いのでしょう?
それにはネクタイが出来た歴史が大きく関係していますが、端的に言ってしまえば『昔から男がネクタイをつけていたから』になります。
もう少し詳しくすると、
①ネクタイが生まれる。
②貴族が男性のファッションとして流行らせた。
③ビジネスや仕事にも使われるようになる。
④そのままイメージが定着した。
こういう流れになります。
つまりネクタイは『男のファッション』として出来上がりました。
それではネクタイの歴史や由来から紐解いていきましょう。
ネクタイの由来や歴史
ネクタイが生まれた経緯には所説あります。
その一つとして有名なのが、クロアチアの兵士の話です。
この話には二つの視点があり、片方だけ見たときと両方から見た時で、捉え方がガラリと変わると思います。
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
ルイ14世視点
今から約400年前、1600年代の話です。
当時、戦争中だったイギリスに傭兵としてクロアチアの兵士が来ました。
そこで、フランスの国王であったルイ14世が気づきました。
クロアチアの兵士が首元に布を巻いていたのです。
ファッションに敏感なルイ14世は、側近にその布について聞きましたが、側近は布ではなく兵士のことについて聞かれたと思い「クロアチア人(croate)です」と答えようとしました。
ただ側近はここで言い間違えをしてしまい「クラバット(cravat)です」と言ってしまった。
ルイ14世は「あの布はクラバットなのか」と納得してしまいました。
そのまま首元の布「クラバット」がイギリスのファッションとして流行していきました。
クロアチアの兵士視点
上記のクラバットの話にはもう一つ違う視点の話があります。
それはクロアチアの兵士がなぜ、首元に布を巻いていたのかです。
クロアチアの兵士がフランスに出発する前。
戦地に行く兵士達の無事を願って妻や恋人が首元に布を巻いたのです。
つまりはこの布は『愛の印』だったという訳です。
ルイ14世のようにただのファッションとして捉えた物が、実はその裏では全く別の意味があったという訳です。
凄くロマンチックで素敵な話だと私は感じました。
クラバットからネクタイへ
ルイ14世とクロアチアの兵士の話で生まれたクラバット。
1800年代後半になると、イギリスなどのヨーロッパ全体にまで広がり、クラバットはただのスカーフから貴族達が着飾るファッションへと進化していました。
この時に『結び目』が出来上がり、今のネクタイとほとんど変わらない形になりました。
地域によって名前は違ったりはしていましたけどね。
現代のネクタイ
様々な歴史を辿ってきたネクタイ。
今では世界中で当たり前のように使われています。
現代のネクタイはデザインや素材などを企業が競い合ってどんどん高めあっています。
また利便性や自然に配慮した物も販売されるようになりました。
ネクタイが色ごとに持つ意味
一口にネクタイと言っても様々です。
一番分かりやすく、違いが出るのは色でしょう。
色は情報が一目で伝わりますし、柄や形、素材やブランドなどと違って、初心者でも理解しやすいかと思います。
また、ネクタイはそのシーンによって色の決まりがあることも多いですよ。
そんな色について、相手に与える印象やイメージを色別に紹介していきます。
紺
誠実で真面目なイメージがあります。
老若男女、どんな人でも合うので迷ったらこの色がおすすめです。
赤
情熱的で積極性をアピールできます。
勝負所で使うのがおすすめです。
茶
穏やかで落ち着いたイメージがあります。
大人の余裕を持たせることができます。
イエロー
明るくポジティブなイメージがあります。
コミュニケーションを取りたい時におすすめですが、少しカジュアルさがあるので堅い席では避けるべきでしょう。
グレー
無駄な主張を出さず、主役を引き立てることができます。
自分以外にメインで話す人がいて、自分は補助をする立場のときにおすすめです。
ピンク
やわらかく優しいイメージがあります。
少しカジュアルすぎるので、使う場面は難しいですが、部下や後輩に対して「緊張しなくていい」というメッセージを込めて使う場合もあります。
緑
自然的で癒しがあるイメージがあります。
周りに溶け込みたいときに使える色です。
紫
エレガントで上品なイメージがあります。
自分を高く持たせたり、自信をアピールできます。
黒
ストイックで厳格性があります。
ですが主にお葬式などに使われる色になります。
白
美しく、純白なイメージがあります。
主に結婚式や披露宴などで使える色です。
ネクタイの必要性と不要論について
ここまでこの記事で歴史や色の印象などを解説してきましたが、改めてネクタイは必要なのか? という話です。
この記事の結論は二つ。
・ネクタイは必要
・必ずつけることはない
一見して矛盾している二つの結論ですが、しっかり理由があります。
まずは「ネクタイは必要ない」と言われるのかまとめてから考えていきましょう。
ネクタイが不必要な理由
これから出る意見は、あくまでもごく一部の意見であり、他にも様々な考えがあるというのを述べておきます。
ネクタイが必要ないと言われる主な理由は四つ。
・首回りがきつくなる
・邪魔になる
・結ぶのに時間が掛かる
・必要性を感じない
大まかにこれらの理由が当てはまるでしょう。
最近では時間は有限であり、効率を追及する考えがある時代になりました。
そんな時代では、確かにこれらの意見は最もだと思います。
実際に私もネクタイを結ぶのが苦手で時間が掛かってしまいます。
ネクタイが必要な理由
ネクタイをつける理由は『ファッション』です。
このシンプルな理由もネクタイがいらないと言われる一つの要因なのかもしれません。
ですが、ネクタイはただのファッションではありません。
ネクタイのファッションは『代わりがない唯一性があるファッション』になります。
そもそもネクタイをつける場面というのは、ビジネスや式などのかしこまった場面です。
そんな状況ではカッコつけて自分を良く見せなければ、なめられたり、礼儀がないと思われてしまいます。
そのために綺麗な服装にして、髪形などにも気を配る。
その一環としてカッコいいネクタイが選ばれたわけです。
上記の『ネクタイが不必要な理由』にもあったように、不便な部分は多々ありますが、それも相手に対して「私はこれだけ準備しましたよ」とアピールしていると考えればよいのです。
ネクタイは必要だけど必須ではない
ネクタイの必要性、不必要性をそれぞれ見てきました。
それを踏まえて、先の二つの結論です。
・ネクタイは必要
・必ずつけることはない
社会で自分の立場を崩さないようにネクタイは必要でしょう。
ですが絶対的につける理由はないのですから、時と場合によっては外せばよいのです。
昨今ではクールビズという考えも出ていますしね。
ネクタイは必要ではありますが、必須ではないのです。
シチュエーションで変わるネクタイの意味
ネクタイをする場面は意外とあります。
ビジネスでスーツを着用する方は毎日のようにネクタイを使用します。仕事以外では人によっては年に一度も着用する機会がないかもしれません。
急に必要になる場面もあり、いざという時に慌てないように、しっかり予習しておきましょう。
・仕事、ビジネス
・就活
・入学式、卒業式等
・結婚式
・会食やパーティー
・お葬式
・プレゼント
大きく分けると、ネクタイの着用シーンはこのようになります。
では上から順に解説していきます。
仕事、ビジネス
仕事やビジネスで重要なのは『信頼と情熱』です。
なので派手なものではなく、安心と安定感を求めましょう。
ただ商談やビジネスなどでは前のめりに積極性があり、自分を主張するものもありです。
おそらく一番使う頻度が高いので、無難なものがおすすめです。
おすすめの色
・紺
・赤
就活
就活で重要なのは『誠実さと新鮮さ』です。
自分をアピールする場になるので、積極性も大事です。
おすすめの色
・紺
・赤
・青
入学式、卒業式等
入学式や卒業式では、落ち着きがありつつも応援を込めた意味があると良いでしょう。
これから先に進む子供たちを祝福する気持ちが大事です。
おすすめの色
・えんじ色(少し濃いめの赤)
・グレー
・シルバー
NG
・黒
・白
結婚式
結婚式のネクタイの位置は自分の立場、主役である新郎新婦との関係性で考えると良いです。
同僚・仕事仲間であれば落ち着きがあり、控え目な印象の方が良いです。
友人であれば、もう少し明るめにしても問題ないでしょう。
ただし派手な柄などで注目が集まりそうなものは避けた方が良いです。
親族(親・兄弟等)ならば少し変化をつけても問題ないでしょう。
もちろん目立つものは避けた方が良いです。
おすすめの色
共通
・白
・グレー
同僚・仕事仲間
・パステルカラー
友人
・水色
・ピンク
親族
・シルバー
NG
・黒
・暗めな色
会食やパーティー
会食やパーティーでは『親密さ』が大事です。
仲良くしたいですというアピールが必要な場でもあります。
また初対面の人に合うはずなので、自分らしさも重要です。
おすすめの色
・紺
・オレンジ
・イエロー
・ピンク
お葬式
お葬式でのネクタイの意味は『厳粛』です。
基本的には柄のない黒色のネクタイ一択になります。
おすすめの色
・黒
お葬式でルールを守らないことは喪主の方の迷惑にもなりえます。
突然の場合にも備えて普段から準備しておくようにしましょう。
全体的におすすめな色
一番無難でどんな場面にでも使えるのは「紺」でしょう。
逆にNGなのは「黒」になります。
どうしてもお葬式のイメージが強いので避けるべきでしょう。
あとは自分が主役なのか、脇役なのかを考えれば分かりやすいかもしれません。
自分が主役であれば、赤や黄色、オレンジなどの「派手で目立つ色」がおすすめです。
自分が脇役であれば、グレーやシルバーなどの「落ち着いていて周りを引き立てる色」がおすすめです。
ドレスコードやそのシーンでのルールは意識して選択するようにしましょう。
プレゼント
ネクタイは父親や上司、恋人などに送るプレゼントとして定番です。
ですがネクタイをプレゼントするという行為は『束縛』という意味が込められています。
既に恋人や配偶者になっている方に送る分には問題ありませんが、同僚や友人に送る際は特別な意味を持ったものだと思われてしまうかもしれません。
なのでそういう意味を込めて渡したくなければ、一言「仕事仲間として〜」や「友達として〜」と伝えながら渡すようにしましょう。
それでも誤解を生む可能性があるので、特別な意味がないのであればネクタイは避けた方が良いでしょう。
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