リクルートスーツの選び方「レディース編」 合わせる小物や着こなしのマナーとは?
面接や説明会等で第一印象の決め手となるリクルートスーツだからこそ、自分に合ったものを選びたいものです。
とはいえ、「初めてのスーツでどのようにして選べばよいかわからない」「周りから浮かないように、でも自分らしさを演出できるスーツが欲しい」「そもそもスーツ選びに試着は必要?」などさまざまな疑問や思いがあるでしょう。
今回はそのような声にこたえるべく、リクルートスーツの選び方や気を付けるべきポイントなどについてお話していきます。
特に、レディーススーツのマナーなどは知っておくと就活の時に役立つこと間違いなしですし、合わせる小物に関してもポイントを押さえておくことで、効率的に選ぶことができるようになります。
また、正しい着こなしを理解し実践することは、面接や説明会にも自信を持って参加することにつながるでしょう。
「オーダースーツSADA」の現役スタッフが詳しくリクルートスーツの着こなし等をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
リクルートスーツの重要性とは?
服装は第一印象を決める上で重要なアイテムであり、それが就職活動のような大切な場面であればなおのこと気を付けるべきポイントであるといえます。
多くの方が初めてスーツに袖を通すという場合も多いであろうリクルートスーツですが、だからこそ選び方や着用の仕方を正しく理解し、相手に不快感を与えず、むしろ良い印象を持ってもらえるような着こなしを身に付けることが重要になります。
また、リクルートスーツだけでなく合わせるシャツや靴、小物など細部にまでしっかりと気を配って選ぶことを意識しましょう。
意外と細かいところまで、面接官は見ているものですよ。
女性のリクルートスーツ選びの基礎知識
ここでは、女性のリクルートスーツの選び方とポイントをご紹介していきましょう。
1,サイズ感
リクルートに限らずスーツを選ぶときに最も重要とされるポイントがサイズ感です。どんなに素敵だと思うスーツを見つけても、試着もしないで買うようなことは絶対に避けましょう。
サイズ感が命とされるスーツにはいくつか押さえておくべきサイズ合わせのポイントがあります。
①肩幅・・・ジャケットを羽織ってボタンをした状態で、ぴったりである。
②胸囲・・・ボタンをすべて留めた状態で生地が張ることなく少し余裕がある。
③胴回り・・・だぼっとしているのではなく、ウエスト部分がキュッとなっているとシルエットが綺麗に見える。
④着丈・・・ジャケットの裾がヒップにややかかるくらい。
⑤袖丈・・・手首の骨の部分が隠れるくらい。
⑥スカート丈・・・立ち姿で膝がやや隠れる程度、座ったときに膝上5センチ程度。
⑦パンツ丈・・・パンプスを履いた状態で床から3センチ程度。
女性ならではのポイントとして、ジャケットのボタンを全て閉めた状態でジャケットを着用することから、その状態での着心地をしっかりと確かめることをおすすめします。きついと見栄えの悪さだけでなく、長時間着ていると疲れてしまう原因にもなります。
また、スカート丈に関しては、短すぎるとカジュアルな印象や軽い印象となってしまいます。特にリクルートのシーンにはそぐわないため、避けましょう。
一方、長すぎても野暮ったい印象が強くなってしまいます。お伝えしたように、スカート丈は立った時及び座ったときの長さの目安が示されています。試着時には、立ち姿及び座り姿での丈を確かめるようにしましょう。
2,機能性
リクルートスーツは、就職活動時期から面接時まで短期間ではありますが、長時間毎日のように着用するものです。したがって、着心地がよく機能性に優れたものを選ぶのがおすすめです。具体的におすすめしたい機能をご紹介していきましょう、
①ウォッシャブル機能
明日大切な面接なのに、スーツが汚れてしまってどうしよう…というようなときでも、ウォッシャブル機能の付いたスーツであれば、自宅で手軽に洗うことができます。
1,裏返して綺麗にたたんで洗濯ネットに入れて洗う
2,脱水は1分程度の短時間で
3,ジャケットは厚みのあるハンガーに、パンツやスカートは挟んで干すタイプのものがおすすめ
4,日陰の風通しの良い場所で乾かす
などと、洗濯の際にいくつかポイントはありますが、どれも難しいものではなく誰にでも簡単に扱うことができます。汚れてしまってもすぐに対応できるウォッシャブルスーツはリクルートスーツに最適です。
②ストレッチ機能
スーツというとほかの服装と比べると、タイトで長時間着ていると疲れるという印象をお持ちの方も多いかもしれません。しかし、ストレッチ機能のあるスーツであれば、歩いて移動することの多い就活生にも快適に着ることができます。また、動きやすさだけでなく、シワになりにくいという特徴があるために、扱いやすさも魅力だと言えるでしょう。
③オールシーズン対応
リクルートスーツを複数枚用意するのであれば、季節に合ったものを選ぶこともできますが、1~2着程度で済ませるということが多いのではないでしょうか?そのため、どの季節にも着用することのできるオールシーズン対応の素材を選んでおけば間違いありません。
季節に合わせたスーツを季節とは違う時期に着用すると、着心地の悪さはもちろんのこと見た目にも違和感が生じます。
季節に合わせたスーツは社会人になってからとして、就活の時期にはオールシーズン対応のものを選ぶと季節を問わず安心して着用することができます。
④3点セット
レディーススーツの場合、ジャケット・スカート・パンツの3点セットで販売されているものも多くあります。3点セットのメリットは、着回しが効くということです。たとえば、基本スタイルはスカートであっても、寒い日の就職説明会には防寒対策としてパンツスタイルで参加するといった使い方ができます。いざというときにボトムスが2着あると安心感があります。
3,柄
ビジネススーツの定番と言えば、無地・ストライプ・チェックが挙げられますが、リクルートスーツの場合には無地を選ぶのが無難です。柄入りのものを選ぶと変に目立ってしまい、かえって印象を落としてしまう原因になりかねません。服装で個性を演出するのではなく面接の際の話や存在感で周りとの違いをアピールできることが重要です。あくまでもリクルートスーツの着こなしは、清潔感や誠実さが最優先ポイントとなります。
スーツのカラー及び素材に関しては次のコンテンツでご紹介していきます。
リクルートスーツのカラーと素材はどれにするべき?
続いては、リクルートスーツのカラー及び素材の選び方についてです。
リクルートスーツの定番カラーは黒です。ビジネスシーンでは、ネイビーやグレーも定番色となっていますが、リクルートのシーンでおしゃれ感を演出する必要はありませんので、無難に黒を選ぶと間違いないと言えるでしょう。
もし、どうしてもネイビーやグレーが良いというのであれば、ネイビーであればダークネイビー、グレーであればチャコールグレーのようにより色味の濃いものを選びます。色味が明るく薄いものは、カジュアル感が出てしまうためリクルートスーツには向きません。
次に、素材に関しては光沢感のあるものは避けます。黒で光沢感があると、華やかな印象が強くなり、リクルートスーツにはそぐわないためです。
リクルートスーツにおすすめの素材が、ウールやポリエステルなどです。
ウールは、伸縮性優れている、シワになりにくい、汚れにツおい、消臭・抗菌効果が期待できるなどの特徴があります。一方、毛玉ができやすいというデメリットがあるため、クリーニングには注意が必要な素材だといえます。
次に、ポリエステルは、耐久性が高い、シワがつきにくい、洗濯がしやすい、速乾性があるというような特徴があります。一方、吸湿性が低くにおいやカビの原因となりやすいというのがデメリットです。
スーツ選びの際は、素材の特徴も正しく理解したうえで自分にとって扱いやすいものを選ぶと良いでしょう。
女性のリクルートスーツの着こなしテクニック
続いて、リクルートスーツを上手に着こなすために合わせる小物等の選び方をポイントごとにご紹介していきましょう。
1,ブラウス
ブラウスは、スーツスタイルの印象を左右する重要なアイテムです。
リクルートスーツの場合、ブラウスの色は清潔感のある白がおすすめです。
ブラウスのデザインには大きく分けて2種類があります。
一つ目が「レギュラーカラー」です。
第一ボタンまであり、一番上まで閉めて着用するタイプです。きちんと感や誠実さをアピールするのに適しているデザインだと言えるでしょう。
二つ目が「スキッパーカラー」です。
一番上のボタンがなく、開襟のデザインとなっています。顔周りを明るく見せ華やかな印象を演出してくれます。
シャツは数着用意しておくと便利ですし、デザイン違いのものを用意しておくと気分やTPOに合わせて選ぶ楽しさがあります。
2,靴
女性のリクルートスタイルにおける靴は、黒のパンプスが定番です。ヒールの高さは5センチ程度の太めのものを選びましょう。あまり高すぎると、歩き疲れやすかったり見た目にも派手な印象になってしまいます。また、ピンヒールも同様に派手な印象が強くなってしまうことから、ヒールの太さにも注意が必要です。
3,ストッキング
スーツスタイルの場合、ボトムスがスカートであってもパンツであっても女性はストッキングを合わせます。
パンツスタイルはほとんど見えないからと言って靴下を履くのは避けましょう。
ストッキングは伝線しやすいことから、必ず外出の際にはバッグに予備を入れて持ち歩くようにします。
4,バッグ
リクルートスーツにおすすめなのが黒のシンプルな無地のバッグです。
装飾やデザインが華美なものは、リクルートスタイルにはそぐわないため避けましょう。
履歴書や会社案内などA4サイズの書類がすっぽり入るサイズのものを選びましょう。
肩から掛けられる持ち手の長いものが使い勝手が良くおすすめです。
5,コート
秋冬のシーズンにはリクルートスーツにもコートが必須となります。
スーツスタイルにおすすめのコートが、トレンチコートやステンカラーコートです。シンプルできちんと感が演出されるこれらのデザインは使い勝手の良い万能アイテムだといえます。
カラーは、ベージュや黒、ネイビーなどがおすすめです。ライナー付きであれば、春先から冬の寒い時期まで幅広い季節にかけて使うことができます。
面接時のレディーススーツのマナーとは?
続いては、リクルートスーツ着用におけるマナーをご紹介していきます。ここをしっかり押さえることで、第一印象を高印象にすることへとつながります。
1,ボタンは全て閉める
男性の場合は、アンボタンマナーと言ってジャケットの一番下のボタンは留めないというのがマナーですが、女性の場合はそうではなくジャケットのボタンはすべて留めるのがマナーです。
女性のジャケットは、2つボタンもしくは3つボタンのデザインのものが定番ですが、いずれの場合もすべてのボタンを留めましょう。
留めた時に窮屈でないかどうかは重要なチェックポイントとなります。
2,ナチュラルメイクを意識
就職活動では、派手すぎるメイクはNGです。あくまでも肌を綺麗に魅せたり、清潔感のあるメイクを意識しましょう。
特にアイラインやまつげ、アイシャドウなど目元のメイクはナチュラルにまとめるのが派手にならないメイクのポイントです。
メイクが完成したら、一度家族や友人などに診てもらいアドバイスをもらうというのも良いでしょう。客観的な見え方を確認するというのは重要だといえます。
履歴書や資格の書き方については「Night Cafe」のこちらもご参考ください。
以上、女性がリクルートスーツを選ぶ際のポイントや合わせる小物の選び方、押さえておくべきマナーなどについてご説明してきましたがいかがだったでしょうか?
身だしなみは人の第一印象を決める上でポイントとなり、特に面接などの場では合否をも左右する可能性のある非常に重要なものだといえます。
したがって、リクルートスーツを選ぶ際には、サイズ感やTPOに合ったものを選ぶことを意識しましょう。
スーツのサイズに関しては、既製品の場合はぴたっと体にフィットするものを選ぶというのも難しいものです。そのため、オーダースーツを仕立てるという選択肢もあります。オーダースーツであれば、一人一人の体型に合わせて細部までしっかり作りこまれており、極上の着心地を実感することができます。
もちろん、デザインやボタン、裏地といった細部にまでこだわりつくすことができるというのもメリットです。
オーダースーツSADAではリーズナブルな価格で初めてオーダースーツを仕立てるという方でも安心してスーツを仕立てることが可能です。気になった方はぜひホームページをご覧のうえ、お近くの店舗にご来店ください。
オーダースーツSADAなら、きっとお気に入りの1着に出会うことができるでしょう。