スーツのノーネクタイスタイルはおかしい?ビジネスシーンにおけるマナーを解説!
皆さん、夏もネクタイをつけていますか?クールビズが導入され、ノーネクタイで仕事をこなすことも増えてきた世の中ですが、いまだにクールビズ期間中であっても、ネクタイをつけたまま仕事をしている人は少なくありません。このような方々になぜネクタイをつけて仕事をしているのか聞くと、「スーツにネクタイを合わせるのは当たり前だから」「ネクタイをつけないとお客さんからの印象が悪いから」といった返答をされます。ネクタイはやはり「スーツに合わせて当たり前のモノ」として定着しているので、いくらクールビズと言っても常に外していると、思った以上に悪い印象を与えてしまうかもしれません。そのためクールビズでもノーネクタイではNGな場面を押さえて、TPOに合わせた着こなしをするのが、もっとも重要なポイントです。またノーネクタイ時の着こなしやマナーについてもしっかり押さえて、適切なコーディネートをすることで印象は格段に良くなります。今回は、スーツコーデのプロ集団「オーダースーツSADA」の現役スタッフが、ノーネクタイスタイルの「着こなし」と「NGシーン」を解説します。このコラムを読めば、クールビズ中のコーデはバッチリです。
クールビズ導入で増えるノーネクタイ
クールビズは、環境省主導で2005年からスタートした取り組みです。
夏の暑い時期のビジネスシーンにおける軽装を推奨することで、エアコンに必要なエネルギーの削減を目的としています。
クールビズの導入により、ビジネスシーンでもネクタイを付けない「ノーネクタイスタイル」が広がってきました。
当初設定されていたクールビズの期間は5月1日〜9月30日です。
しかし、2021年度からはとくに期間は設定されず、実施する期間は各企業に委ねられ、環境省のクールビズについての報道発表資料にもあるように、全国一律での実施期間を設けず気温やワークスタイルに応じたクールビズを行うことが推進され始めています。※
そのため5月から9月以外のノーネクタイスタイルも徐々に一般化されつつありまるのです。
しかし、ノーネクタイスタイルは涼しく快適で、見る人にも同様の印象を与える反面、だらしない印象を与えてしまう可能性があることも事実です。
そこで、ここからは、見る人を不快にさせない「ノーネクタイの着こなし方やマナー」について解説していきます。
※出典:環境省「令和4年度 クールビズについて」参照2024.03.26
https://www.env.go.jp/press/110933.html
ノーネクタイの着こなしとマナー
ノーネクタイをマナーよく着こなすために、以下の4つの点をチェックしましょう。
- ネクタイがなくてもきちんと見える襟の形を選ぶ
- フロントボタンは1個だけ開ける
- ボタンを1個開けた時に見えない下着を選ぶ
- ジャケットは基本の色を選ぶ
ネクタイがなくてもきちんと見える襟の形を選ぶ
ノーネクタイで最も重要なのがシャツの襟の形です。
スーツの下に着る通常のワイシャツの襟は、ネクタイを締めたときにちょうど良い形になるようにデザインされています。そのため、ノーネクタイにはワイシャツよりやや華やかな形の襟をもったシャツが合います。
⚫︎ボタンダウン
襟の先端にボタンがついたボタンダウンは、。襟先のボタンを留めれば、ネクタイを締めなくても襟の立体的な形状を保てます。
ボタンダウンはノーネクタイの時に一番使い勝手が良い襟の形で、ボタンがワンポイントアクセントとなり、見映えもおしゃれになるのでおすすめです。
ボタンダウンシャツは襟が立って立体的に見えるため、首を細くスッキリと見せることができます。
襟のサイズは大きめを選ぶと、より首周りのスッキリ感が増すので襟のサイズも気にして選んでみましょう。
また、以前はボタンダウンシャツにネクタイを締めるのはNGとされていました。
ですが最近は、ボタンダウンシャツ×ネクタイも一般的なスタイルとして浸透しています。
そのままネクタイを締めたスタイルに流用できるのも大きなメリットでしょう。
⚫︎ワイドカラー
襟の開きが大きいワイドカラーのシャツは、ノーネクタイでもすっきりと見えます。
一般的な、ネクタイを締める際に着るシャツは、襟の開きが90度前後の「レギュラーカラー」や「セミワイドカラー」のものです。
対してワイドカラーは、襟の開きが100度から140度とかなり広くなっています。
ノーネクタイでも襟が広いことにより、小顔に見え首周りがすっきりとした印象です。
ワイドカラーは特に肩幅が広い人や、筋肉の多いがっちりした体形の人におすすめです。
ちなみに、ワイドカラーは、ワイドカラーを愛用していたイギリスのウィンザー公にちなんで「ウィンザーカラー」と呼称されることもあるので覚えておくといいでしょう。
⚫︎ホリゾンタルカラー
襟が広く開くワイドカラーのシャツの中で、ほぼ水平まで襟が開くのがホリゾンタルカラーの特徴です。鷹が羽を広げたような堂々とした印象があります。
ホリゾンタルカラーは、ネクタイを締めた時でもノーネクタイの時でも使える万能の形です。使い勝手がよく、かつスタイリッシュに見えるのでおすすめです。
⚫︎イタリアンカラー
イタリアンカラーとは襟と前立てが一枚の布でつながっているシャツです。
ワンピースカラーとも呼ばれます。襟とシャツの統一感があり、縦のラインがシュッときまります。襟の幅が広く返りも大きいため、首元が華やかな印象に。襟が開放的になってきれいなロールとなります。そのため顔が小さめの方が似合うかもしれません。
襟に高さがある他のデザインと比べ、カジュアル感があるため、オフィスカジュアルスタイルに向きます。
フロントボタンは1個だけ開ける
フロントのボタンは、一番上のいわゆる「第一ボタン」だけを開けます。2つ以上開けてしまうと肌が見えすぎるため、ビジネスシーンではNGになります。
ネクタイを締める際は、シャツはすべてのボタンを留めて着るのが一般的です。
しかしノーネクタイの場合は、一番上までボタンを留めてしまうと、かっちりとした窮屈な印象になってしまいます。クールビズの目的である、着こなしで涼しさを得ることができなくなるため、シャツのフロントのボタンは第一ボタンだけを開けましょう。
ボタンを1個開けた時に見えない下着を選ぶ
シャツのボタンの一番上を開けていると、首元が詰まった下着が見えてしまう可能性があります。
ボタンを一個開けた際に、着ている下着は首元から見えないものを選びましょう。
クルーネックや浅めのVネックは下着が見えてしまうので、避けた方が無難です。
そのため、首元から見える可能性のないUネックや深めのVネックの下着がおすすめです。
ちなみに、ここでタンクトップも選択肢にあがってくるように感じる方もいるかもしれませんが、タンクトップは避けた方が良いでしょう。
タンクトップは脇が完全に開いてしまっているので、脇汗がシャツに直接染み込んでしまいます。
夏に脇汗をかかないというのは至難の業ですので、きちんと脇をカバーできるUネック・深めのVネックのTシャツタイプを選択することがおすすめです。
ジャケットは基本の色を選ぶ
社内での急な来客対応やリモートミーティングでは、半袖ワイシャツや半袖Tシャツにジャケットを羽織るケースがあります。
ジャケットを羽織る場合は、派手柄・派手な色を避け、基本の色を選びましょう。
ダークネイビーやダークグレーの無地が目安です。
ビジネスシーンでは、カジュアルに見えるノーネクタイスタイルを、さらにカジュアルに見せてしまう明るい色のジャケットは控えるべきです。
ジャケットを急遽羽織るシーンは、クールビズスタイルのままでは失礼となる場面です。クールビズスタイルを格上げする目的があるため、フォーマル感のあるダークカラーの無地ジャケットをおすすめします。クールビズでのおすすめコーデは、ホワイト・サックスブルー系のワイシャツにネイビーのジャケットを合わせる組み合わせです。
清潔感・涼しげな雰囲気が増して、夏の暑い時期にピッタリです。
オフィスカジュアルスタイルでは、ライトグレーやベージュの明るいジャケットや、黒無地ジャケットも着用されます。
しかし、取引先への訪問では、長袖のワイシャツにジャケット、ネクタイ着用のスタイルが基本となります。クールビズの取り組みは、環境問題対策としての社内の取り組みであるため、社外での業務では、本来のビジネスマナーが優先されます。
シンプルなポケットチーフを合わせる
ノーネクタイはVゾーンがシンプルになり、寂しく見えてしまいがちです。そういったときには、ポケットチーフがおすすめです。
夏は清涼感がある、リネンの白無地をTVフォールドで合わせると、誠実な印象でおしゃれ感も増します。
あなたは知っていますか?ノーネクタイでスーツを着るときの基本的なマナーとは!?
この記事ではクールビズをはじめとして、ノーネクタイでスーツを着用するときの基本なマナーと、コーディネートを紹介いたします。
ノーネクタイの基本ルールやおしゃれに着こなすコツを解説!
クールビズできちんと見える夏用ネクタイの選び方、ノーネクタイスタイルの選び方、気になるビジネスマナーの注意点をまとめました。大切な場面では、夏にふさわしい着こなしがおすすめです。
ノーネクタイがNGの場面とは
ノーネクタイスタイルが絶対NGの場面と、なるべくネクタイ着用を推奨する場面について分けて解説していきます。
ノーネクタイがNGの場面
ノーネクタイがNGなのは、以下のような場面です。
- 就業規則でネクタイ着用が義務付けられている
- 就職活動
- 結婚式
- 冠婚葬祭
それぞれの場面について解説していきます。
⚫︎就業規則でネクタイ着用が義務付けられている
就業規則でネクタイ着用が義務付けられている場合は、もちろんノーネクタイはNGです。
オフィスカジュアル化の動きが少しずつ浸透してきていますが、まだ対応していない企業が多いのも事実です。
また、金融系など着こなしの信頼感が重視される業界の場合は、ネクタイ着用は義務であることが多い傾向があります。
就業規則にはしっかり則った服装をするように心掛けましょう。
⚫︎就職活動
就職活動は将来を決める大切な面接の場です。基本的には夏の暑い時期でもネクタイを締めましょう。ノーネクタイスタイルは軽装であり、就職活動のような第一印象が重視される場面ではNGです。
クールビズの期間でも、就職活動をする方はほとんどがネクタイを着用しています。
周りの就活生と悪い意味で差がつかないように、ネクタイはしっかり着用しておきましょう。
ただし、企業によっては「面接時もクールビズ(ノーネクタイ)でOK」という場合も。この場合にはネクタイを締めなくても良いでしょう。しかし、当日周囲の人がネクタイを着用しているケースも考えられるため、ネクタイケースを利用し、バッグの中に入れておくこともおすすめです。
⚫︎結婚式
結婚式はフォーマルな場のため、男性はネクタイ着用がドレスコードとして定められています。
新郎新婦と親しい間柄であっても、ノーネクタイはNGとなります。
挙式、披露宴はネクタイ着用が義務ですが、カジュアルな会場での二次会であれば、ノーネクタイでもOKです。
また、結婚式で着用するネクタイは、白・シルバー・シルバーグレーが基本。
しかし若い人の結婚式の場合は、ブルーやピンクのネクタイでの参列も流行しています。
ある程度華やかなネクタイでもマナー違反とならないことが多いので、こうした流行を取り入れてみるのもいいでしょう。
⚫︎冠婚葬祭全般
冠婚葬祭に関わる場面ではネクタイを締めましょう。冠婚葬祭は、結婚式が代表的ですが、それ以外にも「冠」である成人式、「婚」の結納、「葬」の葬儀、「祭」の法事などネクタイ着用が目安となる場面があります。ノーネクタイはあくまでビジネスシーンで浸透したスタイルです。すべての場面でノーネクタイが許されたわけではありません。そのため、冠婚葬祭でネクタイを締めないと「常識がわかっていない」と思われることもあります。出席者に不快感を与えないためにも、ネクタイを締めるようにしましょう。
お宮参や七五三のお祝いなど、家庭内のイベントはノータイスタイルでも問題ありませんが、歴史のある神社を予約するなど、場所の格式が高い場合はネクタイを着用しましょう。
ネクタイ着用を推奨する場面
なるべくネクタイ着用を推奨するのは、以下のような場面です。
- 来客の対応時
- 取引先を訪問する時
- 社内のプレゼンなどで前に出る時
⚫︎来客の対応時
会社での来客対応時には、なるべくネクタイを着用した方がいいでしょう。
外部の人にだらしないと思われるリスクは回避すべきです。
ネクタイを締めるだけで、しっかりしたフォーマルな雰囲気を作り出すことができます。
暑くて窮屈かもしれませんが、お客さんと会う時だけでもネクタイは締めておきましょう。
しかし、場合によってはネクタイを締める時間がないこともあります。そのような場合は、身近に用意しておいたジャケットだけでも羽織るなどがおすすめです。本来のマナーを守った着こなしで迎えることができない場合は、クールビズを実施中であることを伝え、失礼しますと一言添えます。
⚫︎取引先を訪問する時
営業マンなど取引先を初めて訪問する時は、長袖ワイシャツにネクタイとジャケットを着用します。取引先からクールビズをすすめられるケースもあるため、2回目以降の訪問では、ク訪問先企業の社風や雰囲気によって、臨機応変に対応するのがおすすめです。コーディネートはインナーは白やサックスブルー、ジャケットはダーク系の無地など、ノーネクタイでも堅めな着こなしにすると、誠実な印象になります。ネクタイを締めた服装を基本として、相手企業の社風や雰囲気・間柄で変えていくことをおすすめします。
⚫︎社内のプレゼンや重要な商談
社内でプレゼンをする際など、多くの社員の前に出る場面ではなるべくネクタイを締めた方が良いでしょう。社長、専務、常務などの出席する重要な会議もジャケットやネクタイを着用する傾向があります。
大切な商談は、暑い時期でもネクタイを着用します。大切なシーンではネクタイを締める方が無難です。
ノーネクタイのスーツスタイル
続いては、スーツスタイルでのノーネクタイコーディネートをいくつか紹介していきましょう。
ネイビースーツ×青ホリゾンタルカラーシャツ
とてもシンプルではありますが、清潔感とまとまりのあるコーディネートです。
ビジネスシーンでは、華美にならない方がどんな場合にでも対応できるので、このようなシンプルなものがおすすめです。青シャツで爽やかさをプラスしました。ホリゾンタルシャツは、ノーネクタイで第一ボタンを外すと、襟先がジャケットの下に入るため、襟が崩れにくくおすすめです。
チャコールグレースーツ×ストライプボタンダウン×ポケットチーフ
ノーネクタイでもおしゃれに着こなしたいときのコーディネートです。スーツはシンプルに、シャツを白地にグレーのストライプで柄物にすることで、おしゃれ感を演出しています。また、ポケットチーフを挿せば一層フォーマルな雰囲気になります。
グレースリーピーススーツ×白ホリゾンタルカラーシャツ
ノーネクタイで少し殺風景なVゾーンを補う役割として、ベストの着用もおすすめの一つです。ベストを着ていれば、ジャケットを脱いだ時にも様になりますし、きちんと感が出ます。
ノーネクタイのビジネスカジュアル
続いては、ノーネクタイのビジネスカジュアルコーディネートを紹介していきます。
ビジネスカジュアルとは、社外業務でも失礼にならない着こなしを指します。一般的には、長袖にジャケットを着用するジャケットパンツスタイルです。
白のボタンダウン×ネイビージャケット×ミディアムグレーパンツ
ビジネスカジュアルの王道コーディネートです。もっとも堅めな印象になります。ビジネスカジュアルで迷った時には、この組み合わせが無難です。靴は黒の紐靴を合わせます。インナーは、ビジネスの基本色であるサックスブルーの無地に変更も可能です。
ややカジュアルにアレンジする場合は、インナーを前開きタイプのビジネスポロシャツに変更します。白やサックスブルーが誠実な印象です。インナーをグレーやラベンダーなどに変更すると、さらにカジュアル寄りになります。
サックスブルーのワイドカラーシャツ×ミディアムグレージャケット×ネイビーパンツ
ジャケットが明るめでボトムが濃色になるコーディネートは、ネイビージャケットよりもカジュアルな印象になります。ボトムとインナーを同系色にすると、Iラインが強調され、グレーのジャケットが映えます。ブラウンの靴を合わせると、軽やかな雰囲気になります。
インナーをボトムと同じ濃色のネイビーにすると、さらにカジュアル度が増します。
ネイビージャケット×黒シャツ×ライトグレーパンツ
堅めな印象のあるネイビージャケットも、カジュアルなブラックのインナーで、色の差をつけないコーディネートにすると、オフィスカジュアル向きのおしゃれな雰囲気になります。
取引先への訪問ではかなり業種を選びますが、IT系や信頼関係が成立しているなど、カジュアルな着こなしが許容される場合は、着用が可能です。
ネイビージャケット×白Tシャツ×ライトグレーパンツ
社内業務での着こなしであるオフィスカジュアルでは、Tシャツを使ったコーデも可能です。より動きやすく着心地がよいので、使い勝手も抜群です。ジャケットとパンツの色を変えることで、よりおしゃれに着こなせます。
ノーネクタイのクールビズスタイル
続いては、ノーネクタイのクールビズスタイルコーデを見ていきましょう。
次項でノンジャケットスタイルを紹介していくので、ここではジャケットありのクールビズコーディネートを紹介していきます。
ネイビージャケット×白ホリゾンタルカラーシャツ×グレーパンツ
クールビズスタイルでは、上着とパンツの色を変えて着こなすのがおすすめです。これだけで一気におしゃれ度が上がります。
スーツの色として多く選ばれる、ネイビーやグレー、ブラウンはどの色を組み合わせても基本的にはうまくまとまります。
チャコールグレージャケット×ブルーチェックボタンダウン×ライトベージュパンツ
こちらもジャケットとパンツの色違いコーディネートです。ジャケットに濃い色を持ってくることで、全体が引き締まって見えます。ベージュのパンツは若々しい雰囲気がプラスされます。
ノーネクタイ×ノージャケットスタイル
続いては、ノージャケットスタイルの際のコーディネートを紹介していきます。ノーネクタイ、ノージャケットの場合には、上半身にネクタイのアクセントがないため、柄や色が入ったワイシャツがおすすめです。
また、ジャケットを着用する場合は、長袖シャツが基本ですが、ノンジャケットスタイルであれば、半袖でも問題ありません。
夏の暑さ対策としては、リネンやコットン、吸汗速乾性に優れたポリエステルの素材を選ぶのもおすすめです。いずれも吸水性が高く、通気性がよいという特徴があります。
青チェックボタンダウン×ブラウンパンツ
襟がしっかり固定されるボタンダウンは、ノージャケットスタイルで人気のワイシャツです。ボタンがあるだけで、見た目にも華やかになります。チェックの柄入りワイシャツは、ジャケットなしで着用してもおしゃれにコーディネートが決まります。
ピンクボタンダウン×ネイビーパンツ
ピンクの淡い色合いは、春先や初夏の時期にピッタリのコーディネートです。ネイビーのパンツと相性のよい色です。
カラーのボタンダウンシャツはノーネクタイノージャケットでもおしゃれに見える着こなしができます。
ストライプダブルカラーボタンダウン×チャコールグレーパンツ
ダブルカラーは、襟が2枚重なったデザインでより首元を華やかに演出してくれます。白地にネイビーのストライプや、ネイビー無地にストライプのダブルカラーシャツと、シンプルなチャコールグレーのパンツを組み合わせます。ダブルカラーは、襟先の重ねた生地がアクセントになるため、ノーネクタイスタイルの胸元に視線を上げる効果があります。おしゃれでカジュアルな印象になります。
オフィスカジュアルでのネクタイ
結論から言うと、オフィスカジュアルにはネクタイは不要です。
ビジネスポロシャツやTシャツなどのインナーが基本となるため、夏はネクタイを締めるインナーを着用していないケースが多くなります。
オフィスカジュアルの解釈も企業ごとに違いがあり、ビジネスカジュアル寄りの着こなしをする場合もあれば、カジュアルウェアに近い着こなしの場合もあります。
オフィスカジュアルスタイルは、文字通りオフィス内でのカジュアルな着こなしを指していますが、シンプルで露出の少ないアイテムを合わせるなど、ビジネスシーンにふさわしいコーディネートが求められます。
セットアップスーツにネクタイを合わせる場合
オフィスカジュアルの定番であるセットアップスーツは、比較的ノーネクタイでもフォーマル感を保てるスタイルのため、ネクタイを合わせることが可能です。
インナーに台襟付きで前開きのビジネスポロシャツや、ボタンダウンシャツを合わせてネクタイを着用します。
カジュアルスーツに分類されるポリエステル100%の薄く柔らかいセットアップスーツの場合は、シルクのネクタイよりもニットタイのようなカジュアルなネクタイが相性が良いアイテムになります。
ジャケパンスタイルに合わせる場合
コーディネートの幅が広いジャケパンスタイルは、ネクタイが着用できるボタンダウンシャツや前開きタイプのビズポロをインナーに着用していれば、ネクタイを合わせることが可能です。ボトムには、プレスラインのあるパンツやチノパンをコーディネートし、ローファーやスリッポン、革靴を履いてフォーマル感を保ちましょう。
オフィスカジュアルの企業で日常業務はTシャツの場合でも、来客対応がある日は、インナーを変えてジャケットを羽織り、ネクタイを合わせるなどが可能です。
ノーネクタイスタイルのコーデ
ノーネクタイのときに着ると良いインナーが分かっても、実際にどうやってコーディネートするの?と疑問に思う方もいるでしょう。ここではセットアップスーツ、ジャケパンスタイル、そしてノージャケットスタイルにわけて、それぞれのおすすめコーディネートを紹介いたします。
セットアップスーツ編
【シンプル&モダンコーデ】
無地のネイビーのセットアップスーツに合わせるのは白いシャツがおすすめです。スーツが全体を引き締めるのに対して、広がりを持たせるのはシャツの役目です。襟はかっちりまとまったボタンダウンより、羽を広げたようなホリゾンタルカラーが良いでしょう。
Vゾーンから覗く雪のように白いシャツ、ジャケットの袖からも少しシャツが見えれば、アクセントになります。スラックスの裾はノークッションにしてネイビーでも軽やかな印象を演出できます。革靴はブラックより濃いブラウンの方がネイビーのジャケットに合います。
ネイビーのスーツと白いシャツのコントラストが強いため、スタイリッシュな印象に。白いワイシャツで清潔感や清涼感のある着こなしになります。
【シアサッカーコーデ】
カジュアルなネイビーのシアサッカーのジャケットに、同系色(ブルー)のギンガムチェックのシャツで決めるコーデはおしゃれな印象になります。青の濃淡を変えることで同系色でもオシャレな着こなしです。
ジャケパンスタイル編
【ネイビーシャツのオシャレコーデ】
ライトグレーのジャケットにネイビーのシャツを合わせると、シャツが全体を引き締めます。このコーデで広がりを持たせるのはライトグレーのジャケットです。そのため、シャツは濃いネイビーにしましょう。ボタンダウンにして襟の広がりをおさえます。
シャツと同系色のチーフやローファーを合わせて全体の統一感を出しましょう。パンツは濃いネイビーやブラックにして、Iラインを強調します。
【メリハリをつけた色柄コーデ】
濃いネイビーのジャケットにブルーのギンガムチェックのシャツを合わせます。やや明るいグレーの無地のパンツを合わせましょう。このコーデではジャケットで引き締め、シャツとパンツで広がりを持たせています。
パンツの主張が強い場合はシャツの柄をシンプルにするなど、どちらを目立たせるかを決めましょう。
長袖シャツのノージャケットスタイル編
【ディテールにこだわったボタンダウンコーデ】
ブルーストライプにネイビーのボタンがアクセントとなるボタンダウンシャツと
ネイビーのパンツを合わせると、ディテールとの統一感が生まれます。また、革靴をブラックにすると引き締まった印象になります。
半袖シャツのノージャケットスタイル編
【スタイリッシュな上品さを演出するバイカラーコーデ】
見た目はワイシャツ、しかし素材はポロシャツである前開きタイプのビズポロは、。表面に凹凸ができる鹿の子編みなら生地に表情が生まれて、さりげないオシャレ感を表現できます。
濃いネイビーのビズポロで薄いベージュのチノパンを合わせ上下のコントラストを楽しみましょう。
アイテムが少なってしまうノージャケットスタイルではベルトにも気を遣いましょう。シャツの濃いネイビーとパンツの薄いベージュはややかけ離れている色のため、これら二つの色を結ぶのはブラウンのベルトです。シャツとは色の濃さが似ており、パンツとは色彩が似ているため、コーディネートを繋ぐ役割を持ちます。
【胸元のワンポイントコーデ】
白のビズポロにパンツは無地のグレーを選びましょう。このコーデでは上下どちらかが積極的に広がりを持つわけではなく、適度に引き締まった安心感が得られます。
靴はブラウンよりはブラックが良いでしょう。モノトーンのコーディネートを靴で引き締めます。
大切なのはTPOを考えること
ノーネクタイスタイルにするかしないかは、TPO(時・場所・場合)に合わせた選択が必要です。
あくまでもビジネスの基本のスタイルは、スーツ着用、ネクタイ着用です。
ノーネクタイを含むオフィスカジュアルは、社内業務に限るという「TPOに応じて許されている」と考えるべきでしょう。
そのためノーネクタイスタイルで出勤する場合でも、臨機応変にネクタイを締められるよう準備をしておくことをおすすめします。
また、オフィスカジュアルで仕事をする場合でも、以下の3つのような最低限のマナーは守るべきでしょう。
- 身だしなみに気を付ける
- 過度な露出を控える
- カジュアルすぎるアイテムを避ける
それぞれのマナーについて解説していきます。
身だしなみに気を付ける
オフィスカジュアルでも、最低限の身だしなみを整えることはマナーです。
頭髪やボタンの留め方など、見る人にだらしないと思われることのない外見に気を付けましょう。
クールビズやオフィスカジュアルは快適に仕事をするための施策ですが、ラクをしていいわけではありません。見る人を不快にさせない、最低限の身だしなみを整えることは日々意識しましょう。
身だしなみは、シワやシミ、汚れのない清潔な服装を保つことがポイントです。通常のスーツスタイルでももちろん注意すべきことですが、ノージャケットとなると特にシャツのシワやシミ、汚れが目立ちます。
ノージャケットやノーネクタイスタイルでは、いつも以上に清潔感を持つように注意しましょう。
過度な露出を控える
パンツの裾丈は短めがトレンドとなっていますが、くるぶしがすべて出てしまう長さは避けましょう、ハーフパンツも同様に露出が多くなるため避けます。
オフィスカジュアルでは定番のTシャツも、襟ぐりが深いVネックは露出が多いため、首回りが詰まったクルーネックが人気です。
体のラインが分かるようなタイトなサイズ感のTシャツも避けましょう。
カジュアルすぎるアイテムを避ける
ビジネスシーンでは、カジュアルな印象になるためカラフルで派手な柄を避けます。そのためオフィスカジュアルでも無地が人気です。
カジュアルウェアとして販売されているTシャツはビジネス用とサイズ感や着丈が異なるため使用しないようにしましょう。ビジネス用のTシャツは、プライベートならきれいめスタイルで着回せますが、カジュアルウェアのTシャツは失礼になるためビジネスシーンで着用することを避けます。
スーツにタートルネックはマナー違反?フォーマルなシーンでのおすすめ着こなしや注意点を解説!
スーツにタートルネックをあわせたコーディネートをメンズ・レディース別に徹底解説。フォーマルな現場でも失礼にならないようにするポイントや注意点もあわせて解説していきます。
意外な組み合わせ!?スーツ×タートルネックの本場イタリア流コーデとは?
オフィスカジュアル化が進み、ノーネクタイでの出社される方も増えてきました。スーツにタートルネックを組み合わせた、おしゃれコーデをご紹介します。
「オーダースーツSADA」とは?
オーダースーツSADAでは、オーダースーツやフルオーダーシャツがオーダー可能です。
フルオーダーは、採寸データをもとに型紙を作成するため、快適な着心地になります
ジャケットを脱いでもシルエットが美しいノーネクタイスタイルに最適なシャツを仕立てることができるためおすすめです。
ぜひ一度オーダースーツSADAにお任せして、クールビズの時期に着回せるノーネクタイスタイル用のシャツを仕立ててみませんか。
オーダースーツSADAのフルオーダーシャツは、9,900円(税込)〜(※)という圧倒的な低価格からご対応が可能です。オーダーシャツを仕立てるのが初めての方の場合、シャツ1枚に付き1,000円(税込1,100円)(※)お値引きいたしますので、ぜひスタッフにお申し付けください。※2024年3月時点の価格です。価格は変更になる場合があります。
初めてでも、お客様の理想のシャツを仕立て上げられるよう全力でサポートいたします。
ぜひ「オーダースーツSADA」にお任せください。
ご来店、ご予約をお待ちしております。
ご予約はこちらから
【スーツ コーデ】スーツ×Tシャツスタイルでカジュアルな着こなしを演出!ロンTとスーツの合わせ方!
ビジネスシーンにおいてもカジュアル志向が高まっている中、スーツ×シャツスタイルについてはどのように着こなせばいいのでしょうか?秋冬のコーデとしてロンTを活用したスーツとの組み合わせ方や注意点などについてご紹介していきます!
ノーネクタイスタイルをするか否かは、「TPO」に合わせて決めましょう。ノーネクタイNGの場面は、「就業規則で禁止されている場合」や「就職活動中」「結婚式」といったシーンです。禁止されている場合は当たり前ですが、就活のような「第一印象が大事なシーン」や結婚式のような「フォーマルなシーン」でもノーネクタイスタイルは絶対にやめましょう。ノーネクタイ絶対NGではないですが、「来客対応時」「取引先訪問時」「プレゼンで前に出る時」はネクタイをつけておいた方がベターです。少しでも「だらしない」と思われる要素は排除して、ビジネスを円滑に進めましょう。ノーネクタイスタイルを着こなすときは、ネクタイがなくてもちゃんと見える「ボタンダウン」か「ワイドカラー」のシャツを選んでください。第1ボタンは空けて、その状態で下着が見えないことも重要です。ジャケットを合わせる時は、ネイビー・ブラック・グレーのジャケットを合わせて、カジュアルさを抑えてくださいね。基本の身だしなみや清潔感にも気を付けて、周りから浮かない程度のカジュアル加減で上手に着こなしてください。ノーネクタイスタイルのコーデに迷ったら、オーダースーツSADAへご相談ください。