ストライプシャツにはどのようなネクタイを合わせる?ストライプの種類やネクタイの種類からコーディネートまでご紹介
仕事でスーツを着るメンズなら毎日使うのがシャツ。基本は白無地のシャツかもしれませんが、他にバリエーションはありますか?新入社員や就職活動中の学生、あるいは転職活動中の人はむしろ白無地のシャツ一択でしょう。しかし、会社員として働いて一定年数経った人は、シャツのバリエーションに悩むかもしれません。そのようなとき、気軽にコーディネートに取り入れられるのがストライプのシャツです。実は一口にストライプといっても種類はさまざま。種類の詳細については本記事の中で解説しています。また、シャツに合わせるネクタイの柄もさまざま。もちろん無地のネクタイを選んでおけば無難ですが、せっかくストライプのシャツを着るならネクタイの柄でも遊んでみたくなるでしょう。しかし、スーツのコーディネートで柄物を取り入れるときにはいくつかのルールがあります。柄物の数やストライプの種類など、気を付けなければならないことがあるのです。シャツのストライプの種類とネクタイの柄の種類を勉強して、ストライプシャツをビジネスコーデの中に取り入れましょう。さり気ない柄のストライプシャツもありますので、これまで無地のシャツしか着たことのない人でも自然に着られるストライプシャツがあります。シャツやネクタイのブランド選びの参考になるかもしれません。
ストライプはどんな印象を与えるのか
ストライプのシャツを着ると、どのような印象を周囲に与えるのでしょうか?
一口にストライプと言っても、色の系統によって与える印象は異なります。
たとえば、ネイビーやサックスブルーなど青系のストライプシャツなら爽やかで知的な印象を与えられるでしょう。清潔感や真面目さといった雰囲気もあるため、ビジネススーツとの相性も抜群です。ビジネスコーデの手法の一つに同色系で合わせるというものがあります。ジャケットの色としてもネイビーは一般的であるため、青系のストライプシャツならストライプシャツ初心者でも比較的取り入れやすいでしょう。
一方、白系のストライプシャツならさらに清潔感があり、誠実な印象となるでしょう。白は色が持つ強みがそれほどないため、ストライプシャツ初心者でも取り入れやすいでしょう。ストライプのシャツにドットのネクタイ、ストライプのシャツの小紋柄のネクタイなど、柄×柄の組合せにしてもうるさい印象にならず、むしろ熟れた印象になります。
色に関わらずストライプシャツそのものがビジネスシーンでマナー違反になることはありません。むしろ海外では無地のシャツよりストライプシャツの方が主流な場合もあります。しかし、新入社員や就職活動中、あるいは転職活動中の場合はストライプシャツの着用を避けたほうが良いかもしれません。スリーピーススーツと同様に、マナー違反ではないにしても立場上偉そうに見えてしまうリスクがあります。
ストライプの種類
一口にストライプと言っても、その種類はさまざま。ここでは6種類のストライプを紹介いたします。
ロンドンストライプ
ロンドンストライプはトラッドスタイルには欠かせない柄です。ストライプの幅が等間隔に配置されているのが特徴で、無地のスーツや無地のネクタイと合わせてもシャツそのものがアクセントになるため、存在感のあるコーデになります。また、合わせるネクタイは無地に限らず柄のあるものでも良いでしょう。しかし、シャツの柄に存在感があるため、合わせるネクタイの柄や色は慎重に考えたほうが良いかもしれません。
ヘアラインストライプ
ストライプの線が髪の毛のように細いため、ヘアラインストライプと呼ばれています。柄そのものの主張は弱いため、普段は無地のシャツしか着ない人もコーディネートに取り入れやすいでしょう。はじめてストライプのシャツに挑戦する初心者にとっては、着やすいストライプシャツとなっています。
ピンストライプ
ピンの先端のように細くて短い線を並べたものがピンストライプです。線が細いため上品な印象になり、シャツだけでなくスーツの柄としても使用されています。ピンストライプの特徴は柄が一本の線ではないこと。短い線が何本も連なって長い一本の線に見えているのです。
ペンシルストライプ
鉛筆で引いたような細い線を柄にしているのがペンシルストライプの特徴。ピンストライプと違い、ペンシルストライプは長い一本の線になっています。ピンストライプより線が太いため、はっきりした線になっています。細いながらも一定程度のアクセントや存在感が欲しい場合には、ペンシルストライプが向いているでしょう。
オルタネートストライプ
通常、ストライプはベースの生地に対して、1種類の線が無数に引かれているもの。それに対してオルタネートストライプは2種類の線が交互に引かれています。2種類の線は色違いで同じ太さの場合もあれば、太さが異なる場合もあります。ストライプは一見単調な柄に思えますが、そこにリズムをつけたのがオルタネートストライプと言えるでしょう。
シャドーストライプ
ストライプの中でも最もさり気ないデザインがシャドーストライプです。他のストライプはベースの生地と異なる色の糸を使用するのに対して、シャドーストライプで使う糸の色はあくまでも1色。織り方を変えることで縞を表現しているため、遠くから見ると無地に見えることもあるほどさり気ないストライプなのです。また、シャドーストライプはシャツだけでなくスーツにも取り入れられています。
ネクタイにはどんな柄がある?
一方ネクタイにはどのような柄があるのでしょうか?
ドット
ベースとなる生地に「点」の柄が施された柄をドットといいます。点の大きさはさまざまで、目立たないものから色の組み合わせによってはインパクトのあるものまで。いわゆる水玉模様も広義のドットに含まれます。
ストライプ
ネクタイにもストライプの柄があります。シャツのようにベース生地に対して1種類の線が入っているものから、2種類以上の線が入っているものまでバリエーションはさまざま。ただし、シャツのストライプは縦に線が入りますが、ネクタイのストライプは斜めに線が入るのが特徴。線の太さもさまざまで細いものや太いもの、2種類以上の線が入っているタイプは異なる太さの線が混在することもあるのです。
無地
無地とは何もない柄のこと。ジャケットやシャツに無地のものがあるように、ネクタイにも無地のものがあります。シンプルで汎用性が高いのが特徴ですが、柄がないため素材で個性を出さないと無味乾燥なコーディネートになってしまうという一面も。とはいえ、困ったら無地にしておけば問題ないため、無地のネクタイを1本持っておくと便利でしょう。
小紋
小さな柄がドットのように無数にあしらわれた柄を小紋といいます。シンプルな中にも味があるデザインで、柄によっては遊び心を楽しめます。
チェック
柄(線)が一方向に走るストライプに対して、二方向にクロスしているのがチェック。シンプルながら存在感があるため、あまり派手にしたくないけど特徴的なデザインを取り入れたい場合には有効な柄となっています。ただし、色の組み合わせによってはややカジュアルな印象を与えることもあるため、スーツの色柄と合わせた全体的なバランスも大切です。
ペイズリー
ペイズリーとは模様(文様)を使ったデザインの一種で、ネクタイだけでなく(スーツ以外の)衣類や壁紙にも使われる素材です。特徴的な柄のため、ネクタイの柄としてコーデに取り入れるには、少し勇気が必要かもしれません。ストライプのシャツと組み合わせるのも、やや難しいでしょう。
ヴィンテージ
かつて流行した柄をネクタイに取り入れたものがヴィンテージ柄。◯◯年代のように各年代のヴィンテージ柄があります。柄によってはヴィンテージもペイズリーのように個性が強いもの。ストライプシャツと組み合わせるには、上級テクニックが必要かもしれません。
シャツとネクタイの組み合わせはどう決める?
ネクタイにはさまざまな柄がありました。ストライプのシャツとどのように組み合わせれば良いのでしょうか?
シャツとネクタイのストライプのピッチ幅をあえて揃えない
シャツとネクタイの両方にストライプを取り入れる場合は、柄の大きさやピッチを変える必要があります。同じような大きさやピッチの柄どうしを合わせると、同一化してしまい違和感があります。たとえば、細いストライプのシャツに細いストライプのネクタイ、あるいは太いストライプのシャツを合わせるのではなく、シャツかネクタイのどちらかの柄の太さを変えましょう。
シャツ、ネクタイ、スーツの柄を2つ以内にする
スーツとシャツ、それにネクタイを含めた全体のコーディネートを考えるとき、柄物は2つまでとしましょう。たとえば、ストライプのシャツを着る場合、スーツは無地でネクタイを柄物にする、あるいはネクタイを無地にしてスーツを柄物にするのも良いでしょう。
ただし、シャツとネクタイ、それにスーツのすべてが柄物になると、柄同士が喧嘩してうるさいコーディネートになってしまうでしょう。ただし、センスの高い人ならピッチや色味、そして線の太さを変えることで柄物3つを取り入れたコーディネートを作れる人もいるかもしれません。ただし、それほどセンスのある人はあまりいませんので、センスに自信のない人は「柄物は2種類まで」と覚えておきましょう。
ビジネスシーンにおいては、何よりも先ずTPOに合わせることが大前提です。その中でも自分の好みのファッションを選ぶようにしましょう。
シャツとネクタイは同色系、ありるいはアースカラーでまとめる
一見難しい色に見えるシャツやネクタイも、同系色でまとめるとコーディネートに取り入れやすい場合があります。たとえば、オレンジ系のストライプのシャツでも、ブラウン系の無地のネクタイと合わせることで着やすくなります。同系色が合わせやすいという例だと、サックスブルーのストライプシャツと青系のネクタイを想像するとより分かりやすいかもしれません。
同系色の他にはアースカラーでまとめる方法があります。海や大地、木々を思わせるアースカラー(ブルー、ネイビー、ブラウン、グリーン、カーキなど)ならまとめやすいでしょう。
同系色でない場合は色のトーン(明るさや雰囲気)を合わせることも大切です。同系色でない暗めのシャツと明るめのネクタイを合わせる場合はミスマッチにならないよう気を付けましょう。
ビジネスシーンで活躍するコーデ
ストライプシャツを取り入れたコーディネートのうち、ビジネスシーンに使えるものを紹介いたします。
ストライプシャツ×小紋柄ネクタイ
ネイビーの無地のセットアップスーツに合わせるのは、白×青の細めのストライプシャツ。それにライトブルーの小紋柄のネクタイを合わせます。
いずれも同系色でまとまっているため、安心感があるでしょう。ストライプと小紋は異なる柄のため、喧嘩せずにバランスが良いのも特徴です。熟れた印象もあるため、あたかもビジネスコーデに精通しているような雰囲気すらあるかもしれません。ネイビーのジャケットはオーソドックスなため、ストライプのシャツや小紋柄のネクタイを着用しても個性的になりすぎずビジネスシーンでも安心できます。
ストライプシャツ×無地ネクタイ
チャコールグレーの無地のスリーピーススーツに合わせるのは白×ネイビーの太めのストライプシャツ。それにネイビーの無地のネクタイを合わせます。
シャツとネクタイはネイビーですがスーツがチェコールグレーのため、全体としては引き締まった印象になるでしょう。ベストを着ているため、ストライプが見える部分は胸元のみ。ストライプの面積が狭いため、アクセントの強い太めのシャツでも安心して着用できるでしょう。落ち着いた印象の中にもアグレッシブな気持ちを感じます。
パーティシーンで活躍するコーデ
ストライプシャツはパーティーシーンでも活躍します。
ストライプシャツ×ペイズリーネクタイ
ブラウンのジャケットにネイビーのパンツを合わせたジャケパンスタイル。そこに白×青の細めのストライプシャツとベースが青のペイズリー柄のネクタイを合わせるのも良いでしょう。
ペイズリー×ストライプは一見喧嘩しそうに見えますが、どちらもベースが青のためさわやかな印象で意外にマッチするでしょう。ジャケットはアースカラーのブラウンのため優しさや安心感を表現し、スラックスはネイビーのため全体を引き締める効果が期待できます。胸に白いポケットチーフを差し込めば、きちんと感の中にも遊び心が見えるでしょう。
ストライプと一口に言っても種類はさまざま。トラッドスタイルに欠かせないロンドンストライプ、髪の毛のように細いヘララインストライプ、細く短い線が連なったピンストライプなどがあります。ほかにも、鉛筆で線を引いたようなペンシルストライプ、2本の異なる線が引かれているオルタネートストライプ、そして1色の糸を使って織り目でストライプ柄を表現しているシャドーストライプがありました。ストライプ柄そのものはビジネスシーンで着用してもマナー違反になるものではありません。しかし、新入社員や就職活動中の学生、それに転職活動中の人はベストと同様に偉そうな印象を与えてしまう場合があります。このような人は白無地のシャツを着る方が無難でしょう。合わせるネクタイの柄も豊富。大きさによってはインパクトがあるドット、斜めに線が走るストライプ、そしてオーソドックスな無地があります。ほかにも、小さな柄が並んだ小紋、2種類の線がクロスするチェック、そして個性的なペイズリーやヴィンテージ。いずれのネクタイもビジネスシーンで着用できるものですが、柄によってはシャツやスーツとの組合せにセンスが必要です。この生地を参考に、ぜひストライプのシャツを取り入れてみてください。