クレリックシャツの着こなし方とは?おすすめの襟型、色柄をシーン別に解説のアイキャッチ画像
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クレリックシャツの着こなし方とは?おすすめの襟型、色柄をシーン別に解説

クレリックシャツはワイシャツの中でも、特に華やかな印象を持つワイシャツです。襟と身頃の色が違うものをクレリックシャツと呼ぶため、見た目のインパクトが強いシャツでもあります。コーディネート次第で、ビジネスからパーティーシーンまで着用が可能です。ビジネスパーソンにとって、清潔感があることは極めて重要な要素の一つです。ビジネスチャンスを逃さないためにも、服装や髪形、ひげ、臭いにいたるまでしっかりと気を配りたいものです。クレリックシャツは、清潔感を演出するのにとても便利なアイテムでもあります。白い襟の効果によって、着るだけで顔まわりを明るい印象にし、身頃の色によっては、涼しげな雰囲気にしてくれます。

クレリックシャツは、襟と身頃の色が違う事が特徴のため、さまざまな襟型が存在します。定番のレギュラーカラーやワイドカラーだけでなく、ボタンダウンやタブカラーなどもあるため、それぞれの襟型や色柄別に、どのような場面に向いているかを解説しました。クールビズでは半袖のクレリックシャツも人気です。また、今回はクレリックシャツの魅力とバランス良く着こなすためのコツをビジネスの他、結婚式でのおすすめデザインについても紹介します。

クレリックシャツの魅力とは

クレリックシャツとは、襟やカフス部分が白無地で、それ以外の身頃部分が柄、あるいは色無地になっているシャツのことです。「cleric(クレリック)」は、「聖職者」という意味を持つ英語です。牧師が着用していたシャツが語源とされる、上品な雰囲気のあるメンズワイシャツです。

革靴のモンクストラップ同様に、聖職者が身に着けていたアイテムが語源となっていることが特徴です。

正式には「カラーセパレーテッドシャツ」「カラーディファレントシャツ」「ホワイトカラーシャツ」などと呼ばれています。1920年代にイギリスで流行しました。王室に愛用されたこともあり、クラシカルなイメージを出すことができます。

クレリックシャツのもっとも大きな魅力は、清潔感を演出できることです。ホワイトの襟部分が写真撮影で使用するレフ板のような効果を生み出し、顔を明るく見せてくれます。フォーマルシーンでも多用されるだけあって、華やかさと品格を際立たせてくれるのです。

クレリックシャツの着用シーンは?

ドレッシーなクレリックシャツは、ビジネスシーンでは華美な印象に見える場合があります。そのためベーシックな着こなしが好まれる堅めの雰囲気のある職場では避けた方が無難です。おしゃれでカジュアルなスタイルが認められているオフィスでの着用におすすめです。

襟とカフス部分が白く、それ以外の部分が別のカラーや柄になっているため、ノータイスタイルのシャツ1枚でも、コーディネートにメリハリをつけることができます。ジャケットとネクタイを着用しないクールビズ期間には、単調になりやすいコーディネートのアクセントとなるため便利なアイテムです。

クールビズシーズン

クールビズシーズンの半袖にクレリックシャツを着用する場合は、見頃のカラーはサックスブルーがおすすめです。白い襟が持つ清潔感に、サックスブルーならではの清涼感が、春夏らしい爽やかな雰囲気を演出します。

クールビズはノーネクタイのため、ボタンダウンかワイドカラーのクレリックシャツがおすすめです。シャツ襟と身ごろが異なるクレリックシャツをコーディネートすると、ノーネクタイでも、胸元が引き立ちます。

近年は、着こなしがカジュアル化しているため、クレリックシャツも着用できる場面が増えてきました。

ビジネスシーンの色柄のポイント

ビジネスで堅めの着こなしが好まれる場合は、クレリックの襟と見頃の色の差が少ないものを選びます。襟が白で、見頃が白に近い淡い水色や淡いラベンダー、ライトグレーの無地であれば、シンプルで主張が強くなりすぎず、幅広いビジネスシーンで着用が可能になります。

一般的なビジネスシーンであれば、黒や紺のピンストライプなどが、メリハリのあるシャープな印象になります。
カジュアルでおしゃれな着こなしが可能な職場であれば、ロンドンストライプと呼ばれる、ストライプの幅が5mmほどある強めの柄やマイクロチェックなどもおすすめです。

ビジネスで着用する場合は、クレリックシャツの色柄に注目し、場面に合わせて印象を調節しましょう。しかし、クレリックシャツには、カジュアルなイメージもあるため、重要なビジネスシーンでの着用は避けた方が無難です。

ビジネスシーンの襟型のポイント

秋冬シーズンでは、ボタンダウン、レギュラーカラー、セミワイドカラー、ワイドカラー、タブカラー、ピンホールカラーなどの襟型のクレリックシャツが着用可能です。

秋冬のビジネスシーンでは、セミワイドカラーやワイドカラーが人気です。
しかし、近年は通年でノーネクタイの企業も増加しており、以前よりもボタンダウンを秋冬に着用するケースが増えています。

ネクタイを着用する場合であれば、ビジネスシーンでのさりげないおしゃれとして人気のタブカラーのクレリックシャツがおすすめです。レギュラーカラーに似ていますが、襟と襟を引き寄せて留めるタブがあるため、ネクタイの結び目(ノット)が上向きになり、タイトでクラシックな着こなしになります。

結婚式や二次会では?

クレリックシャツは、結婚式や二次会などのパーティーシーンにも着用されます。

親しい友人の結婚式であれば、ピンホールカラーや、セミワイドカラーのクレリックシャツがおすすめです。

結婚式の場合の色柄は、淡いラベンダーやピンク、水色などが人気です。白に近い淡い色合いで、フォーマルな無地のクレリックシャツが適しています。

二次会など、カジュアルなパーティーシーンであれば、濃色のクレリックシャツも着用が可能です。ノータイスタイルで参加する場合は、ボタンダウンのロンドンストライプなどもおしゃれです。

クレリックシャツを着こなすコツ

クレリックシャツといえば、先ほど紹介した白い襟に身頃が無地のサックスブルーのイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。しかし、さまざまなカラーや柄があるのもクレリックシャツの魅力の一つ。それぞれのコーディネートのポイントを確認しましょう。

サックスブルーのクレリックシャツ

サックスブルーのクレリックシャツは、ビジネスの定番であるネイビースーツと相性の良いワイシャツです。「知性」や「品格」を印象づけるネイビースーツに、ワイシャツが適度な華やかさを与えてくれます。ネクタイにはネイビーなど同系色を選択するコーディネートがおすすめです。シャツが無地ならストライプやドットなどの柄が入ったものが、胸元のアクセントになります。明るく爽やかなイメージをアピールしたい場面では、イエロー系のネクタイを締めるのもおすすめです。サックスブルーとイエローは、ビジネスの定番の組み合わせです。

クレリックシャツ自体に変化をつけてオシャレを楽しむ方法もあります。襟先が丸いラウンドカラータイプなら、大人の余裕とエレガントな雰囲気が演出できるため、パーティーなどの華やかな場に向いています。

ピンクのクレリックシャツ

ピンクのクレリックシャツも定番のデザインです。「サックスブルーばかりで飽きてしまった」という人のステップアップとして選んでみてはいかがでしょうか。ライトグレーのスーツと合わせれば、簡単に個性的なコーディネートになります。ネクタイにはピンクかグレーを選択し、色数が増え過ぎないように気を付けてください。ただ、ピンクのクレリックシャツはドレッシーな雰囲気が強くなるので、営業や商談、プレゼンなどには不向きです。

ラベンダーカラーのクレリックシャツ

ラベンダーカラーには高級感のある格式高い雰囲気があります。そのためネイビー系のスーツとラベンダーカラーを合わせると上品な印象になります。結婚式には高級感を高める無地のラベンダーカラーを取り入れるコーディネートがおすすめです。紫のピンストライプなどは、やや主張の強いビジネス感のある雰囲気になります。

グレーのクレリックシャツ

グレーのクレリックシャツはやや落ち着いた印象になるアイテムです。グレーのネクタイを締めれば華やかかつシックな雰囲気になります。このときに大切なのは、シャツよりもやや濃いめのグレーを選び、胸元の印象をはっきりさせることです。スーツにはダークグレーを選ぶのがスマートにまとめるコツです。もちろん、クールビズ期間にグレーのクレリックシャツだけで過ごすこともできます。

チェックのクレリックシャツ

チェックのクレリックシャツはカジュアルな雰囲気が強くなります。ビジネスシーンで着るときは、ベストやニットを活用してシャツの見える面積を小さくしましょう。また、チェックの種類によってもカジュアル度に違いがあります。シーンにふさわしいものを選ぶといいでしょう。

ストライプのクレリックシャツ

ストライプのクレリックシャツはシャープな印象を出すのにぴったりなアイテムです。チェックほどカジュアルにならないのでビジネスシーンでも着用できます。知性的な雰囲気をアピールしたいときにおすすめです。

ストライプは、細いラインのピンストライプや、2本がワンセットになるダブルストライプ、種類の異なるラインが交互に入るオルタネイトストライプ、太いラインが交互に並ぶロンドンストライプなどがあります。細いラインはシャープでビジネス感のある雰囲気です。オルタネイトストライプやロンドンストライプは、ややカジュアルな印象になります。

クレリックシャツはビジネスパーソンに大切な「清潔感」をプラスするのに便利なアイテムです。さまざまなカラーや柄があり、コーディネートの幅も豊富です。ビジネスシーンで着用するならサックスブルーを選ぶのが無難といえます。慣れてきたらカラーや柄に変化を加えるとコーディネートの幅が広がります。

オーダースーツSADAとは

オーダースーツSADAは、本格派フルオーダースーツの専門店です。長年の経験と実績によって構築した自動設計システムが、採寸データをもとにスーツの型紙を作成します。作成された型紙データは自動裁断機へ送られ、裁断機は短時間で、一着分のスーツのパーツを裁断します。

フルオーダースーツのネックであった、型紙作成とスーツ生地の裁断が効率化されたことで、既製服と変わらない驚きの価格が可能になりました。

世界に1着だけのフルオーダースーツの型紙データは、お客様のデータとして保存され、2回目以降の購入は、ネットでのご注文が可能です。生地、ボタン、デザインなどを選ぶだけで簡単にご注文が完了します。

オーダースーツSADAでは、フルオーダースーツ、フルオーダーシャツのご注文が可能です。

フルオーダーシャツは、お好みの生地でクレリックシャツをカスタマイズできます。
採寸データをもとに作られたフルオーダーシャツは、動きやすく、シャツに負担がかからないため長持ちします。胸やウエストに無駄な余裕がない、シルエットの美しいシャツが仕立てられます。

ボタンやボタンホールの色、胸ポケットの有無の選択、カフスデザインなど、お好みに合わせて、理想のシャツを作りませんか?

ぜひお気軽にご予約ください。

ご予約はこちらから

今回は、クレリックシャツについてご紹介しました。クレリックシャツは襟と身頃の色が異なる、おしゃれなシャツです。以前は、ビジネスで着用できる場面は限られていましたが、近年は着用できる場面が増えています。クールビズの半袖ワイシャツや、秋冬スーツのインナーとして、結婚式やパーティーシーンなどで着用が可能です。クレリックシャツをコーディネートする際のポイントは、色柄と襟型です。基本ルールとして、フォーマルなシーンやビジネスでも重要な場面では、正式な白無地などのワイシャツを着用することがポイントです。着こなしがある程度自由に選択できる場合は、着用場面に合わせて色柄や襟型を変更します。襟の白とあまり差がない色柄の身頃であれば、結婚式などのお祝い事の式典やビジネスシーンで着用が可能です。身頃が薄い色のストライプはビジネスで幅広く使用できます。ミディアムカラーやロンドンストライプ、濃色のチェックなどは、カジュアル寄りの着こなしになります。フォーマル寄りの場面では無地を選択し、カジュアルになるほど、強めの柄が着用可能になります。襟型はレギュラーやワイドカラーが正式でボタンダウンがカジュアル寄りになります。色柄や襟型の持つ印象を利用して、場面に合わせたコーディネートを選択してみてください。

三好星良