顧客層の観点からすると主に３５〜４４歳の年齢層を指す。本来は成人した、大人の、成長したという意味である。さらに、これより手前の世代は２つのアダルト層に分けられ、２５〜２９歳が「ヤングアダルト」、３０〜３４歳が「トランスアダルト」と呼ばれている。ファッション業界では、ＭＦＵ（日本メンズ・ファッション協会）が１９７１年に「ユースフル・アダルト」を提唱し広く普及した。ユースフル・アダルトは、「若き精神の大人」と訳されるような年齢的な思想ではなく「落ち着き」「良識」「ゆとり」といったイメージを表現した言葉。着こなしで特に気をつけたいのはシルエット。カジュアルが若すぎてNGというわけではなく、大人でもカジュアルは着こなせる。例えばアメカジスタイルをそのまま持ってこようとするとどうしても子供っぽさが出てしまう。そこでパンツを細身にしたり、有彩色から無彩色に変えたり、パーカーをやめてみたりと工夫すればうまく着こなすことができる。