イラン高原の北東部にあるこのアフガンで着られてきたアフガニスタンの民族衣装の一種。アフガニスタンコート。黄色、赤色、青色などカラフルなアフガン模様で作られた毛足の長い粗いタッチの羊皮（シープスキン）を特徴とする。襟ぐりや前立て（シャツの前ボタン部分に付けられる帯状のパーツ）、袖口や裾などからは手足の長い毛皮が露出しており、表側には民族調の刺しゅうが入ったものもある。同じデザインで作られた「アフガンベスト」もある。ファッション度の高い防寒コートとしては、エスニック・ルック、エスノファッション寄り。民族衣装や民族的な工芸・意匠をイメージとした独特な素朴スタイル。特有の臭いがある。１９７０〜８０年代には、ヒッピー文化の中でも人気だった。
また、カラクール種の羊の早産、死産、母親が死んだ腹子からとれたブロードテールのうち、特にアフガニスタン産のものをアフガン・ブロードテールとして区別している。ブロードテールは、とても柔らかく、短く細かい毛が特徴的な毛皮で、独特のモアレ状の波模様があるもの。