アルパカとは南アメリカ大陸原産の動物で、ラクダ科のビクーニャ属またはラマ属に属する。南アメリカ大陸の中でもペルー南部およびそれに面するボリビアやアルゼンチン北部で放牧されている。もともとアルパカはインカ帝国自体から家畜として飼育されていた動物で、現在では南アメリカだけではなく、ヨーロッパやオーストラリアなどでも飼育されている動物だ。
アルパカの毛は極めて質が高く、昔から衣類といった生活用品に用いられてきた。アルパカの毛は油分を多く含んでいることから、肌ざわりはしっとりとなめらかである。その上、保温性が高いことからセーターの素材として使われることもある。また、シワになりにくいことや耐久性が優れていること、他の生地と比べて縮みにくいことも挙げられるだろう。
一方、質の高いものでないとチクチクと感じてしまう恐れがある。アルパカの毛は上記で述べたようにメリットだけではないからこそ、きちんと自分に合うかどうか判断して選ぶことが求められる。また、アルパカ1頭からとれる産毛量がそこまで多くないからこそ、高級であるところも知っておくべきポイントだろう。特に生後3ヶ月までの子どものアルパカの柔らかい毛は「ベビーアルパカ」と呼ばれており、さらに希少な存在だ。