スーツには国によって種類が異なる場合があり、特にイギリスのスタイルやイタリアのスタイルが有名だろう。では、アメリカの場合はどうだろうか。
アメリカスタイルの場合、伝統や上品さなどよりも機能性や動きやすさ重視していることが特徴だ。また、どんな体型の人でも似合うように量産型の大量生産が可能なスーツを生み出したところも、アメリカのスーツにおける重要なポイントだろう。歴史的に考えるとイギリスの影響を濃く受けているとはいえ、肩はイギリススタイルのようにカッチリとしたナチュラルショルダーが採用されている。
アメリカスタイルのスーツは、ウエストをあまり絞らない。その上、タイトに見せるためのダーツも入っていない。これは体格の大きなアメリカ人のことを考えた工夫であり、寸胴型と呼ばれるシルエットでも格好良く着こなせるようになっている。デザインに関しては自由の国ということもあってか、個性的なデザインや派手な色のスーツもある。
全体的にアメリカスタイルの場合は合理的に考えられており、「スーツ＝窮屈な服装」と考えているのであれば、アメリカスタイルが良いだろう。定番はイギリススタイルだが、それだけに縛られず、アメリカスタイルのスーツもチェックしてみると良いだろう。