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アンソニー・シンクレアー
読み方
アンソニー・シンクレアー
ロンドン・メイフェアのコンデュイ・ストリート43番地に店を構えていた。ハウススタイルは『コンデュイ・カット』と呼ばれ、一世を風靡した。絞られたウエストとは対照的にすそを広げることでつくった、アワーグラス(砂時計)シルエットを基調とし、自然な肩のライン、盛り上がったスリーブヘッド、張りのあるチェストが特徴的。映画「007」で登場するジェームズ・ボンドのスーツを仕立てていたことでも有名。1960年代当時のスーツと比べると、シンクレアはより薄い生地と自然なショルダーラインに代表されるスーツを好んでいたと言われている。
アンソニー・シンクレアー本人は1982年に引退。その後は名前を冠したAnthony Sinclair Ltdというテーラーがロンドンで開業している。デザイナーのデビッド・メイソンがクリエイティブ・ディレクターを勤め、アンソニー・シンクレアの弟子だったリチャード・W・パインと供にやってるテーラーで、アンソニー・シンクレアの哲学を今に継承する服作りを目指している。