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アンティック・レザー
読み方
アンティック・レザー
古代の、古代風の革製品という意味。アンティーク・レザーとも言う。特殊な染色剤を使って、表面を古代風の独特な柄や色彩やシミを染め出した革のこと。バッグ、靴、小物、家具などに使われている。不規則な色調に仕上げ二色効果を出した革もこの中に含めている。例えば型押し、もみなどを施し革表面の凹凸を利用し、その上から塗装などを行い、色調の濃淡(ツートンカラー)を出す。また、刷毛、テレンプ(モヘア梳毛糸をパイルに用いたパイル織物)などにより不規則に塗装する。鞣し前に皮を不規則な条件にして濃厚な鞣し液で処理し、不均一な染色を施す方法もある。艶消し仕上げ、低光沢のワックス仕上げ、ブラッシュオフ仕上げなどもこの範ちゅうに入る。
日常の手入れとしては細かくてしなやかなブラシで表面についたホコリなどの汚れを取り除いたり、柔らかい布で撫でるように乾拭きをする。専用の布がベストだが、肌着などの綿100%のシャツでも代用可。ポイントは表面を傷つけないこと。季節の変わり目や表面が乾いてきたときの手入れとしては、保革クリーム使用し、革に必要な油分と水分を補給するとよい。クリームを塗る際は少しずつ均一にうすく伸ばすこと。