センター・クリースとは、スラックスの中央の折り目のことだ。1880年頃、当時皇太子であったエドワード7世が旅行の準備のする際、執事が畳み方を間違えて前後に折り目ができてしまいました。しかし、それを見たエドワード7世は面白いと思い、折り目をつけたまま外出。その際、エドワード7世を見た人々が折り目のことをイギリス上流階級の新しい流行と思い、そこから広まったとされている。
センター・クリースは永遠に維持されるものではなく、状態によっては消えてしまう可能性がある。例えば湿気が多い空間だと、センター・クリースは湿気に弱いこともあって、薄れるどころか消えてしまう可能性があるのだ。反対にセンター・クリースを維持したいがためにクリーニングをしすぎるのもNGで、ツヤを失ってしまうリスクがある。
もしセンター・クリースを維持したいのであれば、クリップ式ハンガーに吊るしたり、正しい方法でアイロンをかけたりなどさまざまなことに心がける必要がある。人によっては大変で面倒に思えるかもしれないが、センター・クリースを綺麗に保つためにも、できる限り心がけるのがおすすめだ。なお、ズボンプレッサーは安易に使うと余計なシワが付いてしまうリスクがあるため、注意して使う必要がある。