フォーマルウェアは当たり前のように使われている言葉だが、改めてどのような意味なのだろうか。簡単にフォーマルウェアのことを説明するのであれば、フォーマルな場において相手を敬い、思いやる心の表現として着用する衣装のことだろう。相手のことを考えてこそのフォーマルウェアであるため、自分の好みで選ぶのではなく、その場のTPOに合わせたものでなくてはならない。
フォーマルウェアには、3つの種類がある。それは、正礼装と準礼装、そして略礼装だ。正礼装は昼と夜に分かれており、昼は男性ならモーニングコートで、女性ならアフタヌーンドレスだ。夜は男性が燕尾服で、女性はロングイブニングドレスとなっている。準礼服も分かれており、昼は男性がディレクターズスーツで、セミアフタヌーンドレスである。夜になると男性はタキシードを着用し、女性はセミイブニングドレスかディナードレスを着用する。
略礼装に関しては、正礼装をと準礼服のように昼と夜で服を着分ける必要はない。男性はダークスーツやラウンジスーツを着用し、女性はワンピースやスーツなどを着用する。これらの服は平服と呼ばれている。このように種類や時間帯によって着用する服が異なるため、TPOに応じたフォーマルウェアを着用しなければならない。