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ハリスツイード

読み方
ハリスツイード

ハリスツイードとは、スコットランドのアウター・ヘブリディーズ諸島で生まれたツイード生地だ。そもそもツイードとは、短い羊毛を紡いで作られる紡毛織物であり、主に冬の衣料用として用いられる。ハリスツイードと認められるためには厳しい基準があり、クリアしたものだけオーブの商標が与えられる。ただ、近年ではハリスツイード協会のガイドラインから逸脱した不適切な商品が日本市場で増えており、問題となっている。
ハリスツイードは、1846年にレディ・ダンモアがハリス島の職人にマレイ・タータンをツイードで織らせたことがきっかけである。そこから評判が高まり、ロンドンでも販売。20世紀初頭に本格的な産業となり、1909年にハリスツイードが商標登録された。1990年代にはさらに厳しい品質基準を設け、1993年には伝統的な織物の衰退を防ぐためにイギリス議会がハリスツイード条例を制定。ハリスツイードの技術や製品は、国際的な保護のもとにおかれるようになり、今なお世界各国でハリスツイードの製品が愛用されている。なお、このような制定法で守れる生地は世界でハリスツイードのみである。