経糸にベース生地の糸、緯糸にカラー・ネップ（節糸）を使うことで表面に赤、黄、青などの小さな斑点が散りばめられたアイルランド生まれの紡毛ツイード。カラー・ネップとは芯糸に、からみ糸でコブをつくった不規則性のある色入りの飾り糸。この糸を用いて生地を織ることで節の模様ができる。膨らみがあり多少ゴワゴワした質感になるものの、ハリス・ツイードや他のツイードに比べるとチクチクさが少なく、やわらかめかつ耐久性のある仕上がりになっている。カジュアルスーツやコートとしてワンランク上の着こなしが可能。代表的なドニゴール（ドネガル）・ツイードはアイルランド北部・ドニゴール州発祥で山岳羊種のブラックフェイスの素材や製織の仕上げにドネガル川の水を使用している。