軽い着心地感が好まれており、クラシカルで重厚感のあるテイストの多いイギリス生地に比べると艶があり、肌触りが滑らか。その理由は、生地を織り上げる際に使われるヤーン（糸）が、英国製の生地が双糸を用いられることが多いのに対し、イタリアでは単糸を好んで用いられること。またイタリア製の生地は柔らかいのも特長で、この柔らかさが着用時の軽さを生み出すとともに美しいドレープ（シワ）をつくり出してくれます。また染色技術にも長けており、絶妙な色合いや深みのある色合いは華々しい雰囲気を醸し出す。生地の光沢感にこだわるのもイタリアの生地の特徴。地中海性気候に属しているイタリア。夏は陽射しが強い一方で空気は乾燥しており、一年を通して気候が安定。そのような中で着用するイタリアのスーツは、着心地の軽さと動きやすさ、そして何よりも着用時の快適性が求められる。そのためにつくられた生地である。
有名なブランドはアリストン、アンジェリコ、オルメザーノ、カノニコ、カルネ、グアベロ、エルメネジルド・ゼニア、タリアディデルフィノ、チェルッティ、トーニャ、トレーニョ、ドラゴ、カルロ・バルベラ、フィンテス、マルラーネ、ラルスミアニ、レダ、ロロ・ピアーナなど。