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ラウンジスーツ

読み方
ラウンジスーツ

現代のスーツの原型とも言われているスーツ。英国上流階級の貴族は、一日に4回もスーツを着替えていたと言われている。時間だけはたっぷりあったため、散歩・乗馬・食事など事あるごとに替えていた。1820年頃、イギリスでは正装(燕尾服)を着用することがマナーであったディナータイム。食後にラウンジでくつろぐときに着用するにはやや窮屈なもの。そこで正装とは別のスーツを用意してくつろげるようにと生まれたものがラウンジジャケット。実はスコットランドのワーキングウエア(労働着)だった。その後、ジャケットベストパンツスリーピースが基本となり、これらは全て違う生地からつくられていた。ところが19世紀末になると生地の入手性やコストの面、機能性の面から全て同じ生地(共生地)からつくるという方向に切り替えた。これが現代のスリーピースの始まりである。別生地では実現できなかった動きやすさのメリットが、仕事場・社交場に加えて乗馬をする際など着用する場面を着実に広げていった。