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ペイズリー
読み方
ペイズリー
ペイズリー柄は、もともとインドのカシミール地方のカシミア・ショールに使われていた伝統文様である。その後、19世紀にスコットランドのペイズリー市でカシミア・ショールが大量生産されることになり、ペイズリーと呼ばれるになった。なお、ペイズリー柄は、西アジアの古くから伝承されている「生命の樹」がモチーフとされている。
ペイズリーは特徴的な柄であり、模様の優美な曲線や草花を元にしたパターンが繰り返されている。このようなデザインは人間の心理に安心感を与える効果があるとされており、自由度が高いことから幅広いところで用いることが可能だ。具体的には絨毯や壁紙、カーテンやネクタイなどが挙げられる。
模様のインスピレーションに関しては諸説あり、主なものとしては菩提樹やナツメヤシ、ザクロなどだ。ペルシア風の花鳥文を交互に配置した文様がインドに影響を与え、やがて花の形を抽象化するようなデザインになったという考えもある。また、19世紀末にはヨーロッパでアール・ヌーヴォーが登場し、ペイズリーのデザインにも影響を与えた。
なお、ペイズリー柄のネクタイは大人の男を演出したいときにぴったりだ。目立ちにくいものもあるため、気になる方は探してみると良いだろう。