スーツのジャケットにおけるポケットは、胸と腰、そして内側の3箇所にある。胸にあるポケットは左胸についているが、これはジャケットが軍服として着用されていた頃に、左胸に鉄板を入れて心臓を守っていたことがきっかけと言われている。。腰にあるポケットは両サイドにあり、物を入れるのはNGだ。内側にあるポケットは、腰のポケットに物を入れない代わりにの存在だ。そのため、物を入れても問題ない。
ポケットはジャケットだけではなく、パンツにもあることを忘れてはならない。スーツのパンツの横にあるものはサイドポケットと呼ばれており、パンツの横の縫い目の部分にあるため、シーム（縫い目）ポケットと呼ばれることもある。パンツの後ろ側についているものはヒップポケットで、護身用のピストルを入れていたことからピスポケットという名前もある。
スーツにはさまざまなポケットがあるものの、場所によっては注意点が設けられていることがあるため、注意が必要だ。例として胸についているものはポケットチーフ専用のものであり、他のものを入れるところではない。また、腰のポケットののフタは、野外にいるときは外に出しておき、屋内の場合は中に入れるのがマナーである。