ポリウレタンという言葉、一度は聞いたことがあるだろう。ただ、実際のところどのようなものなのだろうか。ポリウレタンはウレタン結合を有する重合体の総称であり、1937年にドイツのIGファルベン社で最初に実用化された。ただ、すぐに世の中で使われるようになったわけではなく、工業用に広く用いられるようになったのは1950年代以降だ。
ポリウレタンは幅広いところで用いられている。具体的には、塗料や接着剤、自動車部品などだ。衣類や靴にも用いられており、ポリウレタンが使われているジャージや水着などを持っている方もいるのではないだろうか。
ポリウレタンは伸縮性に優れており、ゴムのように伸ばしすぎて伸縮性が失われる心配がありません。その上、軽量であることから、動き安さを求めるスポーツウェアにも用いられている。
その一方でデメリットもある。ポリウレタンは劣化が早く、は製造されてから約3年程度で劣化してしまうのだ。温度変化や紫外線などの影響を受けて劣化するため、ポリウレタン100%の衣類は作られていない。もし洗濯するのであれば、日差しに気をつけて干さなくてはならない。また、湿度や温度の変化に影響されやすく、ポリウレタン製品が濡れた場合にはすぐに拭き取ることが大切だ。