ロンドン・メイフェアにあるオーダーメイドの高級紳士服店・テイラー（仕立て屋）がつらなる通りのこと。約５００mで「黄金の道」と呼ばれている。この通りにはビートルズのアップル・コア社もあった。１９世紀から軍服つくりとして始まり、王室および英国御用達のお墨付きとなり２０世紀には確実に紳士服における中心的存在になった。最古のテーラーはヘンリー・プールで１８０６年創業。お客様から要望を聞いて、その通りに仕立てていくビスポーク・テイラーはここから生まれた。きちっとした構築的なスタイルが特徴のブリティッシュスタイルの源流となった場所であり、ドレープ感、ウエストシェイプはここのスタイルに欠かせない。一説にはサヴィル・ロウが訛って「背広」になったとも言われている。