サイドベンツとは、ジャケットの後ろ裾の両側に切れ込みが入った仕立てのことを指す。そもそもジャケットの裾にある切り込みはベントという名前であり、サイドベンツ以外にセンターベントやノーベントという種類がある。ベントは動きやすさだけではなく、シルエットの変化にも影響を及ぼすものである。
サイドベンツに関しては、剣吊りと呼ばれることもある。なぜなら、サーベルが邪魔にならないようにするための切り込みであったためである。過去のイギリスではサーベルを腰に差していた。この際、ジャケットが邪魔になってしまうため、サイドに切り込みが入るようになった。
サイドベンツのジャケットは、クラシカルな仕立てということもあり、30代以上の方におすすめである。威厳や貫禄も感じられるため、大人としての印象を演出できるだろう。
その上、サイドベンツはヒップが大きい人にもおすすめあり、両側に切り込みがあるおかげでヒップに対しての圧迫感を押さえることができる。もしヒップに不安を持っているのであれば、サイドベンツのジャケットを選ぶのが良いだろう。ただし、着丈が短すぎるとエレガントな雰囲気が感じられなくなるため、購入するのであれば、着丈に注意して選ぶようにすべきである。