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シルクハット
読み方
シルクハット
カンカン帽やハンチング帽、クローシェなど帽子にはさまざまな種類がある。その中でもシルクハットは有名なものだろう。
シルクハットは、燕尾服やモーニングコートを着用する際に用いられる帽子である。男性向けのものであり、クラウンが円筒状で高くなっており、それでいてつばは平らになっている帽子だ。作られた当初はビーバーの毛皮を用いていたこともあり、ビーバーハットとも呼ばれていた。しかし、ビーバーが乱獲によって数を減らした影響で、現在ではシルクが用いられている。
最初のシルクハットに関しては、ジョン・ヘザリントンという人物が1797年に作ったとされている。その後は世界各国に広がり、アメリカではストーブパイプハットというシルクハットの一種をリンカーン大統領がかぶったこともあり、人気となった。一方で時代が変わってソビエト連邦では、外交官が国際的な慣習に従ってシルクハットを被るかどうか論争となった。この理由として、プロパガンダ向けのポスターで敵とされた資本家がシルクハットをかぶっていたためです。
さまざまな歴史のあるシルクハットだが、かぶる機会が限られている影響であまり見かけることはないだろう。しかし、現在ではリーズナブルなイミテーションものが販売されており、そのようなものなら簡単にネットショップで入手可能だ。