１９世紀後半に、ポロの競技選手が試合の休憩時間や試合後に着用していた生地の厚いウール製、着丈長めのコート。ラップコートとも言う。エポレットがあり、ローブのようなコートを羽織り、ベルトで締めるコートだった。その後アメリカへと渡り、ブルックス ブラザーズ社がデザインを一般向けに改良したうえでポロコートと命名し、キャメル色で１９１０年に世に送り出し流行した。ダブル６つボタン。背バンドが付き、袖口は幅広の折り返しのターンナップカフ、襟はアルスターカラーまたはピークドラペル、ポケットは大きめのフレームドパッチ式ポケットが特徴。現代のラップコートはボタンがなくベルトのみで簡単に閉じられる。クラシックな印象のためブリティッシュ・スタイルと相性が良い。またボリューム感があるので、どんなものを着ていても気軽に羽織れるアイテムとして人気。