ブーツは細い爪先をしていて、乗馬をする際、あぶみへスムーズに脚をかけられる工夫がなされている。筒の上の部分はゆるめになっているので、すぐに脱げるようにもなっている。膝丈のブーツは岩石や植物のトゲ、蛇などに対する防御の意味があり、脚や足首の打撲をしにくい。主にワークブーツ、ドレスブーツの二種類のタイプに分けられる。ワークブーツは機能性に秀でたブーツで実用性が高い。必ず強く丈夫な革が用いられ、スタイルはシャフトを通常の４ピースタイプにするものと、 ２ピースタイプのフルウェリントンと呼ばれるものがある。ドレスブーツは見た目に重きをおいたブーツで、 革にはトカゲ・ヘビ・ワニ・など幅広く使われる。耐久性はワークブーツのほうがあるが、コスト面はドレスブーツのほうが有利。ちょっとした手入れさえ定期的に行なえばドレスブーツでも耐久性は充分である。ファクトリーブーツは量産型ブーツのことでコストメリットが高い。デメリットはやはり耐久性の低さ。ヒールやトウボックスなどに安価な材料を使わざるをえないため、劣化が速かったりリペア（修理）を頻繁に行なったり、トータルコストでは高くなってしまう。