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スーツの裏地 色や柄、素材はどう選べばいい?

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最終更新日
この記事の内容は、
2022年12月13日当時のものです。
公開から1年以上経過しています。
(705日)
皆様こんにちは。 オーダースーツSADAアクタ西宮店です。
本日はスーツの裏地について。
そもそもスーツの裏地が何のためについているかご存じでしょうか?
裏地の主な役割
摩擦を軽くする
これによって着脱がしやすくなり、ダメージを軽減させスーツが痛むのを防いでくれます。
汚れや傷みからスーツの表地を保護する。
ジャケットを脱いで持ち運ぶ際やどこかに置く際に裏側に折り返して畳んだ経験がある方は多いんじゃないでしょうか?
特に考えずにされる方も多いと思いますが、これも表地を守るためにそのようにしています。
見た目を整える
裏地には見た目を整える効果もあります。
表地の生地が春夏物で特に薄め、細番手の生地や、モヘア混などの生地だと、背中の部分に裏地がないと少しぺらっとしてしまったり、透け感が気になるという方は結構多くいらっしゃいます。
裏地があることによってしっかりとした印象になるのです。
また、表地によく使われるウールは、湿気などによって伸び縮みします。
湿度の高い梅雨時期と、乾燥している冬場ではサイズ感に違いが出ることも。
そういった際に裏地が整え、バランスをとってくれるという役割もあります。
裏地の素材の違いとは?
ポリエステル

スーツの表地に使われることもある合成繊維です。
一番の特長は丈夫であるということ。縦横の引っ張りに強く、やぶれにくい性質があります。
またシワになりにくく、乾きやすいというのも強みです。
丈夫なため、ご家庭で洗濯できるウォッシャブルスーツなどは裏地がポリエステルになっています。
キュプラ
キュプラはコットンリンターと呼ばれる綿花の種子の産毛を原料としています。
男性は裏地に気を遣っている人くらいしか馴染みはないかもしれません。
キュプラの強みとしては、
①吸湿性・放湿性に優れる
人は水滴として汗が出ていなくても、水蒸気として放出しています。
それがジャケットの内側(背中部分)などに滞留していると暑いと感じます。
キュプラはポリエステルに比べ、そういった水蒸気を吸収し、外に放出する力が高いので、着心地はかなり高くなります。
②滑りがいい
キュプラは滑りがとてもいい素材です。
着心地がいいのはもちろん、布がこすれて肌を傷める心配がないため、裏地だけでなく、女性のカジュアルの服の素材などにも使われています。
③柔らかくしなやか
キュプラはとても柔らかい素材であり、ドレープ感のある素材なので、肌触りがよく身体を心地よく包み込んでくれます。
④静電気が起こりにくい
キュプラは一切帯電しないという特徴を持ちます。
ワイシャツの生地に含まれることの多いポリエステルは帯電しやすく、ワイシャツとポリエステルの裏地が擦れると冬場は静電気に悩まされることに…
その点キュプラでは静電気は起こりにくいため、冬場の悩みが1つ解消されます。
⑤光沢があり、発色が綺麗
実際に見比べて頂くとよくわかりますがキュプラは光沢があり、見た目に高級感があります。
普段あまり見えることのない裏地ですが、見えない部分にまでこだわりたいという人は多く、キュプラはよく選ばれています。
弱みとしては
①摩擦に弱く、お手入れが大変
これに尽きます。
キュプラの裏地が付いているスーツは基本的にご家庭での洗濯が出来ません。
洗濯機で洗ってしまうと、シワになってしまったり、洗濯の摩擦でけば立ってしまったり…
当店ではご家庭で選択可能なウォッシャブルスーツは扱っておりませんので問題になることはありませんが、キュプラ裏地の付いたスーツはクリーニングに出す必要があります。
ビスコース
ビスコースはレーヨン素材の一種で、自然素材の合成繊維です。
シルクの代わりとしてドレスによく使用されていたほど、光沢や質感に優れています。
繊維が細く長いので、なめらかでさらりとした感触が心地よく、やわらかで、体にフィットします。
染色性もよいので、染色やプリントがしやすく、きれいな色が出ます。
さらに色落ちせず、日焼けもしにくく、吸湿性があり、伸縮性、強度も十分にあります。
弱点としては水に弱く、濡れると強度が低下します。
当店で選び頂けるビスコースの裏地は、プリントしやすい特長を生かし、一風変わった裏地を多数取り揃えております。
裏地の付き方
既製のスーツだと春夏物は背抜き、秋冬物が総裏、となっていることが多く、その違いで春夏、秋冬を区別している人も一定数いらっしゃると思います。
当店はオーダーですので、どちらも選択でき、裏地の付き方ではなく、生地によって春夏物、秋冬物が分かれるという認識をしています。
では、背抜き、総裏でなにが違うんでしょうか?
背抜き
背抜きの方が通気性は高くなります。
春夏物のスーツに背抜きが多いのは涼しく着られるという理由から。
通気性以外にもタイトなシルエットで仕立てることでより体のラインを強調できるという特徴もあります。
光に当たると背中部分が透けてしまうこともあり、それが気になる方にはオススメできません。
総裏

背抜きと比べ通気性は若干劣ります。
寒さの厳しい冬時期などは、少しでもあったかくということで総裏にされる方は多いですね。
また、重厚感のあるしっかりとした印象になったり、途中で裏地が切れていない分、型崩れがしにくいといった長所もありますね。
色柄の選び方
どういったシーンで着用するスーツなのかというところで選び方は大きく異なります。
礼服などフォーマルなシーンで着用する場合にはあまり派手な色柄はおすすめできません。
逆にビジネスでの着用であればとくにこれといったルールはありませんのでお好きなお色柄でお選び頂いて大丈夫です!
職業柄難しいという方もいらっしゃいますが…
基本的に、大人し目のスーツがいいという方は、同系色もしくは暗い色でお仕立てすることが多いですね。
着用される際の、組み合わせるであろう靴・ベルトやネクタイの色、ボタンの色や複数色の生地の場合は生地の色などを拾ってあげるのもおしゃれな組み合わせかと思います。
そのあたりもスタッフに気軽にご相談ください!
お客様の雰囲気や、着用するシーン、色同士の組み合わせなどから意見は出せますので一緒に悩みましょう(笑)
それでは本日もご来店お待ちしております。

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