スーツ生地、繊維の種類・・①ウール・カシミヤについて
こんにちは、SADA赤羽店でございます。
今回はスーツの生地について少しご説明させて頂きます!!
先ずは繊維の大分類から!
紳士服の表地に主に用いられるのは天然繊維と合成繊維。
裏地に用いられるのはかつてはもっぱら天然繊維でしたが今日では化学繊維全般が主流です。
天然繊維:繊維のうち、人工的に作られたものでも、化学的加工を施したものでもないものの総称で動物・植物・鉱物を原料とします。
化学繊維:線維のうち人工的に作られたもの、もしくは科学的な加工を施したものの総称です。原料により更に分かれます。↓
・半合成繊維・・化学的に抽出した植物セルロースと、石油や石灰からなる有機化合物の双方を原料に作り上げたもの。
・合成繊維:石油や石炭からなる有機化合物を原料として作り上げてもの。
表地に用いられる主な繊維の素材
天然繊維・・
・ウール(羊毛)・・長所・冬は暖かく生地の織り方次第で夏でも比較的涼しく過ごせる。吸湿・放湿性に優れる。染色性に優れ色落ちが少ない。燃えにくい。天然の油分があり水溶性の物を弾く。型崩れを起こしにくく蒸気で元の状態に戻りやすい。熱を加え成形するその形状を保持しやすい。等・・
・・短所・高温多湿の日本では盛夏用の生地としては能力不足を感じる事もある。家庭での洗濯は難しい。虫食いが起こる危険がある。
・カシミヤ・・・山羊の毛から出来た繊維です。ウールより細くスケールがまばらで表面の小さい突起が集まった組織構成が特徴です。強度の関係で単独の素材として使われるのはジャケット単体や羊毛等と混紡して用いられます。
長所・空気を非常に多く内包する事が可能で冬は特に暖かく生地の織り方次第では夏でも比較的涼しく過ごせます。軽く伸縮性に優れる。肌触りが非常にしなやか、艶や光沢に優れ保湿性も高い。
短所・繊維が細い為摩擦に弱い。水気に弱い。染みが出来てしまうと落としにくい。虫食いの危険性が高い。
・・・今回は羊毛・カシミアについてご案内させて頂きました!
また他の素材の特性もご案内致しますのでスーツお考えの際にお役立てください。
ご来店お待ち致しております。<(_ _)>