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スーツメンテナンス/ハンガーのお話し

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最終更新日
この記事の内容は、
2022年10月13日当時のものです。
公開から2年以上経過しています。
(797日)

オーダースーツSADA千葉駅前店花崎です。

SADAの商品をお渡しする際に

ツーリストバックの透明ポケットの中に

MAINTENANCE GUIDEという小冊子が入っています。

その中の保管という項目にジャケットは厚みのあるハンガーに掛けましょう。

と明記してあります。

この内容をもっと詳しくご説明したいと思います・

厚みのないハンガーに上着を掛けたままにすると、上着が型崩れを起こしてしまう

可能性があります。

特に『イタリア製の生地』や『super100s以上の細番手の糸』を使用した上着などは

生地が柔らかい為、型崩れを起こしやすくなります。

良いハンガーはお洋服に合わせた厚みと湾曲がお洋服のシルエットを美しく保ちます。

立体裁断で作られた洋服は、人が着用しているときと同じように厚みのあるハンガーにかけ、型崩れさせないようにクローゼットに掛けてメンテナンスする事が一番の保管方法です。

写真で解る様に肩先の厚みと湾曲がスーツの上着と合っているかが重要です。

ハンガーと上着が合っていると写真のように肩廻りが綺麗に収まり型崩れしにくくなります。

また、高級なハンガーに木製が多いのは木製ハンガーには防湿効果があります。

そのため、クローゼット内の湿気が気になる方は木製ハンガーを利用してみるのもいいでしょう。

このブログで使用しているハンガーは『中田工芸』という業界では有名なハンガーメーカーの木製ハンガーです。

NAKATA HANGER 製品は主にヨーロッパ産のブナ材を使用していて、

適度な硬さを持ち、均質で安定しているブナは、古くからハンガーに使用されています。
技術的には他の木材でもハンガーは製造できますが、ヤニや反りが多い針葉樹だと大切な洋服や生地を痛めてしまいます。広葉樹でも重すぎたり木目が強すぎると使いやすさや美しさが損なわれてしまいます。
丁寧に磨くことで滑らかな仕上がりになるブナは、洋服をかけるハンガーにとって最も適した木材です。

職人の技によって1本1本生み出されるハンガーは、「洋服のシルエットを保つための機能」があります。