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グレンチェックの正体!

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最終更新日
この記事の内容は、
2023年7月20日当時のものです。
公開から1年以上経過しています。
(517日)

皆さんは一度は【グレンチェック】という言葉を聞いた事があると思います。

また、グレンチェックのスーツやスラックスをお持ちの方も多くいらっしゃることでしょう、
2023年オーダースーツSADAの春夏コレクションでもグレンチェックはお客様からの人気の柄の一つです。

英国の伝統的な雰囲気を感じさせられるグレンチェックですが正式名称は【グレナカートチェック】といいます。

もともとスコットランドの『アーカート渓谷』で織られていた柄でGLEN CHECKのGLENとは
英英辞書にはa narrow secluded valleyとあります。直訳すると『人里はなれた狭い峡谷』という意味
になります。

【グレナカートチェック】のグレナカートはGlen(渓谷)とアーカートが合わさってグレナカートになったのではないでしょうか。

スコットランドのネッシーで有名なネス湖畔にある渓谷がアーカート渓谷とは上の写真のような場所です。

グレナカートチェックはこの地域の領地のエステートチェックとして作られました。

イギリス王エドワード7世は皇太子時代に、グレンチェックに青の色糸で細い格子を重ねたものをを好んでいました。このことから、「プリンスオブウェールズ(Prince of Wales)」=英国皇太子の称号とも呼ばれます。

上の写真はオーダースーツSADAで2023年春夏生地といて展開している、ANGELICOの
グレンチェック柄をマクロレンズで撮影した写真です。

チェック柄の中央を見ていただくと千鳥格子になっているのが解ると思います。

実はグレンチェックとは、千鳥格子やヘアラインストライプなど4種類の柄の四角形を交互に配置し、大きな格子柄を構成したチェックのことをグレンチェックと呼びます。

暗めな糸と明るめな糸を繰り返し、綾織り若しくは斜子織りで織ることで柄を出していきます。

グレンチェックとは色々な柄の要素を組み合わせてグレンチェックという一つの柄にしたイギリスの伝統的な柄なのです。


オーダースーツSADAでもグレンチェックは定番的に毎シーズン展開されていることが多い柄なので
皆さんも是非一度この英国の伝統的な柄グレンチェックをお試し下さい。