生地の色と違う毛玉
こんにちは!オーダースーツSADA調布店です。
なぜか、生地と違う色の毛玉が出来ている。こんな経験はございませんか?
今回はこちらの現象について解説させていただきます。
まず、毛玉とは繊維が丸まって服にくっついている状態です。
原因としては、生地の起毛具合や静電気、素材、等々。
ウールやカシミヤなどの天然素材は比較的毛玉になりやすいですが、自然と毛玉が落ちていきやすくもあります。
表の生地と違う色の毛玉が出来ている原因
「茶色いチェック生地なのに、脇に赤い毛玉ができる。チェックに使われている赤色のせいかな?」
(これは私が経験したものです。)
正解は、裏地に赤のポリエステル製裏地を使用していたためでした。
表の生地はウール100%の起毛していない素材だったのですが、好みの色の裏地がポリエステル素材にしかなく、対して変わらないだろうと思いボルドー色のポリエステル裏地を付けました。
しかし、摩擦が多く静電気の起きやすい脇の部分だとポリエステルが帯電し、静電気により繊維が表面に引っ張られ、動きによって繊維が丸まり毛玉になったということでした。
また、ポリエステルの切れにくい素材だったことにより生地表面に毛玉としてとどまってしまったものと考えられます。
チェック色に使われている赤色でない根拠としては、裏地が赤でない同じ生地のズボンには摩擦が起こりやすい股の部分に毛玉が起こっていませんでした。
同時期に作成したキュプラ(綿の再生繊維)の裏地ですと、グレーの表面生地に水色の裏地でも毛玉は今のところ出来ておりません。
たかが裏地されど裏地、毛玉は印象をだらしなく見せてしまいます。
定期的に毛玉をお取りいただくか、裏地を静電気が起きにくいキュプラのお素材にOPで付けられると長くお使いいただけるかと思います。
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