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流行りのウォッシャブルスーツについて

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最終更新日
この記事の内容は、
2023年6月20日当時のものです。
公開から1年以上経過しています。
(514日)

こんにちは。

オーダースーツSADA福岡呉服町店です。

本日は近年流行中の洗えるスーツについてです。

大手量販店さんでは人気なようでこの時期からCMも多くみかけるようになりますね。

SADAにもウォッシャブルスーツを指名買いで来店されるお客様がいらっしゃるのですが

あいにく当店には取り扱いがございません。

人気のウォッシャブルスーツ

オーダースーツ店のスタイリスト目線で解説させていただきたいと思います。

メリット

クリーニングコストが抑えられる。クリーニング店に行く必要がない。

汗をかいてもすぐに洗える。

デメリット

化学繊維の配合率が高く着心地が天然素材に比べて劣ることが多い。

見た目の清潔感を長期的に保つの難しい。

高級感がある生地が少なく使う裏地や芯地等にも違いがでるため本格仕様のスーツにするのが難しい。

まずはメリットから

コインロッカー式のクリーニング店等、画期的なサービスはあるもののやはりクリーニング店に

都度頼むのは時間とお金がかかります。

汚れや着用頻度に応じてご自宅で洗えることは最大のメリットです。

手洗い中心の優しい洗いが望ましいです。

デメリット

スーツのスタンダード素材であるウールは基本的に水が苦手な為、

ウォッシャブル仕様にするためには化学繊維を多く使用します。

当店取り扱いの生地がウールの割合が100%~70%が大半なのに対して

ウォッシャブルの生地はウールの割合が平均60%~20%程度とかなり低め。

スーツ生地のスタンダードはウール100%。

比較すると違いが大きいことがわかります。

また、着心地に影響を与えるのが裏地です。

ウォッシャブルのスーツは裏地をはらないか、洗濯に耐えるポリエステルの裏地がよく使われます。

オーダースーツであれば、裏地をはるかはらないかはお選びいただけます。

またキュプラという綿花からの再生繊維をはると見た目の高級感はもちろんのこと

コットンの通気性の良さがあるため夏は涼しく快適です。

ウォッシャブルスーツもご自宅洗っているうちに起こる型崩れはどうしても避けられません。

フォーマルウエアとしての清潔感を保って着用するには着数を増やすか

こまめなお買い換えをするかが必要になってきます。

本切羽、本バス芯、本台場、AMFステッチ等の高級仕様も

ものによってはお付けが難しいです。

それぞれのメリット、デメリットをまとめさせていただきました。

ライフスタイルに合わせたスーツ選びの参考にしていただけると幸いです。