裏地の話
この記事の内容は、
2022年11月10日当時のものです。
公開から2年以上経過しています。
(769日)
2022年11月10日当時のものです。
公開から2年以上経過しています。
(769日)
こんにちは、SADA郡山店です。
現在、秋冬物のスーツをメインにご注文を頂いていますが、今日は『生地以外で春夏物と秋冬物の違いを出す事ができるのか?』という所に触れてみたいと思います。
スーツの生地は主に『春夏物』『秋冬物』と大まかに二種類あり、季節に応じてそれぞれ分けてご用意していきます。
そんな中、生地以外で季節を見分ける事ができるのが『裏地』です。
オーダースーツの場合、裏地は色や柄をどうするかに焦点を当てる事が多いのが事実。
しかし、『裏地の付け方』まで選べるというのがオーダースーツのポイントです。
ちなみに秋冬使用は裏地はこのように付いてきます。
ジャケットの裏には全面に裏地が付いています。
こちらは『総裏』と言われるもので、ジャケットの裏全面に裏地を付ける事で保温性を良くするような仕様になります。
見た目としても「裏地が全面に付いてるから秋冬物だ」と判断しやすくなり、今の時期はこの仕様のご注文が多くなります。
反対に『春夏仕様』はこんな感じです。
今度は背中の所だけ裏地が無くなります。
名を『背抜き』と呼んでおり、今度は通気性を少しUPさせます。
今度は「裏地が無いから春夏物か」と見て分かるようになります。
ただオーダースーツの場合はどちらでも選択できるようになっている分、
・「暑がりだから秋冬物も背抜きでいい」
・「背中が透けるのが気になるから春夏物も総裏がいい」
このような考え方も出来るのが大きいです。
この辺をどうするかは人それぞれの使い方で決めるのが一番だと思っています。
ただ悩まれる方も多いので、その際はご相談いただければと思います。